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2012年12月17日 (月)

偶然の度合い

昨晩、私の学生が主催する「新・女性映画祭」で上映した『四畳半襖の裏張り』のトークゲスト、白鳥あかねさんを囲んで打ち上げをしていた。ふと横を見ると、女性グループの中に10年ほど前に一緒に仕事をした女性がいて、お互い驚いた。

場所はオーディトリウム渋谷のそばだったが、聞けば、彼女は近くに勤めているという。そんな偶然は昔はよくあったが、最近は少なくなった。

例えば試写会で知りあいにあうのも偶然と言えば偶然だが、ある意味で必然性もあるので、偶然の度合いは低い。夏休みのパリの映画館に『ギルダ』を見に行ったら、蓮實重彦氏にばったり会ったというのは、偶然度はずっと高くなるが、これも少し必然性がある。夏休み、パリ、シネフィルというキーワードだ。

その数日後にパリのバスチーユ広場に向かうバスの中で彼に再び会った時は、心底驚いた。こんな偶然が私にはいくつかある。あるイベントの企画を準備中で、その打ち合わせで銀座で待ち合わせていたら、その企画を取り合っていたライバルがその前を通りかかったことがある。これにはドキリとした。

昔は「偶然日記」のようなものを書いていたが、そのメモはどこかに行ってしまった。

考えてみたら前の職場は銀座の近くだったので、偶然に人に会う機会は多かった。特に10年くらい前までは、美術の画廊や映画会社の試写室が銀座に集中していたので、歩いていると週に一度は誰かに遭遇した。知り合いが多いのもあるが、私はこれは才能の一つではないかとも思っていた。

そんな話を友人にしたら、「あなたはいつもきょろきょろしているからだ」と言われた。一対一で話している時でさえも周囲を気にするので、知り合いを見つけるというのだ。そうかもしれない。

そんなたわいないことを夜道で考えて家に帰ったら、自民党が大勝していた。これは偶然ではない。

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