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2014年1月 4日 (土)

『鑑定人と顔のない依頼人』に「?」

今年最初に映画館で見た映画は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『鑑定人と顔のない依頼人』。イタリア映画にくわしい人からの年賀葉書に、おもしろかったと書いてあったから。そうでなくても見たいとは思っていた。

イタリア映画祭をやっていたので、イタリア映画の新作は見るクセがついているし、それ以上にもともと美術関係の映画は興味がある。

ところが私には最初から最後まで「?」だった。悪い映画だと言う気はないし、評価する人がいるのはわかるのだが、個人的には全くピンとこなかった。

ジェフリー・ラッシュ演じる美術鑑定人が、嫌味な作法を何度も繰り返す。そして出会うのが、さらに嫌味で人前に出られない意味不明の娘。この2人が次第に仲良くなっていく過程がおもしろくもおかしくもない。そこに何度も出てくる機械屋の青年もわざとらしい。

そのほかオークションに出てくるドナルド・サザーランドや、娘の執事、カフェにいるすべてを記憶する小人の女など、いかにもいかにもミステリータッチの枠役がどんどん出てくる。見ている私は、そのたびごとに盛り下がった。とにかく繰り返しの印象が強い。

ラストのどんでん返しは少しはおもしろかったけれど、あざといし、わざとらしい。一体誰のために、何のために、何を伝えようとしてこの映画を作ったのか。セットが豪華なだけに壮大な浪費に見えた。

明らかに北イタリアと思われる都市で、全員が英語を話すのも気になった。それであれば、あれほどイタリア的な邸宅を使わなければいいのに。

映画館でお金を払って見ると、嫌いなものは嫌いと書きやすい。今年は試写で見る時も、本音を書こうと思う。

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