« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »

2013年7月

2013年7月31日 (水)

「総理大臣になりたい」か

書店で坪内祐三著『総理大臣になりたい』を見て、すぐに買った。この題名にやられた。実を言うと、小さい頃私は「総理大臣になりたい」と思っていた。そうしたら世の中をもっと良くできるのにと真面目に考えた。公害をなくし(時代だなあ)、貧富の差を少なくし、受験戦争をなくしとやるべきことはたくさんあった。

続きを読む "「総理大臣になりたい」か"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月30日 (火)

ダニー・ボイルにまた騙される

ダニー・ボイルという監督は私にとって、詐欺師のような存在だ。『トレインスポッティング』(1996)の昔から、いつの間にか騙された気分になる映画を作ってきたように思う。10月公開の『トランス』もそうだった。

続きを読む "ダニー・ボイルにまた騙される"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月29日 (月)

真夏に「大妖怪展」

暑い。そのうえにしばしば夕方に雨が降る。なんだか日本情緒を感じて、日本橋の三井記念美術館に「大妖怪展」を見に行った。ここは、普段は所蔵作品を中心に展示しているが、今回はほとんどを他から借りた企画展。

続きを読む "真夏に「大妖怪展」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月28日 (日)

リチーさんをめぐる疑問

今年の2月にドナルド・リチーさんが亡くなられて、半年近くたつ。先日、私が関係している研究会では「ドナルド・リチー再考」をテーマに4名の方に発表してもらったが、彼を巡る私の中の疑問が少し解けた気がした。

続きを読む "リチーさんをめぐる疑問"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月27日 (土)

ブログの効用

このブログを始めて、4年と3カ月。毎日書きはじめてからはちょうど4年ほど。4年前にはもうスマホが出ていて、時代はブログからフェイスブックやツイッターに移行していた。時代遅れと知りつつ毎日書くのはなぜか。

続きを読む "ブログの効用"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月26日 (金)

『ある愛へと続く旅』のペネロペを楽しむ

有名な映画俳優が監督をする例は、特にイタリアに多いような気がする。キム・ロッシ・スチュアート、ミケーレ・プラチド、ファブリツィオ·ベンティヴォッリョなど(といっても日本では無名に近いか)。今秋公開の『ある愛へと続く旅』の監督をしたセルジョ・カステリートもその1人。

続きを読む "『ある愛へと続く旅』のペネロペを楽しむ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月25日 (木)

映画版『共喰い』の濃密さ

田中慎弥の芥川賞受賞作『共喰い』を青山真治監督が映画化したというので、期待して見に行った。後半、原作とは少し違う展開になるが、映画ならではの濃密な画面に最後まで目が離せなかった。

続きを読む "映画版『共喰い』の濃密さ"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2013年7月24日 (水)

『悪いやつら』に日韓の相違点を考える

8月31日公開の韓国映画『悪いやつら』を見た。韓国映画は多いうえに私はくわしくないので見るべきか迷うが、この映画の予告編は豪州ブリスベンの「アジア太平洋スクリーンアワード賞」授賞式で見ていたし、その時主演男優賞を取ったチェ・ミンスクの姿も印象的だったから、見に行くことにした。

続きを読む "『悪いやつら』に日韓の相違点を考える"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月23日 (火)

フランスの出生率増加に考える

選挙の日に朝刊各紙を読んでいて、おもしろい記事を見つけた。「読売」の国際面に三井美奈・パリ支局長が書いた「“出産大国”フランスの意気」というものだ。フランスは1990年代に1.66%に下落した出生率を10年余で2.0%に回復させたという。

続きを読む "フランスの出生率増加に考える"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年7月22日 (月)

参院選挙の日に『風立ちぬ』を見る

公開が始まったばかりの宮崎アニメ『風立ちぬ』を、満員の劇場で見た。見た昨日はちょうど参議院選挙の日で、今、自民大勝のニュースを見ながら、映画を思い出している。私にはなぜかこの2つが重なって見えた。

続きを読む "参院選挙の日に『風立ちぬ』を見る"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月21日 (日)

