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2013年6月

2013年6月30日 (日)

眠くなるフィルム・ノワール

昔、「フィルム・ノワール」と呼ばれる映画が苦手だった。映画好きの友人が、いかにも通好みな感じで話す、1940年代から50年代の一連のアメリカ映画だ。パリに留学した時、それらを一挙にまとめて見た。

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2013年6月29日 (土)

清水宏の戦後作品3本

書こう書こうと思いながら先延ばしになっていた清水宏の戦後の3本について、忘れないうちに簡単に記しておきたい。『小原庄助さん』(49)、『もぐら横丁』(53)、『何故彼女等はそうなったか』(56)。

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2013年6月28日 (金)

本当のことを言おうか:人前で話すのは苦手

実は、人前で話すのが苦手だ。こう書くと、信じてもらえないかもしれない。まず大学で教えているし、それ以上に昼でも夜でも会えばいつでも一人で話しているではないかと言われそうだ。そうではなくて、知らない人の前でマイクで話すのが、ヘタなのだ。

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2013年6月27日 (木)

本当のことを言おうか:勲章の話

先日、映画評論家の中川洋吉さんがフランス政府から勲章をもらうというので、フランス大使館に出かけて行った。カンヌ国際映画祭に40年も通い、長年に亘ってフランス映画を日本に紹介したというのが受勲の理由だ。考えてみたら勲章、とりわけ外国の勲章は不思議なものだ。

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2013年6月26日 (水)

清水宏の戦後を考えると

考えてみたら、フィルムセンターで一つの特集を追いかけるなんて、学生時代以来なかったことだ。メリエスやルノワール、ホークスなどそこで自分が上映の企画をしていた時さえも、全部は見る時間がなかった。今、清水宏の作品を年代順に見ていくと、いろいろ考えさせらる。

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2013年6月25日 (火)

清水宏映画の記憶

映画は見た後に時間がたつほど、その記憶は薄れてゆく。特に私はそれが激しいようだ。もともとこのブログを始めたのは、見た映画の感想を、少しでも残していこうと思ったから。そこで、先週見た清水宏4本について覚えていることを書き留めたい。

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2013年6月24日 (月)

あえて映画の退廃を引き受ける『グランドマスター』

ようやくウォン・カーウァイ監督の『グランド・マスター』を見た。やたらにホメる人と微妙な顔をする人がいたので、気になっていた。私の印象を一言で言うと、あえて映画の退廃を引き受けたような作品だった。

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2013年6月23日 (日)

おもしろすぎる「夏目漱石の美術世界」展

またフィルムセンターで清水宏を2本見たが、その合間に上野の東京芸術大学美術館で見た「夏目漱石の美術世界」展があまりにおもしろかった。7月7日までの展覧会で前にチラシを見て気にはなっていたが、これほどの内容とは思わなかった。

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2013年6月22日 (土)

やっぱり謎の『楽園からの旅人』

長生きをした巨匠監督の晩年の作品は、一筆書きのようなシンプルで謎めいた魅力に満ちている。最近だとワイダの『菖蒲』や新藤兼人の『一枚のハガキ』がそうだが、8月17日公開のエルマンノ・オルミ監督『楽園からの旅人』もそんな一本。

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2013年6月21日 (金)

レオナルドの手稿に唸る

東京都美術館で今月の30日(日)まで開催されている、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像」を見に行った。見ようかどうしようかと思っていたら、先日偶然この展覧会の監修をしているO先生に久しぶりに会って、「見てくださいよ」と言われたからだ。

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2013年6月20日 (木)

『蜂の巣の子供たち』はネオレアリズモ映画か

またフィルムセンターに出かけて、清水宏の『蜂の巣の子供たち』(1948)を見た。映画史的には有名な映画だが、実は私は見ていなかった。孤児を集めて撮ったというだけで、いわゆる戦後の民主主義映画のような気がして見る気がしなかったが、今回見てびっくり。

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2013年6月19日 (水)

清水宏の国策映画2本

清水宏の戦時中の作品を2本見た。『女医の記録』(41)と『サヨンの鐘』(43)。どちらもいかにも戦時下の国策的なテーマだが、戦意高揚的な雰囲気はほとんどない。清水宏としては失敗作だろうが、明るい子どもが大勢出てきて、清水らしい大らかな精神に溢れている。

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2013年6月18日 (火)

門仲に大当たりの中華

気のおけない仲間と、とにかくうまい中華を食べたい時にぴったりの店を見つけた。門前仲町の「オリエンタル・ビストロ・フィールズ」。知り合いからおいしかったと聞いたが、場所もそうだが店名も何か怪しい。店に入ると細長い喫茶店のようで、不安になる。ところがこれが大当たり。

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2013年6月17日 (月)

わからないがおもしろかった『オブリビオン』

昔はSF映画が苦手だった。何より、くわしい友人が『スターウォ-ズ』などの細部を嬉しそうに語るのが嫌だったのかもしれない。このブログに書いている通り、最近は話題の新作SFをかなり見ている。きっかけは3年前の大学院生との授業だった。

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2013年6月16日 (日)

清水宏の学校もの2本

暇さえあると、フィルムセンターで清水宏を見る。清水宏と言えば、子どもを扱った映画で有名だが、昨日はそのうちの学校ものを2本を見た。『信子』(40)と『みかへりの塔』(41)。

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2013年6月15日 (土)

