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2013年7月13日 (土)

対照的なイタリア料理2軒

最近全くタイプは違うが、人気抜群のイタリア料理店2軒に行った。一つは典型的なワイワイガヤガヤ系の「築地パラディーゾ」、もう一つは南青山7丁目の超シックな「イル・テアトリーネ・ダ・サローネ」。

「築地パラディーゾ」は、築地場外の波除神社あたりにある。そこをいかにもイタリアの市場の中にある小さなトラットリア風に仕立てて、アマルフィ海岸で修業してきたシェフが作る南イタリア料理というから、演出がうまい。

築地場外のイタリア料理という予想外の設定で、実はそれがピッタリの魚介料理中心という作戦勝ちの店だ。実際にタコやイカなどを中心とした前菜はどれも新鮮だし、魚介のパスタも絶品だ。ズッキーニのフライなんかも、いかにも南イタリアにありそう。

ワインが安いので大量に飲んで、グラッパまで飲んでも1人5000円くらいか。問題は飲み過ぎて料理を覚えていない点。それからサービスはかなり大ざっぱで、呼んでも無視されることもしばしば。それでも酔っていると気にならない。

六本木通りを少し入ったところの「イル・テアトリーネ・ダ・サローネ」は、階段を下りる瞬間から高級フランス料理店のような格式が感じられる。奥の個室を借りてある方のお祝いをやったが、ここは8500円のおまかせコースのみ。サービスは完璧で料理も何より見た目に美しいので、ちょっとしたお祝いの席にはぴったり。

それでも左右にずらりとナイフやフォークが並び、大仰な椅子に座らせられて、痒いところに手が届くような丁寧なサービスに、どこか結婚式の披露宴のような気もした。例えば「グリンピースのオルゾット」という大麦のようなパスタは、グリンピースと魚介のソースにアーモンドやカラスミなどを加えたもので絶妙の味だったが、どこか印象が薄い。

前菜3品にパスタ2種に肉で、どの料理も多くの食材やスパイスを組み合わせて美しく仕立てているが、見た目ほどの驚きはなく、どこか平板な感じがしたのは私だけか。小皿のおまかせコースなので、先日ここで書いた「エスキス」と比べていたからかもしれない。あちらは値段が2倍だが。

メニューのほかにかわいい料理のデッサンも配られるし、ワインの相談にも親切に乗ってくれるし、終わりにシェフが挨拶に来て親しく話してくれるしで、何とも快適な時間が過ごせた。カウンターも良いらしいが、ここの個室はお祝いの席に是非。

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コメント

イタリア料理良いですね。

本場にも行ってみたいものです。

投稿: 桐 | 2013年7月13日 (土) 19時56分

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