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2012年12月21日 (金)

「ボン・グゥ神楽坂」の衝撃

久しぶりにレストランに行って、「やられた」と思った。「ボン・グゥ神楽坂」のことだ。実はすぐ近くに住んでいるのだが、今年3月にできてから行っていなかった。「もうメインはいらない フレンチ前菜食堂」という看板を見て、ダメだと思ったからだ。

もともとここは「ブルスカ」という名前の、軽いイタリア料理の店だった。近くのヴェネト料理の名店「ステファノ」のステファノさんが作った店だったが、サッカー中継をしたりしたノリがまずかったのか、味はいいのにつぶれてしまった。「ブルスカ」はそれなりに好きだったので、その後に変な店ができたと思った。

ところが行ってみて驚いた。まずコートも預かってくれない。椅子の下の箱に自分で置く。一瞬戸惑ったが、店の人は親切そうだ。ワインリストを開いて、その安さにびっくり。グラスで500円から、ボトルで2500円から。ワインはコップで出す。

料理のメニューを見たら、これが何とうまそうだ。冷菜と温菜に分かれていて、それぞれ10種類くらいある。冷菜は「サバの燻製と白菜のコンフィ」「白子の香味バルサミコソース」など。温菜は「エビとホタテの包み揚げ」「牛ほほ肉の赤ワイン煮クレープ包み」「牛すじとソーセージの煮込み」など。食べてみると、微妙に和の食材や味覚が加わっている。

サイズはすべてハーフ、レギュラー、ダブルがあって、ハーフの場合は1人で3、4皿、レギュラーの場合は2、3皿をめどにと丁寧に書かれている。ハーフで500円から900円。

我々は2人でハーフを6皿取った。スパークリング1杯ずつと赤ワイン1本で、しめて1人5千円弱。大満足。

もともと日本人はフランス料理のような前菜とメインの2品よりも、たくさんの小皿を「つまむ」のが好きだ。昨今のスペイン・バルの隆盛は、まさにそんな日本人の本音を表していると思う。この店の近くでも「バルマコ」や「エル・プルポ」などハイレベルのスペイン・バルができたが、ここが違うのは、あくまで相当に繊細なフランス料理をベースにしていることだ。

これは相当に考えた末のコンセプトだろう。「前菜のみ」といいながら実はメイン料理に近いものもあるが、言ったもの勝ち。これは当たる。

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