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2013年1月23日 (水)

韓国のパスタ

3月16日公開のイ・ユンギ監督『愛してる、愛してない』を試写で見た。井上荒野原作というのと、「第二のキム・ギドク」というキャッチに惹かれた。結果は、良いような、悪いような。

良いようなというのは、20代後半の夫婦の別れの日の午後を、家の中の空気や時間とともに丁寧に描いているから。手持ちのカメラは、2人のまわりを流麗に動き回り、ちょっとした表情の変化を捉える。

外は雨でその音が絶えず、部屋の中は曇りがち。そんななかの心地よさそうな倦怠の時間が過ぎる。まるでかつての青山真治とか是枝裕和を思わせるようだ、とも言える。

悪いような、というのは、全体に思わせぶりで、ナルシストなところ。知的な感じの美男美女が、高級そうなテラスハウスに住んで、たくさんの本や置物に囲まれて暮らす。そこに起きる別れの気分なんて、ユーミンじゃないんだから。

もちろんクオリティの高いアート系映画であることは間違いない。これが小説だとその細部の描写を楽しめるが、映画で1時間45分は長い気がした。

ところで、終盤、男性はパスタを作るが、これが気になった。専用のパスタパンまであるのはいいが、茹でる前に塩を入れると沸騰しにくいし、その量が多すぎる。そのうえ、煮る時にオリーブ・オイルを入れるなんて。

さらにソースはまず大きなニンニクを砕いたり薄切りしたりせず、そのまま7、8個をゴロゴロ油で炒める。そこにズッキーニを加えたところで、仕上げは女に代わる。女は既に茹でて置いてあった(!)パスタと茹で汁を入れて、じっくり混ぜはじめる。そしてトマトの薄切りを混ぜてさらに炒める。

皿にパスタをぐるりと巻いてカッコよく盛ってあったが、どう考えても麺は既にグチョグチョだし、ソースに味はないはず。あのニンニクはそのまま食べるのだろうか。さすがニンニク大国の韓国か。

韓国のパスタ事情はどうなっているのだろうか。見終わってそればかり気になった。

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