JALはやはり変だ
海外旅行から帰ってもう1週間だが、もう一つ旅行ネタ。私は数年前から海外に行く時は、極力日本航空JALに乗るようにしている。JALが経営危機というから、せめて応援しようという、私には珍しく愛国的な動機だった。東北大地震の時に、われ先に逃げたフランス人やドイツ人、イタリア人が厭になったこともある。
それまで一番乗っていたのはエール・フランスだったが、JALはだいたい5万円くらい高い。それでも無理して乗っていた。今回も乗ったが、もうやめようかという気になった。
一番ダメなのは機内上映の映画の選択だ。アメリカのヒット映画に日本のテレビ局映画を加えたラインナップ。8月だと新作として『バトルシップ』『白雪姫と鏡の王子』『ハンガーゲーム』に『テルマエ・ロマエ』や『宇宙兄弟』など。9月だと新作は『アヴェンジャーズ』『プロメテウス』『スノー・ホワイト』に『ガール』や『外事警察』など。
パリ行きの便なのだから1本くらいフランス映画があってもいいし、アメリカ映画も日本映画も1本くらいアート系を入れてほしい。
わけがわからないのが、少し古い映画の選択。『愛と哀しみの果て』(85)『遠い空の向こうに』(99)に、何と『釣りバカ日誌3』(90)に『天と地と』(90)。この2本が最近の日本映画の代表作と思う人はまずいないだろう。
確かに、「ユニ・フランス提供」枠で若手監督のフランス映画が入っていたり、ジャン・ルノワールやゴダールの古典映画までやるエール・フランスは特殊かもしれない。でも古い邦画を選ぶなら、せめて1本くらい黒澤や小津を入れてほしい。超駄作の『天と地と』はありえない。
一体誰が選んでいるのか。小冊子「JEN」(このブログを書くために8月分と9月分を持ち帰った!)を見たが、やはり記述はない。ちなみに小冊子の編集は「ぴあ」だった。
もう一つJALで気に障ったのは、トイレの造花。真っ赤なバラがあるから「いいな」と思って近づいて見ると、造花だった。さらにその横に夕日の写真がちゃちなビニールにいれて貼ってあった。日本的気づかいのつもりだろうが、これはみっともない。飾るなら花も写真も本物を。
JALの経営危機も去ったようだし、次回はやはりエール・フランスにするかな。
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