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2013年1月 3日 (木)

正月に白隠

東急文化村で開かれている「白隠展」は、新年早々に見るのにぴったりの展覧会だ。この江戸時代の禅僧が描いた書画を見ると、何となく幸福感が満ちてくる。明らかにうまい絵もあるが、全体にヘタウマ感が漂っている。

まず、入り口の大きな達磨に驚く。白隠は何より達磨の絵で有名だが、これは異様に頭がでかく目は大きく、迫力満点だ。これは自画像でもあるというから、笑ってしまう。

次にいくつものまじめな観音像が並んだかと思ったら、大きな達磨が続く。一筆で描いたような、イラストのような横向きの達磨もいる。あるいは病気のような神経質な達磨もいる。あるいは目が一つの達磨さえ。ほとんどゲゲゲの鬼太郎の世界。

自画像も数点ある。《白隠囲碁》の白隠は、マス目のない碁盤に向かって、「持たぬ」碁石を打っている。こんな人を食った自画像が世界にあるだろうか。

それから布袋像もいい。布袋が道楽にふけって《すたすた坊主》になった姿もある。すたすた坊主とは、家ごとに立ち寄って物乞いをする坊主らしい。その嬉しそうな姿。これも白隠の自画像らしい。

そのほか歴史上の人物とか、うまいのかよくわからない殴り書きの書などが並んでいる。とにかく日々忙しくしているのが馬鹿らしくなる、そんな絵が並んでいる。セコイ自分には絶対に到達できない境地だが、今年は時々は達磨や布袋の絵を思い出したい。2月24日まで開催。

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