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2012年12月22日 (土)

今年の映画ベスト

昨日の朝日新聞夕刊で、3人の映画評論家のベスト3が発表された。これを見ると、つくづく映画の評価というのは個人的なものだと思う。佐藤忠男さんは「別離」「最初の人間」「おだやかな日常」。

秦早穂子さんは「ニーチェの馬」「ヒューゴの不思議な発明」「希望の国」、山根貞男さんは「アウトレイジ ビヨンド」「かぞくのくに」「フタバから遠く離れて」。

1本も重なっていない。ちなみに私が朝日新聞デジタルWEBRONZAに書いたベスト5は、「ミステリーズ 運命のリスボン」「ル・アーヴルの靴みがき」「アウトレイジ ビヨンド」「少年と自転車」「別離」。重なっているのは「別離」と「アウトレイジ ビヨンド」。ちなみにこれは昨日昼にアップされたもので、夕刊は見ていない。

これが10本になれば、重なりは増えるだろうし、20本になれば半分くらい同じになるのではないか。ところが3本と絞ると、個人的な思い入れということにならざるをえない。ならばその思いを各作品1行ずつではなく、もっともっと読みたい。

3人の何倍ものスペースを使って、「回顧」が西田健作記者によって書かれているが、これが何ともおもしろくない。テレビ局主導と東宝の一人勝ちと洋画の不況を1年に何度書けば気がすむのか。いつからこの欄は興行成績を並べる業界紙のようになったのか。

まずこの1年にどんな傑作が出たかを書かないと意味がない。そしてそれぞれの傑作が生まれた背景は何かに踏み込んでほしい。この1年で恐ろしい勢いで進行した製作と興行のデジタル化に全く触れていないのも、信じられない。今年は製作と興行でデジタルとフィルムが混在するおそらく最後の年なのだから。

ほかの新聞は金曜夕刊には載っていなかったので、後日図書館で読む予定。

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