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2013年11月 3日 (日)

京都が苦手

私は京都が苦手だ。大阪も得意ではないだが、京都弁のあの悠長な、人を馬鹿にしたような調子はたまらない。だから12月1日まで東京国立博物館で開催中の「京都」展は、そのものずばりな気がして避けていた。ところが新聞などを見ると、洛中洛外図が全部で7つ、すべて出ているという。

副題は「洛中洛外図と障壁画の美」で、会場に入ると巨大なスクリーンが4つ、洛中洛外図屏風が細部まで見える。これは東博所蔵の舟木本を高画質で撮影したものだが、次の会場から本物が始まった。

ところが7つあるはずがあと3つしかない。国宝で米沢市上杉博物館所蔵の狩野永徳筆の上杉本に歴博乙本と勝興寺本で、ほかの3点は11月6日からの後期展示だった。

それにしても4作品が一度に見られるのはありがたいと見ようとするが、人が多すぎて近づけない。行ったのは平日の午後なのに。絵の中の小さく描かれた侍たちの群れを見るのは、不可能に近い。

次に部屋に入ると、またスクリーンがあって驚く。龍安寺の四季を4Kで撮ったものらしい。これまた多くの人々がじっと見ている。何がおもしろいのかわからず次へ行くと、御所や龍安寺、二条城などの襖に描かれた障壁画が天井近くまでいくつも並んでいて、これが意外に臨場感があった。

何となく不燃焼気分で、近くの東京芸大美術館へ行き、今月24日まで開催の「興福寺仏頭展」を見た。こちらは例の巨大な仏頭がウリで、これは前後左右からじっくり見られた。これは右側の長い耳や丸々とした頬、不思議な微笑が何ともありがたい。

その前には守護神のように平安時代や鎌倉時代の木造が24点並ぶ。どれも躍動的だが、表情や恰好が全部異なっている。地下には曼荼羅図などの仏画もあった。

というわけで、私の京都嫌いは直らなかった。あれは前売りで入場制限して見せるべきだろう。その不満を奈良の興福寺仏頭の微笑が拭い去った。

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