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2014年3月 5日 (水)

上野で鯖の棒寿司

上野の夜は知らない。美術館はたくさんあるし、東京文化会館もあるのだが、夜にはどこに行けばいいのか。かつては「双葉」「蓬莱屋」などのトンカツ屋が有名だったらしいが、今行ってみるとさほどでもない。最近、上野桜木におもしろい店を見つけた。

上野の東京国立博物館から芸大を超えて5分ほど歩いたあたりの「菜の花」という名の店で、「佐渡流日本料理」と書かれている。佐渡にあった店が移転したらしい。

お通しが細長い皿に5種類ほど美しく並び、板前さんが「これは新潟の母が作った大根」などと説明する。お作りの盛り合わせも頼んだが、これまたタコ以外は全部佐渡の魚だという。

とにかくメニューがどれもおいしそうで悩む。頼んだなかで一番感動したのは、鯖の棒寿司。棒寿司というのは、新幹線の駅や空港で買ったものしか食べたことがなかったが、これほど繊細なものだとは知らなかった。鯖は酢がききすぎてなくてまろやかで、ご飯は糯米を混ぜたのかもっちりした感触。2人で1本は多いかと思ったが、食べてしまった。

そのほか、タラのしゃぶしゃぶとか和風のクリームチーズ、えだもち豚ロースなどを頼んだ。酒はもちろん佐渡の酒で、すこし発泡性のあるにごり酒を頼んだが、料理に合う。

上野桜木という住所からしていい。付近は小さないい感じの店が並んでいる。店を出て根津方面に歩きながら、日本情緒にひたった。去年の4月にオープンした小さな間口の店だが、周辺の雰囲気も含めて「美しき私の日本」が味わえる貴重な店。

昔、国立西洋美術館や東京国立博物館と仕事をしていた頃、よく上野に通った。しかし、こんなにまともな店は知らなかった。当時、国立の美術館や博物館の学芸員がいかに横柄で威張っていたかを、なぜか急に思い出してしまった。

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