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2013年7月21日 (日)

投票日の新聞読み比べ

今日は参院選だ。このブログは私の学生や卒業生も読んでいるので、たまには選挙について語りたい。みんなに選挙に行って欲しいから。私が最近不思議に思っていたのは、大半の人が原発に反対なのに、再稼働を目指す自民党がなぜ今回勝つのかということだった。

昨日近所の蕎麦屋で「読売」朝刊を読んでいたら、明日の選挙の争点はねじれ国会の解消と一面に書かれていて、左肩に特別編集委員・橋本五郎の署名で、いかにねじれ国会が日本の経済や政治を妨げるかが書かれていた。まるで、自民党が勝たないとダメという脅しのようだ。

そうか、自分は普段は「朝日」しか読んでいないから、こういう意見が堂々と書かれているとは知らなかった。今朝起きた時は、実はまたフィルムセンターの清水宏特集について書こうと思っていたが、気分が変わって朝刊各紙を買ってきた。

予想されたことだが、自民党へストップをかけようと誘導しているのは「朝日」と「毎日」。とりわけ「朝日」は「経済・憲法・原発 問う」という見出しで、社説も「選挙と若者」の題で若者に選挙に行くよう呼びかけている。見出しに「原発」を入れたのは大きい。おまけに別刷「GLOBE」の特集は「廃炉の時代」だし。

「毎日」は「経済 改憲 どう判断」の見出しで「原発」はない。社説では「お任せはやめよう」と若者に限らず投票を呼び掛けている。昔から投票率が上がると与党は不利だ。

「読売」の一面見出しは「アベノミクス評価問う」。アベノミクスで良くなったと思っている人は多いので、これだと明らかに自民党への誘導だ。社説の見出しは「日本の「針路」見据えた選択を」と「政治と経済を再活性化させよう」。読むとねじれ国会が国益を損なうことや、原発反対は無責任であることが書かれている。ううん。

もっと右よりは「産経」。「「ねじれ」に審判」が一面見出しで、その下に政治部次長の文章があり、明らかに橋下を称え、菅直人をこき下ろしている。社説はもっとすごくて「「強い国」へ確かな選択を」と「憲法改正への姿勢見極めたい」として、憲法改正の必要性を説く。

「日経」は一面トップはG20のニュースで、選挙関係は左肩で小さい。社説もG20。たぶん自民党勝利は経済的には「折り込み済み」でニュース価値がないのだろうか。

最近の新聞はこんなに論調が違うとは思わなかった。もちろん今どきは新聞を読まない人が増えているのでこれらがさほど影響力を持つとは思えないが、日本の新聞はテレビと経営がつながっているし、新聞系ネットも強いので、全体として見ればその力は小さくない。読売と産経の部数を足すと、朝日と毎日より少し多いし。

私は選挙に行く。これを読んだ方も是非。

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