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2014年2月 8日 (土)

『プリズナーズ』のパワーを考える

またアカデミー賞関係の映画を見た。撮影賞にノミネートの『プリズナーズ』で、5月3日公開。2年前の『灼熱の魂』が記憶に新しいカナダのドゥニ・ヴィユヌーヴ監督が、ハリウッドに招かれて撮った作品だ。去年のトロントでは観客賞の3位だった。

『灼熱の魂』は、亡くなった中東出身の母の跡をたどる姉と弟の話だったが、今度は娘が失踪した父親とその事件を追う刑事の物語で、いかにもアメリカ映画の設定だ。そのうえ、それぞれをヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールという豪華キャストが演じている。

結果は、前作と似たような印象だった。極めてシリアスな設定をいささかやり過ぎのサスペンス仕立てでどんどん盛り上げてゆき、最後まで引っ張るパワフルな映画と言ったらいいのか。だからどちらも見終わって、どこか混乱した感じが残る。違うジャンルが混じってしまったような。

ただし前回は中東の歴史を辿るようなリアルな設定が前面に出ていたので、娯楽仕立てのサスペンス的盛り上げはあまり気にならなかった。今回は被害者の父と警察官というよくある設定のうえ、事件を追ってゆく細部の見せ場がいささかやり過ぎで現実味がなくなり、時々何の話だったかなと考えてしまった。

153分の映画だが、数分おきに盛り上がるので退屈はしない。しかしもっとコンパクトにした方が、娘を探す父親のリアルな感じがもっと伝わった気がする。とりわけ最後に忽然と現れる真犯人や、父親との対決の結末はあまりにも現実味を欠いていた。

ちょっと最近アカデミー賞に振り回されている感じなので、このへんでやめておこう。ところで明日は都知事選だ。何とか舛添が当選しないようにしたいが、どうにもならないのか。

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