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2014年1月

2014年1月31日 (金)

唯美主義に驚く

三菱一号館美術館で5月6日まで開催中の「ザ・ビューティフル」展を見た。最初この題名を見た時、何ごとかと思った。よく見ると副題に「英国の唯美主義1860-1900」と書いてあるが、チラシのオレンジの布をまとう女性たちの姿は、いわゆる「お耽美」だ。

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2014年1月30日 (木)

そしてオリベイラは続く

また90分前後の傑作を見た。2月15日公開のマノエル・デ・オリベイラ監督『家族の灯り』で91分。去年の12月で105歳というから、まだ映画を作っているだけで奇跡のようなものだ。

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2014年1月29日 (水)

『ある過去の行方』が見せる人間の「闇」

『別離』の展開のうまさに舌を巻いた私は、4月19日公開のアスガー・ファルハディ監督『ある過去の行方』を期待して見に行った。これまではイランで撮影していたが、今度はパリが舞台と聞いて不安でもあった。

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2014年1月28日 (火)

追悼カルロ・マッツァクラーティ

イタリアの監督カルロ・マッツァクラーティが、この22日に57歳で亡くなった。私は「海からはじまる!?」というブログを書かれている方からのこのブログへのコメントで知った。と言っても、イタリア映画祭のコアなファン以外は「誰それ?」という感じかもしれない。

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2014年1月27日 (月)

『小さなおうち』の凄み

始まったばかりの山田洋次監督の新作を見た。老婆が語る戦時中の日本の話だが、裕福な家庭の「小さな」話と思って見ているうちに、見終わると凄みのようなものを感じた。

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2014年1月26日 (日)

不思議なグレミヨン

ジャン・グレミヨンという監督は、昔から不思議な存在だった。世代的にはルノワールやルネ・クレールらの巨匠達より少し後だが、日本で知られた作品は少ない。昔から日仏学院では、『この空は私のもの』(43)や『高原の情熱』(44)が上映されてはいたが。

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2014年1月25日 (土)

『ユーミンの罪』:続き

先日、友人と飲んでいたら(インフル後飲んでばかりいる)、『ユーミンの罪』についてもっと書いて欲しかったと言われた。そこで調子に乗って、この本についてもう少し書く。

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2014年1月24日 (金)

高田馬場ノスタルジア

先日、友人が予約した「ラミティエ」という高田馬場のフランス料理店に着いた時、「あっ」と声を挙げてしまった。そこは、かつてお世話になった不動産屋さんがあった場所だった。たぶん沢田とか沢口とかいう名前の不動産だったと思う。

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2014年1月23日 (木)

アル中の話

「病気療養」が終わって、出勤を再開したその日に飲みに行った。前日までは止めておこうかとも考えたが、みんなが楽しくやっている様子を思い浮かべると、いてもたってもいられなくなった。

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2014年1月22日 (水)

カンヌのトップが変わると

1週間ほど前の「ルモンド」紙で、カンヌ国際映画祭のトップ、つまり総裁presidentが、ジル・ジャコブから元カナル・プリュス社長のピエール・レスキュールに代わったという報道があった。日本から見たらどうでもいいニュースだが、ちょっと考えるところがあった。

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2014年1月21日 (火)

ペコロスの原作漫画を読む

映画『ペコロスの母に会いに行く』が、「キネマ旬報」でも「映画芸術」でも一位だという。この2誌は違った意味で時代遅れの雑誌だと思うが、その2つがベタ褒めというのは珍しい。というより、この映画がベストテンに選ばれること自体が、特異なことだと思う。

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2014年1月20日 (月)

米国版で見る成瀬の無声映画

金曜にインフルエンザと診断されて薬を飲み始め、土曜にはかなり落ち着き、日曜には完全に普通に戻った(気分)。さて映画でも行こうかと思ったが、感染を考えると火曜までは外出できない。そこで手元にある未見のDVDを見た。

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2014年1月19日 (日)

世にも不思議な「日本美術の祭典」

昨年秋頃から「日本美術の祭典」という奇妙なコピーのついたチラシを見ていた。最初は国宝ばかりを集めた展覧会でもやるのかと思ったら、3つの違う展覧会を同時期に上野でやって、それらをまとめた呼称のようだ。

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2014年1月18日 (土)

病気と夢と

昨日インフルエンザと診断されて以来、家に籠っている。日の当たる暖かい部屋で、ソファに座って寝たり起きたり。体がだるいと本も読めない。せいぜい「通販生活」のカタログを見ている。

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2014年1月17日 (金)

『ユーミンの罪』か

私はふだん風邪をひかないと公言しているが、今回は本当に風邪をひいたようだ。いわゆる悪寒が走り、外にいると本当に震えてくる。それでも昨日飲みに行ったが、1時間しかもたなかった。熱も少しある。

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2014年1月16日 (木)

