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2013年1月13日 (日)

フィンランドのガラス展が似合うミッドタウン

六本木のミッドタウンでサントリー美術館の『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展を見た。デザイン展といっても、英語題がGlass Design from Finlandであるように、ガラス細工、とりわけコップが並んでいたが、これが妙に快かった。

19世紀のものも数点あるが、大半は20世紀で、とりわけ50年代から70年代にかけてのものが目を引く。アール・ヌーヴォーやアール・デコのように派手ではなく、シンプルな曲線や薄い色を生かしたなにげないデザインだ。これがとりわけ今の目から見ると、モダンに見える。

この美術館はもともと最新のLED照明が際立っている。これがシンプルなデザインのフィンランドのガラスに絶妙の効果をもたらしている。4階の後半の10メートルを越す横長の展示ケースの白い台に薄い青や緑やピンクのガラスが並んでいる様には、うっとりとしてしまった。

展示の半数以上は、フィンランド国立ガラス美術館所蔵。最近の普通に売っていそうな作品まで所蔵しているのがいい。最近国立デザインミュージアムをと訴え続けている三宅一生さんが嫉妬しそうだ。

考えてみたら、フィンランドについて私は何も知らない。ノキア、ムーミンくらいで、映画だとアキ・カウリスマキか。今回、多くのイッタラ社の製品が数多く展示されていた。私はてっきり音からイタリアの会社だと思っていたらフィンランドだった。

そのほかフィンランドが長い間スエーデンの支配下にあり、スエーデン政府が自国の森林を守るためにフィンランドにガラス工場を作った経緯など、知らないことばかり。独立は1917年という。

この展覧会の快い空間は、ミッドタウンの快適さに似ていると思った。六本木ヒルズと違い、3階建ての長方形のモールには人間サイズの空間がある。どこに何があるかわからないほど入り組んで意地悪にさえ感じるヒルズに比べて、遠くまで見渡せるし、外の公園が見えるのもいい。

フィンランド・デザイン展は今月20日まで。

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