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2013年11月16日 (土)

冬の北イタリア料理:その(1)

シチリアやナポリのトマトやオリーヴ・オイルをふんだんに使った南イタリア料理もいいが、寒くなると濃厚な北イタリア料理が恋しくなる。先日行ったのは、トスカーナ地方のシエナの有名レストランの東京店という「オルゴーリョ・デル・カザルタ」。

場所は山種美術館の近くで、つまり広尾からも恵比寿からも渋谷からも遠い。しかし行く価値の十分あるレストランだった。

まず店の雰囲気がいい。イタリアの田舎風ながら高級感もあって、隣の席との間が広く取ってある。サービスも丁寧で、5人が揃うとメニューを持ってきて「このフィレンツェ風骨付き炭火焼ステーキをぜひ」と勧められる。見ると4人前で14000円。少し高いと思ったが、OKする。

「あとは前菜を2品、パスタを2人分くらいで十分では」と言われたが、前菜は田舎風パテにメカジキの自家製スモークのカルパッチョ、オマール海老と豆のサラダと3種頼む。三元豚の首と鶏のキモをキャンティワインで漬け込んだというパテが出色だった。

パスタはトスカーナらしく、ピチのミートソースを頼んだ。ピチはもっちりした歯ごたえの、うどんのようなパスタで、これが何とも絶品。

そして巨大な肉が切り分けられてやってきた時は、みんな「おーっ」と感激の声を挙げてしまう。赤みと焦げ目の具合が抜群で、肉は噛みごたえがあるが柔らかい。付けあわせのジャガイモのローストとほうれん草もいい。

結局、スパークリングを2本にトスカーナの赤ワインを3本も飲んでしまった。デザートやチーズを頼んだ者もいたようだが、よく覚えていない。それでも思ったほど高くなかった。大人が仲のいい友人たちとワイワイ年末を過ごすのに、抜群の店ではないだろうか。

シエナは、フィレンツェから電車で1時間ほど行った山の中の古都。石畳の巨大な広場のある街で、昔、年末に3泊したことがある。その時の石畳の感触が蘇った。

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