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2013年12月

2013年12月31日 (火)

『ゼロ・グラビティ』から『ワレサ』へ

今年最後の映画は何にしょうかと迷って、木場のアイマックスシアターで『ゼロ・グラビティ』を再び見ることにした。友人からそこで見たというメールが来て、羨ましくなったから。この傑作をもう一度全身に浴びたいと思った。

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2013年12月30日 (月)

かぐや姫から平等院、そして森村泰昌へ

『かぐや姫の物語』を見た時気になったのは、終盤で月から来る迎えの人々の描き方だった。あれでは月と言うよりも、仏教的な西方極楽浄土からのお迎えのように見えた。そんな時、サントリー美術館で来月13日まで開催中の「天上の舞 飛天の美」展を見て、これだと思った。

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2013年12月29日 (日)

「新聞の映画評」評:年末回顧

年末に朝日新聞の石飛記者と飲んでいたら、「仲良しの配給会社のヨイショばかり書かずに、正面から新聞批判をしろ」と言われた。こちらも酔った勢いで「じゃあ、やるよ」と言ったので、大胆にも各紙の年末回顧を俎上に上げる。

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2013年12月28日 (土)

『ある精肉店のはなし』に学ぶこと

試写もなくなった年末の空いた時間に、纐纈(はなぶさ)あや監督のドキュメンタリー映画『ある精肉店のはなし』を東中野で見た。ある映画記者から、映画評に取り上げたかったのにできなかった悔しさを聞いた記憶がふいに蘇ったから。

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2013年12月27日 (金)

『スノーピアサー』の怪力ぶり

韓国のポン・ジュノが、クリス・エヴァンスやティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、エド・ハリスといった有名俳優たちを使い、英語で撮った映画『スノーピアサー』を見た。2月7日公開の映画だが、その演出の怪力ぶりに驚いた。

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2013年12月26日 (木)

また90分台の秀作を見る:『あなたを抱きしめる日まで』

『ゼロ・グラビティ』に続いて、また90分台の秀作を見た。3月15日公開のスティーヴン・フリアーズ監督『あなたを抱きしめる日まで』は98分の作品で、重い内容をメリハリの効いた演出でテンポよく見せながら、そのうえ泣かせる。

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2013年12月25日 (水)

『アデル、ブルーは熱い色』に興奮

昨日、『ゼロ・グラビティ』は来年のベスト映画の一つではないかと書いたが、来年のナンバーワンほぼ間違いなしの映画を見てしまった。4月5日公開のアブデラティフ・ケシュッシュ監督『アデル、ブルーは熱い色』。今年のカンヌでパルムドールに輝き、秋には東京国際映画祭でも上映されたが、ようやく見た。

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2013年12月24日 (火)

『ゼロ・グラビティ』の革新性

年間の興行成績や年間ベスト10では、12月に公開された映画は含まないというのを最近聞いた。確かにそうしないと、正月映画の扱いが難しくなる。もしその決まりがなかったら、12月13日公開の『ゼロ・グラビティ』は、確実に今年のベスト10の上の方に顔を出したに違いない。

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2013年12月23日 (月)

『47RONIN』の描く日本

外国映画に出てくるちょっとヘンな日本が好きだ。最近はハリウッド映画でも、『硫黄島からの手紙』や『終戦のエンペラー』のように日本人が見てもおかしくない真面目な作品が増えたが、『47RONIN』は久々にやってくれた感じ。

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2013年12月22日 (日)

また映画祭をやっているのと言われて:その(4)

一昨日終わった私の学生の映画祭「監督、映画は学べますか?」は、文字通り監督に話を聞くというのがテーマだった。学生が選んだ監督12人に来てもらい、映画上映後に学生たちが話を聞く形を取ったが、これが予想以上におもしろかった。

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2013年12月21日 (土)

本当のことを言おうか:『原発ホワイトアウト』

時々、暴露ものを読みたくなる。最近読んだのは、「現役キャリア官僚のリアル告発ノベル!」とオビに書かれた若杉冽著『原発ホワイトアウト』。小説として出来がいいわけではないが、おもしろいのは間違いない。

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2013年12月20日 (金)

『グーグル、アップルに負けない著作権法』を読みながら

大学で映画ビジネスの話をしていると、著作権は避けて通れない。だから著作権関連の本は時々無理して読む。出版と映画の両方で活躍する角川歴彦氏の『グーグル、アップルに負けない著作権法』を手に取ったのも、そんな理由から。

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2013年12月19日 (木)

また映画祭をやっているのと言われて:その(3)

明日まで開催の映画祭「監督、映画は学べますか?」では、12人の監督たちの卒業制作や未ソフト化作品を中心に上映している。学生が選んだのは、今泉力哉、沖田修一、城定秀夫、瀬田なつき、想田和弘、冨永昌敬、橋口亮輔、松江哲明、山下敦弘、山村浩二、ヤン・ヨンヒ、横浜聡子の各氏。

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2013年12月18日 (水)

今年の映画ベストは

この時期になると、映画ベスト10などの今年の回顧が新聞で始まる。私が書いているWEBRONZAでもやっていて、ここはベスト5を選ぶ。私の美術ベスト5は既に昨日アップされた。

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2013年12月17日 (火)

また映画祭をやっているのと言われて:その(2)

