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2013年4月20日 (土)

ネオ・ビストロとは何か

先日ここに書いたように、2月に恵比寿の「クニオミ・ル・ネオ・ビストロ」に行ってその繊細な料理と価格の安さに驚いた。どうしてももう一度行きたくなって再訪したが、やはり間違いはなかった。

今回も一番安い4500円のコース。これでアミューズに前菜、スープ、メインにデザートとコーヒー込み。頼んだのは、前菜が真鯛のカルパッチョに白いんげんのマリネに野菜がついたもの、メインはクスクス・ロワイヤル。

前菜は鯛と柔らかい白インゲン豆の食感の違いを軽快なソースで楽しむ。スパイスも効いている。次はニンジンとオレンジのスープのフムス(ひよこ豆)添え。まずお皿にフムスを潰したものが置いてあって、さっとスープを注いでくれた。クミンが効いたオリエンタルな味わい。

友人が取った魚のスープを一口もらったが何とも濃厚で、南仏の海岸風景が浮かび上がる思い。そしてクスクスは自家製のピリリと効いたメルゲーズ(腸詰)に、子羊肉と手羽元入り。それらがどっしりしたソースに浮かんでいて、スムールにかけて食べる。フランスに比べてスムールが少ないのが唯一の不満だが、日本だとこのくらいの量でいいのかも。

4人で白1本に、赤2本。南仏の赤が抜群だった。お代は1人8000円代。紙ナプキンでテーブルクロスもないシンプルな内装だが、サービスは何とも感じがいい。

酔った勢いで帰り際にオーナーシェフの小林邦臣さん(「クニオミ」という店名は彼の名前だった)に話しかけた。「ネオ・ビストロって何ですかね」「これを話すと長くなりますよ。本当に誤解が多いですからね」

「私は星付きの店(ミシュランガイドの星がついた高級店のこと)にいた人間です」「あくまで星付きの料理を、できるだけ安く提供する店のことです」「一言で言うと、本当においしいものを安く、つまりお客様の立場に寄り添ったレストランです」

胸を張って話す小林シェフにちょっと感動した。ちょっとグルメ評論家になった気分。

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