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2013年12月11日 (水)

今年も『カイエ・デュ・シネマ』ベスト10に驚く

映画というのは、国によって評価に大きな違いがある。そのうえフランスの『カイエ・デュ・シネマ』誌は独自のマニア的見方をするので、そのベスト10には昔から驚いてきた。今年もそう。

1.L'inconnu du lac 「湖の不審者」アラン・ギロディ
2.『スプリング・ブレイカーズ』
3.『アデル、ブルーは熱い色』
4.『ゼロ・グラビティ』
5.『罪の手ざわり』
6.『リンカーン』
7.La jalousie 「嫉妬」フィリップ・ガレル
8.Nobody’s Daughter Haewon 「誰の子でもないハウォン」ホン・サンス
9.You and the Night」「あなたと夜」ヤン・ゴンザレス
10.La bataille de Solférino 「ソリフェリーノの戦い」ジュスティーヌ・トリエ

公開が決まっていないものは原題か英語題を書いたが、アメリカ映画で『リンカーン』と『ゼロ・グラビティ』が入るのが何とも不思議で「カイエ」らしい。この雑誌にはゴダールの昔から独特のアメリカ映画観がある。

1位の「湖の不審者」はトロントで見たけど、映画の半分は男性器が露出しているゲイ映画だった。ユーモア溢れる映画で会場は盛り上がっていたけれど、私はうんざりした。

2位に『スプリング・ブレイカーズ』があるのもびっくり。何とも摩訶不思議な映画で、熱狂的ファンはいるだろうが、ベスト10に入れるとは日本では誰も思いつかないだろう。

3位はカンヌのパルムドール作品だが、まだ未見。5位は東京フィルメックスで見たが、もちろん傑作。ある意味でこのベスト10で唯一納得がいった。来年公開の映画だが、日本では批評家の評価は高いだろうが、ベスト10に入ることは考えにくい。『ゼロ・グラビティ』は今週末公開なので、楽しみ。

というわけで今年もビックリの「カイエ」ベスト10。映画原理主義や作家主義を突き詰めて何十年もたつと、おかしなことになるのだろう。

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