« 『東京物語』のデジタル復元版に驚嘆する | トップページ | 『映画にとって音とは何か』再読 »

2013年6月 2日 (日)

本当のことを言おうか:東大病のこと

今日は本当にくだらないことを書く。いわゆる東大病のことだ。というのも、先日某学会である研究者が自分の発表をする前に、東大卒云々と言う学歴を得意げにパワポで見せたのに驚いたから。そのうえ、その前に講演をした映画監督と東大の同じ学科卒だと自慢した。

たぶんその方は東大卒が一生自慢なのだろうと思う。そしてそれが他人には滑稽に見えることがわからないのだろう。

ここまで無邪気な例は珍しいが、東大卒の人々に悩まされたことは多い気がする。考えてみたら今の教職に就く前に勤めていた職場は、2つとも幸か不幸か東大卒が多かった。もちろん彼らはそのことを自慢したりはしないが、いわゆるプライドの高い人が多かったのは間違いない。

どうでもいいことで自己主張をしたり、意味がないのに自分の独自の視点を見せてみたり。いわゆる協調性に欠けるというやつで、日本の組織では迷惑な場合が多い。もちろんそうでない東大卒もたくさん会ったけれど。

社会に出れば誰でもわかることだが、おおかたの職業では学生の時にどこで何を勉強してようが、あまり関係ない。必要とされるのは、柔軟な発想とか、モチベーションの高さやコミュニケーション能力、情報収集力、あるいはそれら以前に人柄とか体力とか、まあそんなことだろう。

だったら何のために大学に行くのか、大学で何を教えるべきかということになると、自分に問題が跳ね返ってくるけれど。とりあえず東大病に話を戻すと、東大病などと言うのは、自分が東大卒じゃないコンプレックスだという考えもあるだろう。単なる僻みじゃないかと。

それも含めて、これはたぶん現代の日本社会全体の問題ではないか。つまり肩書や前例に頼り、自ら判断をできない無責任な社会の象徴で、たぶんこのグローバル社会には向かない。

だったら大学でどんな人材を育てたらいいのかと、また問題は自分に戻ってくる。ハイ、くだらない話はおしまい。


|

« 『東京物語』のデジタル復元版に驚嘆する | トップページ | 『映画にとって音とは何か』再読 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/57506935

この記事へのトラックバック一覧です: 本当のことを言おうか:東大病のこと:

« 『東京物語』のデジタル復元版に驚嘆する | トップページ | 『映画にとって音とは何か』再読 »