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2013年10月27日 (日)

久しぶりに歌舞伎町で映画を見る

歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅうで、油谷誠至監督の『飛べ!ダコタ』を見た。この映画のスタッフに知り合いがいてチケットをいただいたからだが、この劇場に来たのは10年ぶりくらいか。

映画は、敗戦から半年後に佐渡に英国機が不時着して6人が着き、それから起こるゴタゴタを描く。島民たちは最初は恐れていたが、次第に近づき、村長経営の旅館に泊めてもてなす。さらに島民たちは、離陸に必要な500メートルの滑走路を作るために、総出で手伝う。そして出発。

当時の雰囲気は細やかに再現されているし、村長の娘役の比嘉愛未や村長役の柄本明などの演技もいい。しかし物語自体がドラマに欠けていて、日本人が一生懸命おもてなしをしました、とういうのではもの足りない。そのうえ、あちこちで泣かせるタイプの古い演出だった。

終了後は自然に拍手が出たのに驚いた。20年前ならかなり受ける映画かもしれないが、今では難しいだろう。10月5日に公開で3週間しかたっていないのに、都内ではここ1館で1日2回の上映。それもあと1週間で終わる。客層は中年を中心に、いかにも地味でまじめな感じの人々が多かった。拍手が起きたのもわかる気がする。

それにしても、シネマスクエアとうきゅうは、ずいぶん古びたと思った。ここが1981年にできた時はミニシアターの第一号で、フランスから輸入したふかふかした椅子で有名だった。天井が高くて全体に優雅な雰囲気がしたものだが、今では、むしろうらさびれた感じがする。

外に出ると、目の前で大きなビルが建設中だった。東宝シネマズが歌舞伎町にシネコンを建てるというニュースがあったのを思い出した。かつて歌舞伎町は、日本の映画興行の中心だった。ここを含めた新宿ミラノ系4館以外は映画館がなくなった今、さてシネコンがうまくいくのかどうか。

まわりは相変わらず怪しげな店が多い。新宿ピカデリーやバルト9はうまくいったが、この場所でシネコンは難しいのではないか。

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