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2012年10月14日 (日)

専攻すべきでない学部ワースト10

何気なくネットを見ていたら、ちょっとおもしろい文章に当たった。米『フォーブズ』誌が、現在専攻すべきでない学部ワースト10を載せたというものだ。それによると、1位は人類学/考古学で、2位が何と映画/テレビ/写真。

3位は哲学/宗教、4位は美術、5位教養、6位音楽、7位フィットネス/リクリエーション、8位商業美術/グラフィックデザイン、9位は歴史。10位は英語/英文学。

これは新卒と中堅の失業率及び年収を学部ごとに出して順位を付けたものという。私が教えている映画はワースト2で、全く立場がない。明日にも学生に「先生、どうしてくれる」と言われそうだ。「いや、あれはアメリカの話だから」とでも逃げるか。

そこで『フォーブズ』誌のHPを探して原文を読んでみた。これはジョージタウン大学の教育・職業センター及び「アメリカン・コミュニティ・サーベイ」の調査をもとに『フォーブズ』が順位化したものらしい。この文章はジョージタウン大学の教育・職業センター長のカーヌヴァレ教授の「今何を専攻するかが多くの場合将来を決める。学生は興味のあるものを選択するが、それが一体自分に何をもたらすかを考えていない」という言葉で始まる。確かにそれはその通りだ。

同教授は言う。「芸術系や人文科学系は、好況の時は大きな需要があるが、不況時には一番影響を受ける」「80年代前半までは大学で何を専攻していても差はつかなかったが、テクノロジーがこれだけ進むと、ベースとなるテクノロジーの知識がものを言う」「要は数学をどれだけやったか」

そして「芸術系や人文系は大学院に行かないと職がない」と言う。これは日本と違う。日本は大学院卒はさらに悪くなる可能性が高いから。日本では「では修士を取りなさい」とは安易に言えない。

それでは私は何と説明するか。「じきにまた景気はよくなる」「芸術系はオリジナルな発想を磨くから、日本の会社では尊重される」「人間、人柄だから大丈夫」「年収が高いから幸福とは限らない」。ううん、なかなか厳しい。でも実感としては、日本の会社はあまり学部を気にしていないと思う。

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