バブル後のクリスマス

私はテレビは見ないが、週刊誌を読む。よく買うのは『週刊文春』と『アエラ』だが、電車の中刷りによっては『週刊新潮』とか『週刊現代』も読む。先週発売の『週刊文春』には久しぶりに堀井憲一郎氏の文章があって、おもしろかった。

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2014年1月15日 (水)

『フルートベール駅で』に学ぶこと

『ゼロ・グラビティ』『あなたを抱きしめる日まで』に続いて、また90分前後の秀作を見た。3月21日公開の『フルートベル駅で』は、27歳のライアン・クーグラー監督の初長編で、85分。

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2014年1月14日 (火)

九州国立博物館に行く

去年10月に姪の結婚式で熊本に行ったが、今度は別の姪の結婚式で福岡へ行った。帰りに大宰府の九州国立博物館を訪ねた。2005年にできて話題になっていたが、ようやく行くことができた。

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2014年1月13日 (月)

ブログ読者100万人突破!

実は読者100万人は大げさで、このブログへの5年近くのアクセス累計がいつのまにか102万回を越していたという話。最近の1日のアクセス数は1000から1500で、人数だと500から700くらい。新聞の部数などに比べたら全然少ないけれど、実際に読んでもらえていると思うと嬉しい。

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2014年1月12日 (日)

卒論をめぐって

芸術系の大学では、卒業制作や卒業論文を出さないと卒業できない。私は大学で映画の理論系を担当しているが、先週末が卒論の提出日だった。ここに至るまで、毎年それぞれの学生とのドラマがある。

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2014年1月11日 (土)

「小津安二郎の図像学」展に考える

フィルムセンターで一カ月くらい前から始まった「小津安二郎の図像学」展をようやく見た。最近は個人的にちょっとした小津ブームなので、見たいと思っていた。副題は「永遠のウルトラモダン」。

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2014年1月10日 (金)

小津と戦争について考える本

3年ほど前に出ていた、与那覇潤著『帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史』を読んだ。去年末から小津生誕110年・没後50年ということで、ここで触れたようにユリイカやBRUTUSの特集を読んだので、もっと小津について読みたくなった。

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2014年1月 9日 (木)

年末に驚いた2軒

WEBRONZAの年末回顧で、「2013年 東京レストランベスト5」が大晦日にアップされた。そこに書いた4位の「膳楽房」と5位の「サンジャン・ピエドポー」は、12月に行って驚いた2軒。ここではまだ触れていないし、WEBRONZAの後半部分は有料なので、一部重複するが書いておく。

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2014年1月 8日 (水)

『ゲノムハザード』に考える

やはり、今年はツイていない。今年最初の試写は、1月24日公開の日韓合作映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』だったが、これがいま一つ。

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2014年1月 7日 (火)

『楽隊のうさぎ』にホッ

新年からのさえない日々を軽やかに吹き飛ばすような映画を見た。鈴木卓爾監督の『楽隊のうさぎ』で、予告編を見た時から気にはなっていたが、低予算のちゃちな映画のような気もしていた。

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2014年1月 6日 (月)

都現美の迷走

今年は、ツイていないのかもしれない。最初に見た映画『鑑定人と顔のない依頼人』が全くピンと来なかったし、初めて見た展覧会もどこか違った。東京都現代美術館で19日まで開催の「吉岡徳仁 クリスタライズ」展と「うさぎスマッシュ」展のこと。

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2014年1月 5日 (日)

『永続敗戦論』に深く落ち込む

正月早々、脳天をかち割られるような思いをしたのが、白井聡著『永続敗戦論』。昨年の3月に出て話題になっていたが、ようやくこの休みに読んだ。数年前から、特に東北大震災以降感じていた、この国に対する不安を一挙に説明された感じか。

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2014年1月 4日 (土)

『鑑定人と顔のない依頼人』に「?」

今年最初に映画館で見た映画は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『鑑定人と顔のない依頼人』。イタリア映画にくわしい人からの年賀葉書に、おもしろかったと書いてあったから。そうでなくても見たいとは思っていた。

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2014年1月 3日 (金)

『映画宣伝ミラクルワールド』の知らない世界

私が映画好きになったのは、小学生高学年から中学生にかけて、つまり1970年代のことだ。その頃の映画宣伝を描く斎藤守彦著『映画宣伝ミラクルワールド』を見つけて思わず買った。副題は「東和・ヘラルド・松竹富士 独立系配給会社黄金時代」。

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2014年1月 2日 (木)

冬休みのDVD

買った時は盛り上がっていても、すぐに授業か原稿で使わないDVDはそのまま見ないで本棚の奥に行ってしまうことが多い。そんなDVDを休みに2本見た。1本はジョルジュ・フランジュの『顔のない眼』(1959)、もう1本は鈴木重吉の『何が彼女をそうさせたか』(1929)。

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2014年1月 1日 (水)

正月に考えること

このブログを始めて、もうすぐ5年が過ぎる。ということは、大学に移ってそれだけの年月がたったということで、驚いてしまう。この5年で変わったことと言えば、前より気分的に自由になったことかもしれない。

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