投票日の新聞読み比べ

今日は参院選だ。このブログは私の学生や卒業生も読んでいるので、たまには選挙について語りたい。みんなに選挙に行って欲しいから。私が最近不思議に思っていたのは、大半の人が原発に反対なのに、再稼働を目指す自民党がなぜ今回勝つのかということだった。

続きを読む "投票日の新聞読み比べ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月20日 (土)

1938年のベネチアからカンヌへ

前に書いた通り、清水宏監督の『風の中の子供』は、田坂具隆監督の『五人の斥候兵』と共に、1938年のベネチア国際映画祭に出品された。そのあたりを調べていたら、いくつかおもしろいことがわかったので、ここに記しておきたい。

続きを読む "1938年のベネチアからカンヌへ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月19日 (金)

ラーメンが苦手

ラーメンが苦手だ。先日、数年前の教え子が映画弁士としてデビューするというので、両国の小さなホールに行った。その前に試写を1本見て両国に着くと、開演の19:30まで1時間と少し時間がある。そこでラーメンを食べたのが間違いだった。

続きを読む "ラーメンが苦手"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月18日 (木)

『タイピスト!』のノスタルジー

8月17日公開のフランス映画『タイピスト!』を見た。フランス映画祭で観客賞を取ったという。見始めた時一瞬、これは昨日書いた『オン・ザ・ロード』ではないかと思ったが、もちろん全く違う。

続きを読む "『タイピスト!』のノスタルジー"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月17日 (水)

私には遠い『オン・ザ・ロード』

8月下旬公開の『オン・ザ・ロード』を見た。この題だと何のことかわからないが、原作はジャック・ケルアックの『路上』(なぜこれを邦題に入れないのだろう)で、監督がウォルター・サリスということもあって見に行った。

続きを読む "私には遠い『オン・ザ・ロード』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月16日 (火)

写真がアートになる時:グルスキー展に考える

国立新美術館で始まったばかりの「アンドレアス・グルスキー展」を見た。それなりにおもしろかったが、なぜか嫌な感じがした。写真をいかにもアートとして見せている作り方や見せ方に違和感を感じた。

続きを読む "写真がアートになる時:グルスキー展に考える"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年7月15日 (月)

『風の中の子供』の躍動感

このブログを読んでいる友人から、「どうしたんですか、清水宏ばかり見て」とよく言われる。単純に、つまらないかもしれない新作を試写や映画館で見るくらいなら、というものだが、ちょっとクセになったようだ。今度は『風の中の子供』(37)を見た。

続きを読む "『風の中の子供』の躍動感"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月14日 (日)

小説『蜘蛛の糸』の現代性

岩波文庫で芥川龍之介の短編集を買ってきた。かつては芥川も漱石も全集を持っていたが、会社員になっておおかた売り払った。そして今頃になって、活字が大きくなった文庫本を、思い出したように買う。

続きを読む "小説『蜘蛛の糸』の現代性"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月13日 (土)

対照的なイタリア料理2軒

最近全くタイプは違うが、人気抜群のイタリア料理店2軒に行った。一つは典型的なワイワイガヤガヤ系の「築地パラディーゾ」、もう一つは南青山7丁目の超シックな「イル・テアトリーネ・ダ・サローネ」。

続きを読む "対照的なイタリア料理2軒"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年7月12日 (金)

清水宏のトーキー初期2本

フィルムセンターの清水宏特集が再開し、また落ち着かない毎日となった。最近見たのは『泣き濡れた春の女よ』(33)と『金色夜叉』(37)。傑作が多いトーキー初期の作品群の中では平凡な出来かもしれないが、それでも見ごたえがあった。

続きを読む "清水宏のトーキー初期2本"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年7月11日 (木)

映画『ルノワール』を見ながら

今秋公開の『ルノワール 陽だまりの裸婦』を見に行った。もともと映画と絵画の関係については興味があるし、とりわけルノワール父子についてはくわしいつもりだから、見ないわけにはいかない。

続きを読む "映画『ルノワール』を見ながら"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月10日 (水)

また新しい才能が:映画『凶悪』

9月21日公開の『凶悪』を見て、驚いた。白石和彌監督の第2作目というが、俳優たちの絶妙な演技と物語展開のうまさに、見ていてぞくぞくした。また新しい才能が出てきたと思った。

