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2014年2月 9日 (日)

また「おまかせ料理」への疑問:『歩歩路』

前にここで「おまかせ料理」や「プリ・フィックス」への疑問を書いたが、最近またそう思うことがあった。築地の中華「シノワ 歩歩路(プープールー)」に行った時のことだ。料理が良かったからこそ、あえて書きたい。

最近、飯田橋の「膳楽房」や新宿御苑の「シェフス」など、小さくてきさくな店だがハイレベルの中華が続いていた。「歩歩路」は去年の3月にできた店で、同じ頃にできた「膳楽房」と共に雑誌でよく取り上げられていて、気になっていた。

まず入った時の印象が良くなかった。誰も「いらっしゃい」と言わない。カウンター中心の小さな店なのに。もちろんコートも自分でかける。すぐにおしぼりは出てきたが、それから10分近く誰も来ない。しびれを切らして「ビール!」と頼んだが、すぐそばにいたシェフは振り向きもしない。3回目に大声を出して、ようやく女性がやってきた。

5000円のコースを頼んでいたが、それから最初の1品が出るまで20分。料理は中華をベースに、懐石風だったりフランス料理風だったりで、どれも繊細。つき出しの桜鱒の揚げ煮は唐突な感じがしたが、8種ほどの華やかな前菜の盛り合わせ、水餃子、揚げ物と大根餅、甜麺醤を使ったイベリコ豚、香辛料の効いたチャーハンにデザートの全7品。

つき出しを除くとほぼ完璧だが、個人的にはもっと中華らしいものが好きだ。アルコールもワインが中心で、中国酒は紹興酒が1種のみ。店に着いてから食べ終わるまでに3時間はちょっと長かった。そういう店が好きな人は多いだろうけど。

終わりがまた良くなかった。待たせた挙句に「カードが使えません」。よく聞いてみると機械の故障らしい。その時もオーナーシェフは出てこなかった。

そもそも「おまかせ料理」は、オレの作るモノをすべて食え、という傲慢なところがある。だからせめてサービスは、最大限丁寧でないと。まあ、奴隷になるのが好きな客もいるようだが。

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