「メガ夜景よりプチ夜景」か
『新 東京いい店やれる店』というおバカな本がある。旧版は1994年に出た15万部のヒット本だが、新版に「メガ夜景よりプチ夜景」という項目がある。この不況の時代、デートには超高層ビルのゴージャスな夜景は不向きらしい。
それよりも、密かな場所の近くの風景がよく見える程度の夜景が好まれるという。本当かな。
で、行ってみました。女性たちを連れて行ったのは、その本でも紹介されている「エノテカピッツェリア神楽坂 スタジオーネ」。店名だけでもうアウトな感じだけれど、こればかりは行ってみないとわからない。場所は神楽坂の旧料亭街の石畳にある建物の5階(最上階)。
予約したのはテラス席。さすがに寒いのでビニールが張ってあり、さらにヨーロッパの高級カフェに秋冬に出るような、人間ほどの高さのストーブがある。
店の対応はかなりいい。高級店並みか。テラス席に座ると、女性たちはみんな「いい感じ」と喜んでいた。「メガ夜景よりプチ夜景」という説を話すと、「確かにその通り」と。
メニューは売りのピザが1500円から3000円近くで高め。前菜の生ハムや海の幸の盛り合わせはそれなりにおいしく、ピザは薄くてパリパリとして日本人好み。パスタもまあまあ。おおむねワインは5000円以上で高めだが、かなり揃っている。
そんな感じでまあまあの店だった。夏ならもっと盛り上がるかも。この店は例の本の1つ星だが、3つ星の『トゥールームス』にもいったことがある。ここは新しくなった青山の紀伊国屋のビルでここも5階。確かに景色はすごいが、バーは煙モクモクで煙草嫌いの女性は逃げ出した。
ところで何でそんな本を読んだかというと、朝日のWEBRONZAにこの本についての文章を書けと言われたから。また自慢かよ、と言われそうですが。
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