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2013年12月 7日 (土)

冬の北イタリア料理:その(4)

神楽坂通りを登り切ったあたり、1メートル幅の細道を10メートルほど歩くと、突き当りに「リストランテ・ステファノ」という名店がある。2004年にシェフのステファノ・ファストロさんが作ったお店で、まさに隠れ家のような場所だが、行くといつも彼の優しい微笑が待っている。

ここはステファノさんの出身でもあるベネト料理が専門。北イタリアでも、トリノを中心としたピエモンテ地方や、フィレンツェのトスカーナ地方と違い、ベネチアを始めとして海に面した都市が多く、海産物を中心とした料理が有名だ。

できた当初は無理をしていたのか、イタリア各地の料理を出してメニューの数が多かったが、最近はベネト料理を中心に厳選されてきたので、どれも満足度が高い。

前菜は生ハムとベネチア風鮮魚のカルパッチョ。生ハムはベネト料理ではないが、久しぶりに食べたくなった。さすがにここの生ハムはツンと匂ってきて、いい感じ。カルパッチョは真鯛だったが、わさびのような香辛料と絶妙の組み合わせで、真鯛のコリッとした感じが添えられたピクルスの食感とも呼応する。

メインは海産物のパスタとリゾットと思っていたが、店の人に「いい白トリュフがありますよ」と言われて誘惑に負けた。クリーム味のリゾットに、ステファノさんが目の前で白トリュフを削ってくれた。

パスタはビーゴリというベネト州特有のうどんのような生パスタ。これは、アンチョビと玉ねぎのソースでシンプルに食べるのがいい。ベネチアの観光地から外れた場所の、庶民的な店で作っているような懐かしい味。

ここまで食べたら、もうお腹一杯でストップ。コースでないと、止めたい時にやめられるのがいい。結局エビも蟹も食べなかったが、ベネト州の家庭料理に満足。エスプレッソも香り高い。

飲んだのは、まずはプロセッコというベネトのスパークリング。それからピノ・グリッジョ種の香り高く飲みやすい、ベネトの白ワイン。値段も良心的なものが揃っている。

この店は入口が目立たないせいか、地元の落ち着いた常連客が多い。それが木を基調にした店内の雰囲気と合っている。この時期に多い、バカリーマンの忘年会などがなくて良かった。

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