私の場合、映画祭を始めたのは自分が見たい映画が上映されないからだった。だから自分がやった映画祭では、可能な限り映画を見た。それは、今自分の学生がやっている映画祭「監督、映画は学べますか?」でも同じ。

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2013年12月16日 (月)

『東京最高のレストラン』はなぜいいいか

先日、『エルオネス』という経済系の小冊子のインタビューで、最近読んだおもしろい本を5冊挙げることになった。私はその中の1つに、あえて『東京最高のレストラン2014』を選んだ。理由は、毎年のトレンドや勢いのある店がわかるから。

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2013年12月15日 (日)

また映画祭をやってるのと言われて:その(1)

私のゼミ学生主催の映画祭「監督、映画は学べますか?」が、昨日始まった。実を言うと学生の映画祭は今年で3年目だが、「また映画祭をやってるの」と言われることが多い。「いえ、やっているのは学生です」と答えているが。

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2013年12月14日 (土)

そして東京フィルメックスは続く:その(4)

フィルメックス関連で気になったことや思い出したことを書く。開会式で一番印象に残ったのは、審査委員長のモフセン・マフマルバフ監督が挨拶の最後に「今でも中国やイランでは映画の検閲があることをお忘れなく」と言ったことだ。これは通訳がヘタだったので、日本語では聞き取れなかったのではないか。

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2013年12月13日 (金)

『印税で1億円稼ぐ』に笑うも

本屋に山と並んでいるビジネス本やハウツー本は、基本的に読まない。ところが友人から「騙されたと思って」と渡された『印税で1億円稼ぐ』は、存外おもしろかった。1時間もあれば読めるスカスカの本だけど。

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2013年12月12日 (木)

そして東京フィルメックスは続く:その(3)

東京フィルメックスについてもっと書こうと思っているうちに、時間がたってしまった。あれよあれよという間に12月半ばで、大学も授業によっては今週が最後。私のゼミ学生がやる映画祭も、この週末に渋谷で始まる。

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2013年12月11日 (水)

今年も『カイエ・デュ・シネマ』ベスト10に驚く

映画というのは、国によって評価に大きな違いがある。そのうえフランスの『カイエ・デュ・シネマ』誌は独自のマニア的見方をするので、そのベスト10には昔から驚いてきた。今年もそう。

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2013年12月10日 (火)

『大統領の執事の涙』を堪能

リー・ダニエルズという監督は、今年『ペーパーボーイ 真夏の引力』でそのヤバい魅力にやられたので、1月公開の『大統領の執事の涙』を期待して見に行った。冒頭、クラシック音楽とともにずいぶんオーソドックスに始まるので、あれっと思った。

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2013年12月 9日 (月)

『清須会議』に退屈する

三谷幸喜の映画は全部見ているわけではないが、『THE有頂天ホテル』や『ステキな金縛り』など、いかにも演劇的な室内劇がそれなりにおかしかったので、新作を見に行った。今回はいつになく大当たりしているというのも気になった。

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2013年12月 8日 (日)

特定秘密保護法に考える

政治の話はしないのがこのブログの原則だが、今回の特定秘密保護法については、いろいろ考えた。この悪法が衆議院を通過した夜も参議院通過の夜も、いずれも北イタリア料理を食べていたが、それでも反対は反対だ。

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2013年12月 7日 (土)

冬の北イタリア料理:その(4)

神楽坂通りを登り切ったあたり、1メートル幅の細道を10メートルほど歩くと、突き当りに「リストランテ・ステファノ」という名店がある。2004年にシェフのステファノ・ファストロさんが作ったお店で、まさに隠れ家のような場所だが、行くといつも彼の優しい微笑が待っている。

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2013年12月 6日 (金)

久しぶりのモーツァルト生演奏

昨日、私は美術にくわしくないと書いたが、クラシック音楽はもっと知らない。コンサートに行くのは、友人が出ているとか、チケットが余ったとか、招待券をもらったとか、そんな時ばかり。

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2013年12月 5日 (木)

ゴッホもモンドリアンも分割主義

私はここで美術展についてよく書くし、短い間だが新聞にさえ美術記事を書いていたこともある。その前は長い間、美術展の企画を仕事としていた。しかし白状すると、一度もきちんと美術史を勉強したことはない。

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2013年12月 4日 (水)

藤圭子の息吹き

最近、一番するすると読めた本が、沢木耕太郎著『流星ひとつ』。今年の8月に亡くなった藤圭子の28歳の時のインタビューを沢木耕太郎が初めて本にしたもので、藤圭子の息吹のようなものが直接伝わってきてドキドキした。

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2013年12月 3日 (火)

『パリ、ただよう花』に考えたこと

パリには、恋愛を繰り返しながらも、力強く生きている日本人女性が何人もいる。12月21日公開のロウ・イエ監督『パリ、ただよう花』を見て思い出したのは、彼女たちの姿だった。

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2013年12月 2日 (月)

『かぐや姫の物語』は驚愕の連続

先日、『ペコロスの母に会いに行く』が今年一番泣ける映画だと書いたが、今年一番驚いた映画を見た。高畑勲監督の『かぐや姫の物語』。137分があっという間に感じられたほど、驚愕の連続だった。

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2013年12月 1日 (日)

小津没後50年:その(3)

『ユリイカ』の臨時増刊号「総特集 小津安二郎」はおもしろい。なかでも、蓮實重彦氏と青山真治監督の対談を読むと、いわゆる「ハスミ節」が健在でうれしくなってしまう。

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