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2013年12月22日 (日)

また映画祭をやっているのと言われて:その(4)

一昨日終わった私の学生の映画祭「監督、映画は学べますか?」は、文字通り監督に話を聞くというのがテーマだった。学生が選んだ監督12人に来てもらい、映画上映後に学生たちが話を聞く形を取ったが、これが予想以上におもしろかった。

とりわけ、最終日の徹底討論「監督、ホントのところどうなんですか?」はまだ記憶に残っているので、いくつか言葉を引用したい。うろ覚えなので、間違っていたらごめんなさい。

冨永昌敬「文筆家志望だったが、ほかの大学に落ちた」「監督はかっこいいと思って映画学科監督コースにしたが、実際に映画を撮るとは思わなかった」「監督なんだから、朝遅刻してはならない、と言われてそうかと思った」「大学とプロの現場が違いのはプロデューサーの存在。この作品を見たらとビデオを渡したりして、自分の良さを引き出してくれる」

今泉力哉「学校は、同じことをしたい仲間と出会うために学費を払うと思えばいい。1人の頭で考えることより、みんなのアイデアや偶然起きるハプニングからおもしろいものができることが、数を作るとわかる」「技術は1年で学べる。みんなが映画を作れる中で、自分がそれまで生きてきたことを入れることができるかが勝負。いろいろなものを犠牲にしても作りたいのか」

横浜聡子「映画は学んだが、撮影現場の圧倒的な現実の前で、すべて忘れてしまう」「撮影現場の役割分担の中で、映画を作ろうとした時の気持ちがいつの間にか薄れてしまう。そこでいかに戦って持ちこたえるかが大事」「もう1回、学校で映画を学びたい。映画を長い目で考えたいから」

山村浩二「アニメは独学。大学で絵画を専攻したのは、現代アートに一番近かったから」「大学時代は劇映画の美術のバイトをやった」「表現したいものがあって、作ることが好きな人間なら、これほどいい仕事はない。表現する喜びはなにものにも代えがたい」

こう書くと平凡に見えるが、実際の入り組んだ討議は、実にスリリングだった。興味のある方は、U-STREAMで配信しているので、是非。リアル配信していたが、1000人のアクセスがあったという。会場はたぶん70名ほどだったから、桁違いの数だ。

ところで、1週間毎晩監督のトークがあると、私の立場では、その後一杯どうですかと言わざるを得ない。実はそれが一番大変だった。

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