1930年代の日本映画について語る女たち

フィルムセンターで清水宏の映画を見ていたら、1930年代の日本映画についてもっと知りたくなり、何冊かの本を買い集めた。昨日書いたミツヨ・ワダ・マルシアーノ著『ニッポン・モダン 日本映画1920・30年代』、御園生涼子著『映画と国民国家 1930年代松竹メロドラマ映画』、宜野座菜央見(ぎのざ・なおみ)著『モダン・ライフと戦争 スクリーンのなかの女性たち』。

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2013年6月14日 (金)

『熱波』の衝撃

7月13日公開のポルトガル映画『熱波』をようやく見た。ミゲル・ゴメス監督のこの作品は、去年のベルリン国際映画祭で話題になったが、公開されないかと思っていた。白黒映画だし、仏『カイエ・デュ・シネマ』誌など通好みの評論家が絶賛していたからだ。

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2013年6月13日 (木)

清水宏と藤井貢

『大学の若旦那』(33)について昨日書き損ねたので、忘れないうちに書いておきたい。というのは、少し資料を見たらいろいろなことがわかったから。清水宏についての唯一の単行本が、フィルムアート社から出ている『映画読本 清水宏』。

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2013年6月12日 (水)

清水宏のサウンド版2本

フィルムセンターの清水宏特集にハマっている。先日2本見たら、試写で新作を見るよりも優先したい気分になった。昨日見たのは『大学の若旦那』(33)と『東京の英雄』(35)で2本ともいわゆるサウンド版。

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2013年6月11日 (火)

学生はカンヌ報道をどう見たか

最近、大学で映画ビジネスを教え始めた。ビジネスといっても実際に映画を製作したり配給したりするわけにはいかないので、プロの映画人を呼んできて話を聞いたり、ビジネスの基本的仕組みや著作権について説明したりする。そして、学生にレポート課題を出す。

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2013年6月10日 (月)

『リアル』の微妙さ

黒沢清監督の新作『リアル~完全なる首長竜の日』を見た。私には壮大な失敗作に思えた。一言で言うと、黒沢監督特有のB級映画感覚が、テレビ局(TBS)主導の大作志向と誤って結びついてしまったような感じか。

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2013年6月 9日 (日)

清水宏に唸る

昨日、『小津安二郎周游』で、1933年の日本について書かれた部分を引用していたら、その時代の映画が無性に見たくなった。そこでフィルムセンターに行って、清水宏監督の『港の日本娘』(33)と『金環触』(34)を見た。そのおもしろさに唸った。

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2013年6月 8日 (土)

『小津安二郎周游』についてもう一度

田中眞澄著『小津安二郎周游』について昨日書いたが、ほんの出だしの紹介だけで終わったので、もう一度書きたい。この本はあっというような細部に満ちているので、もっと書いておかないといけない気がした。

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2013年6月 7日 (金)

『小津安二郎周游』の深さに驚く

田中眞澄氏の『小津安二郎周游』をようやく読んだ。もともと田中さんの本はちゃんと読んだことがなかった。長い間、フィルムセンターに行くたびにお見かけしたので、何かわかったような気になっていたのかもしれない。今回この本を読んで、その深さに驚いた。

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2013年6月 6日 (木)

すごいぞと脅されるような『10人の泥棒たち』

6月22日公開の韓国映画『10人の泥棒たち』を見た。私は韓流はおろか、韓国映画一般にもくわしくないが、韓国で史上最高の観客動員数というので、興味をひかれた。悪人ヅラの男女10人が、香港の路地一杯に広がって歩くビジュアルもそそった。

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2013年6月 5日 (水)

フランス映画祭は玉石混交

またフランス映画祭の試写に行った。見たのはアニメの『森に生きる少年~カラスの日~』と、『恋のときめき乱気流』。もともとアニメはあまり見ないが、フランスの漫画やアニメは昔から個性的なものがあるので、見に行ってみた。

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2013年6月 4日 (火)

パーティ2つ

昨日は珍しく2つもパーティに行った。イタリア大使館の建国記念日と高野悦子さんのお別れの会。かつては仕事につながればと誘われればどこにでも出かけたが、会社員を辞めてから、パーティに行く回数がぐっと減った。

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2013年6月 3日 (月)

『映画にとって音とは何か』再読

四半世紀ほど前、熱中して読んだ著者の1人にミシェル・シオンがいる。彼の「映画における声」La voix au cinema(82)や「映画における音」Le son au cinema(85)の2冊は、仏語だったにもかかわらず辞書を引きながら読んだ記憶がある。後者は『映画にとって音とは何か』という書名で93年に邦訳が出ていたが、手に取ったことがなかった。

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2013年6月 2日 (日)

本当のことを言おうか:東大病のこと

今日は本当にくだらないことを書く。いわゆる東大病のことだ。というのも、先日某学会である研究者が自分の発表をする前に、東大卒云々と言う学歴を得意げにパワポで見せたのに驚いたから。そのうえ、その前に講演をした映画監督と東大の同じ学科卒だと自慢した。

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2013年6月 1日 (土)

『東京物語』のデジタル復元版に驚嘆する

今朝、朝日新聞の別刷りbeで、小津安二郎監督の『東京物語』が取り上げられていて、あっと声を挙げた。昨日、この映画のデジタル復元版を見たばかりだったからだ。朝日の記事は、小津の絵葉書を除くと、特にどうということはなかったけれど。

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