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2014年1月14日 (火)

九州国立博物館に行く

去年10月に姪の結婚式で熊本に行ったが、今度は別の姪の結婚式で福岡へ行った。帰りに大宰府の九州国立博物館を訪ねた。2005年にできて話題になっていたが、ようやく行くことができた。

国立博物館は東京、京都、奈良にあるが、それらは明治時代にできたもの。従ってこれは100年以上ぶりの国立博物館ということになる。開館時にものすごい観客が来て、最初の1年で2百万人以上入ったらしい。

さて行ってみると、確かに場所がいい。大宰府から5分ほど丘を登ったところにあって、自然に囲まれている。大宰府と併せて、修学旅行や団体旅行がバスを停めるのに最適だろう。建物は流線型の屋根の蒲鉾状で、とにかく大きい。

ところが中に入ってみると、ちょっとがっかり。木を組み合わせて作った美しい天井がよく見えないし、4階までの吹き抜けの空間も生かされていない。3階は特別展会場で閉鎖中だったので、4階の常設展を見た。これがどこから見ていいかわからず、途方に暮れてしまった。

感じとしては、東京、京都、奈良の博物館よりも、佐倉の国立歴史博物館や大阪の国立民族博物館に近いが、それにしても焦点が定まっていない。中国やインドの仏像に始まって、日本の土器や埴輪が出てくる。九州の豪族の宝物。それから遣唐使や元寇、あるいは江戸時代の出島を中心とした貿易や隠れキリシタン関連の品々。

たぶん両国の江戸東京博物館のように、大胆に建物を再現したりしてくれた方が良かった。小さな国宝や重要文化財が無限に並んでいても、時代の骨格が掴めない。遣唐使の部分は少し船のような形になっていて、中国に持って行ったものとして当時の木綿や絹が、持ってきたものとして白檀やシナモンがあって、実際に触ることもできた。こんな楽しさがもっと欲しかった。

それにしても、九州という土地が、アジアとの交流の中で成り立っているというのはひしひしと感じた。4階が「文化交流展示室」と名付けられているのもよくわかる。日本はアジアの端にある国だと考えると、最近読んだ与那覇潤の『帝国の残影』の「中国化」を思い出した。私は九州の出身なので、たぶん大陸に近い。

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