« 『エリジウム』に失望 | トップページ | 東京国際映画祭は変わったのか:その(2) »

2013年10月18日 (金)

東京国際映画祭は変わったのか:その(1)

東京国際映画祭は、今年からトップがギャガの依田巽さんから角川の椎名保さんに変わった。果たして何が変わったのか。ここではほぼ毎日見た映画の感想を述べながら、その変化を探ってみたい。

まず、オープニングだが、これは少し混乱が見られた。開会式は6時からのはずだが、始まったのは6時15分で、さらに10分の協賛企業CMがあって唖然。

式自体は例年と変わりがないが、フェスティバル・ミューズという栗山千秋のピンマイクに雑音が入り過ぎたし、2人のMCのうち、主に英語を担当した服部真湖は通訳になっていなかった。スクリーンで上映されるカーペットやアリーナの映像の挿入も時々もたついた。安倍総理やトム・ハンクスが最後にサプライズ的に登場するという設定も、わざとらしかった。

オープニング作品『キャプテン・フィリップス』は7時30分過ぎに始まり、終わったのは9時50分ごろ。パーティは21時からとなっていたが、会場にたどり着いたのは22時。欧州ならこの程度の遅れは何でもないし、22時からのパーティもありだが、日本的にはちょっときついかも。

パーティは例年2Fの一般招待客用立食と3FのVIP用着席に分かれていたが、今回は予算減もあって、3Fで立食にまとめた模様。これはむしろ良かったと思う。トム・ハンクスやコッポラ父娘らの超VIPや出品関係者は別途ディナーがあったらしいが。

映画祭の関係者と会うと、みな予算減を口にしていた。確かに作品数自体減っている。さて、『キャプテン・フィリップス』はどうかと言えば、去年の『シルク・ドゥ・ソレイユ』や一昨年の『三銃士』に比べたら、さすがにポール・グリーングラス監督だけあって、映画としてずっとまともだった。ドキュメンタリータッチの展開は、とりわけ前半は見事。

ただ、同じ監督の『ユナイテッド93』に比べると、アメリカ中心主義というか、海賊船に占拠されて人質となるフィリップス船長を米海軍特殊部隊が救うという話が、いかにも米軍礼賛に見えた。特に後半の救助の部分が長くて、見ていてソマリアの海賊たちがかわいそうになった。こんな映画を国際映画祭のオープニングで上映するとは、政治的に能天気なのではないか。

そういえば、例年私はスクリーン7、つまり実際に開会式が見られる会場だったが、今年はスクリーン5で、式はビデオ上映。昨年、WEBRONZAで「東京国際映画祭はどこがダメなのか」を5回も書いたのが響いたのかな。

|

« 『エリジウム』に失望 | トップページ | 東京国際映画祭は変わったのか:その(2) »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/58406399

この記事へのトラックバック一覧です: 東京国際映画祭は変わったのか:その(1):

« 『エリジウム』に失望 | トップページ | 東京国際映画祭は変わったのか:その(2) »