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2013年8月17日 (土)

『パシフィック・リム』の日本趣味

外国映画の中に出てくる日本や日本人というのは私の関心のあるテーマなので、『パシフック・リム』を見に行った。監督のギレルモ・デル・トロは、日本の怪獣映画に影響を受けてこの映画を作ったというし。

お盆の新宿ピカデリーは人だらけ。特に3Fロビーの混雑ぶりを見ると、2度とシネコンには行きたくなくなる。座席指定しているのにきちんと列を作って順番にチケットを渡す人々を見ると、何だか従順な奴隷のように見えるから。

さて映画は、確かにかつてのゴジラやウルトラマンを思わせるものがあった。何より、海から現れる怪獣が本当に「カイジュウ」と日本語で呼ばれている。怪獣を撃退するメタリックなロボット「イェーガー」は鉄人28号か、あるいはマジンガーZや仮面ライダーか。

それ以上に菊池凜子がイェーガーの最後のパイロット森マコとして登場し、黒人の司令官と日本語で話すのだから、日本趣味どころではない。司令官は日本を守ったイェーガーの元パイロットだったというが、菊池の異様に濃い眉毛が何やら血縁関係を匂わせる。司令官が亡くなる時に菊池は、「さようなら、先生」と日本語で言うけど。

「イェーガー」を2人で操縦する様子が、まるで人力飛行機みたいに全身の体力を使って動かしていて、アナログでおかしい。映画自体は特撮ではなくCGで作られているのだが、『ブレードランナー』の日本が香港に作られたような猥雑でいいかげんな雑踏も何とも懐かしい。

題名の「パシフィック・リム」は「太平洋の淵」、つまりは海の裂け目で、怪獣たちはそこからやってくる。米国や日本、ロシア、オーストラリアでロボットとの対決があって、最終決戦が香港という設定だ。あまりに日本が中心なので、香港が舞台ならもう少し中国人にも出番を作ってあげたらと余計な心配をした。

なぜ怪獣が出てくるのかに根拠がないところや怪獣たちに心が感じられないところが、どうも日本の怪獣映画やテレビと違うように思えたが、どうだろうか。私は小学生の早い時期に怪獣ものを卒業した(それからグループサウンズに行った!)ので、くわしくないけれど。

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