« 森鴎外の『山椒大夫』を読む | トップページ | なんでもできるアン・リー »

2012年11月20日 (火)

「エンディングノート練習帳」を前にして

最新号の『アエラ』を読んでいて、ちょっとショックを受けた。「40歳で書くエンディングノート心得」という記事を何気なく読んでいたら、その終わりに中綴じで「エンディングノート練習帳」があった。その中身を見て、息を飲んだ。

最初にページ上に住所など基本的な情報を書く欄があり、真ん中の1/3に「自分史―これまでとこれから」とある。「子供のとき」に始まって「10代」から「80代以上」まで、4行ずつ。「これまでの自分の歴史、そしてこれから自分がやりたいことを書いてみましょう」。

たった4行で、10年間をまとめるなんて。「子どもの時」の自分の歴史とは何だろう。ふと浮かんだのは、海岸で父親に水泳を教えてもらっていた瞬間だ。たぶんその時の写真があるから、記憶に残ったのだろう。

私は子供のとき、将来何になりたいと思っていただろうか。たぶん何にも思っていなかった。小学校6年生の時の文集には将来の夢として、「日本を担う商社マンになりたい」と書いた。でもこれは何を書いていいかわからなかったので、姉から入れ知恵をしてもらって書いた記憶がある。昔も今も商社マンには興味がない。

10代の時は何をしていただろうか。中学生は楽しいばかりで、高校生は受験と長かった闘病生活の思い出しかない。

1ページから2ページの下1/3は、「私の幸せ、お気に入り」。何が幸せか、お気に入りかよくわからない。毎日何だか知らないが、幸せのような気もする。そんなばかな。

そんなことを考えていたら、あっという間に1時間が過ぎた。終わりのページは「大切な人への私の想い」。いや参った。こんなこと、とても書けない。とりあえず「練習帳」を中綴じから外して保存した。しばらくはこの練習帳を前に考える日が続きそうだ。

|

« 森鴎外の『山椒大夫』を読む | トップページ | なんでもできるアン・リー »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/56151967

この記事へのトラックバック一覧です: 「エンディングノート練習帳」を前にして:

« 森鴎外の『山椒大夫』を読む | トップページ | なんでもできるアン・リー »