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2013年7月19日 (金)

ラーメンが苦手

ラーメンが苦手だ。先日、数年前の教え子が映画弁士としてデビューするというので、両国の小さなホールに行った。その前に試写を1本見て両国に着くと、開演の19:30まで1時間と少し時間がある。そこでラーメンを食べたのが間違いだった。

時間が早かったので、何か軽いものを食べるつもりだった。両国駅の近くをぐるりと回ったが、食べるところはラーメン屋、焼き肉屋、ステーキ屋、居酒屋、ちゃんこ鍋(さすが!)くらいしかなかった。風情のある蕎麦屋のようなところはどこにもなく、どこを見てもコテコテ系ばかり。

ならばドトールコーヒーにしようと思った瞬間、その前に「横浜家系大和屋」というラーメンがあって、ずいぶん賑わっているのが見えた。これまで私はラーメンで散々な目に会っているにもかかわらず、するすると引き寄せられていった。

結果は予想通りで、出てきた瞬間に胸焼けがした。どぎついスープは一口でうんざりで、大きなチャーシューも気持ち悪かった。それでも我慢して半分ほど食べて出た。胸がムカムカしたので、ドトールに入ってエスプレッソを飲んだ。

弁士付きの無声映画上映会中も、不調は続いた。あいにくの雨で湿度が高かったこともあり、1時間半の公演時間中、気分が悪かった。家に帰っても体がだるく、胃薬を飲んで寝てしまった。

昔はラーメンは大好きだったはずなのに、働き始めた頃から苦手になった。紀尾井町にあった最初の職場で残業する時に、よく前のラーメン屋に行ったが、食後はどうも気分がすぐれず、仕事がはかどらないことに気がついて行くのを止めた。それからは2年に一度くらい、友人に誘われてうまいと言われるラーメン屋に行ったが、そのたびに何がいいのかわからなかった。

特に最近はやたらに油が濃く、巨大なチャーシューが乗っている店が増えた。店員は黒い作務衣のようなものを着て、なぜか威張っている。私の勤める大学の付近にはおいしいと言われるラーメン屋が数軒あるが、そのうちの一つは、入店してすぐに注文したら、怒鳴られた。「こっちが聞いてから言ってもらわないと」。やはり作務衣を着て、タオルを頭に巻いていた。何のつもりだろう。

およそ人間の食べるものとは思えないくらい油っこいスープも、むやみに大きなチャーシューも、作務衣を着て威張った店主も、それを崇拝する客層も、つまりラーメンにまつわるすべてが苦手だ。今日はいつも以上にくだらない話になったが、一度書きたかったので。

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