続きを読む "また新しい才能が:映画『凶悪』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 9日 (火)

なぜ日本の金持ちは美術を買わないか

昨日、映画『華麗なるギャツビー』のお城のような豪邸を見て、『市民ケーン』の大邸宅を思いだしたことを書いたが、後者にあって前者になかったものがある。ケーンが世界中から集めた美術品の数々だ。金持ちの究極の贅沢は美術品蒐集だというが、現代の日本人の金持ちはなぜか美術に向かわない。

続きを読む "なぜ日本の金持ちは美術を買わないか"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 8日 (月)

『華麗なるギャツビー』の空虚な華麗さ

公開中の『華麗なるギャツビー』を見た。1920年代アメリカ、狂乱の時代にパーティーに生きる人々を、屋敷も衣装もコテコテ豪華に見せる。そのうえ3D。視覚的に楽しんだので見て損したとは思わないが、空虚な思いに駆られた。

続きを読む "『華麗なるギャツビー』の空虚な華麗さ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 7日 (日)

絶品のおまかせ料理2軒

少し前にここで「プリフィックス」や「おまかせ料理」について批判的に書いた。実はその後WEBRONZAにまで書いたけれど、今日は絶品の「おまかせ料理」2軒について書きたい。一つは今を時めく銀座のフランス料理店「エスキス」で、もう一つは隠れ家的な自由ヶ丘のイタリア料理店「モンド」。

続きを読む "絶品のおまかせ料理2軒"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 6日 (土)

谷文晁の多様性

ミッドタウンのサントリー美術館で始まったばかりの「谷文晁展」を見た。名前は有名なので知っていたが、江戸時代の代表的水墨画家くらいに思っていた。ところがそんなに簡単ではなかった。彼の作品を百点ほど見ると、江戸絵画の豊饒さがうかがえる。

続きを読む "谷文晁の多様性"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 5日 (金)

また一つゲンズブール映画が

7月後半に公開される『ノーコメントbyゲンズブール』を見た。実はゲンズブールには関心がなかったが、もうすぐ公開の『最後のマイ・ウェイ』のイベントに協力したので、60年代以降のフランスのポップスが気になっていた。あるいは先日見た『トラブゾン狂騒曲』でドキュメンタリーづいていたのかもしれない。

続きを読む "また一つゲンズブール映画が"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 4日 (木)

『トラブゾン狂騒曲』でゴミ問題を考える

8月に公開されるドキュメンタリー、『トラブゾン狂騒曲』を見た。トルコ北東部トラブゾンのゴミ処理場問題を扱ったものだが、見に行ったのは監督がファティ・アキンだから。ドイツで活躍するトルコ系の監督だが、『愛より強く』や『そして、私たちは愛に帰る』『ソウル・キッチン』などの傑作を作っている。

続きを読む "『トラブゾン狂騒曲』でゴミ問題を考える"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 3日 (水)

『終戦のエンペラー』に不覚の涙

個人的には、天皇や皇室に全く興味がない。彼らを好きな日本人がかなりいるのはしょうがない、というくらいだ。それなのに、7月27日公開の『終戦のエンペラー』で、片岡孝太郎演じる天皇の発言シーンに不覚にも泣いてしまった。

続きを読む "『終戦のエンペラー』に不覚の涙"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 2日 (火)

著作権の公的管理をめぐって

先日、高知県立美術館から来た案内の中に、「石元泰博フォトセンターの開設について」という一枚紙があった。よく読むと、昨年亡くなった写真家、石元泰博氏のコレクションを寄贈されただけではなく、この美術館が著作権を管理していくことが書かれていた。これは画期的なのではないか。

続きを読む "著作権の公的管理をめぐって"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年7月 1日 (月)

映画をメディアとして見ると

赤上裕幸著『ポスト活字の考古学 「活映」のメディア史 1911‐1958』を読んだ。1982年生まれの著者が博士論文を本にしたものでずいぶん分厚いが、映画をメディア史の中で考察した本は少ないので、興味を惹かれた。

続きを読む "映画をメディアとして見ると"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »