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2014年4月

2014年4月30日 (水)

そしてイタリア映画祭は続く:その(2)

ようやくイタリア映画祭の会場に行った。見たのは、シルヴィオ・ソルディーニ&ジョルジョ・ガリーニ監督『多様な目』とジョルジョ・ディリッティ監督『いつか行くべき時が来る』の2本で、いずれも日本公開作がある監督の新作。

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2014年4月29日 (火)

修道院に入るような映画を見た

7月12日公開の『大いなる沈黙へ――グランド・シャルトルーズ修道院』を見た。2005年にドイツのフィリップ・グレーニング監督が作った映画だが、すべてを修道院で撮影した169分の作品が9年もたって日本公開というだけで、何かあるのではと興味を惹かれた。

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2014年4月28日 (月)

福岡ノスタルジア

この週末は法事で福岡の実家に帰っていた。朝早く起きて、10時からお坊さんが来るまで付近をじっくり散歩した。昔あった店がなくなっているとは前から気づいていたが、今回は意識的にそれを確かめてみた。

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2014年4月27日 (日)

「バルテュス展」をめぐって:その(1)

上野の東京都美術館で「バルテュス展」が始まった。何とも感慨無量。なぜなら、元展覧会屋の私はこれまで3度もバルテュス展をやろうとしてうまくいかなかったから。

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2014年4月26日 (土)

そしてイタリア映画祭は続く:その(1)

今日からイタリア映画祭が始まる。昨日はイタリア文化会館でそのうちの『自由に乾杯』が上映されたので見に行った。ロベルト・アンドーという監督の映画はイタリア映画祭でもたぶん初めてだが、テンポのいい軽快な政治喜劇だった。

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2014年4月25日 (金)

本当に「女のいない男たち」か

村上春樹の新作短編集『女のいない男たち』を読んだ。相変わらずうまい題名だと思ったが、「まえがき」によればヘミングウェイに同名の本があるらしい。"Men Without Women"で邦題は『男だけの世界』。

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2014年4月24日 (木)

『ローマ環状線』の普遍性

8月16日に公開されるイタリア映画『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』を見た。昨年のベネチア国際映画祭でドキュメンタリー作品で初めて金獅子賞を取った映画で、今年のイタリア映画祭でも上映されるが、早く見たいと思った。

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2014年4月23日 (水)

どこが「映画をめぐる美術」か

映画の上映も展覧会もやり方はあるが、映画の展覧会は本質的に難しい。お金がかかる割には観客が来ないというのが、その両方に長年携わった私の教訓。自分がやった映画関連の展覧会で中身もあって大量動員したのは、2000年に全国を巡回した「オードリー・ヘプパーン展」くらい。

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2014年4月22日 (火)

『ヴィオレッタ』からバルチュスへ

5月10日公開のエヴァ・イオネスコ監督『ヴィオレッタ』を見た。監督の母親イリナ・イオネスコが、10歳前後の娘を使ってエロチックな写真集『エヴァ』を出した実話を、その娘本人が成人して監督したという、いわばいわくつきの映画。

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2014年4月21日 (月)

『そこにみにて光り輝く』の古さ

呉美保監督の新作『そこのみにて光り輝く』は、先週金曜日の夕刊各紙での絶賛ぶりが尋常ではなかった。読売も日経も毎日も、『ある過去の行方』よりいい場所を与えている。そんなことはあるまいと、慌てて劇場に行った。

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2014年4月20日 (日)

『デジタル時代の著作権』に考えたこと

野口祐子著の新書『デジタル時代の著作権』を読んだ。2010年に出た本だが、映像の著作権を考えるうえで、そうかと納得する部分が多かった。以下はそのまとめだが、JASRACが出てくるとどうも落ち着かない。

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2014年4月19日 (土)

東博の常設展に賑わい

久しぶりに上野の東京国立博物館(東博)に行ったら、ちょっと感じが変っていた。入口にガラスの建物ができていて、そこを抜けて中に入る。横にはチケットを買わなくても入れるショップもあっていい感じ。

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2014年4月18日 (金)

『ローン・サバイバー』の既視感

TOHOシネマズのマイレージがたまったので、『ローン・サバイバー』を見た。無料だと、なぜか娯楽作に走る。見てみたら、この映画は娯楽というより社会派の映画だったけれど。

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2014年4月17日 (木)

「医は仁術」展に見る江戸時代の知的好奇心

英語のmuseumは、美術館も博物館も指す。ニューヨークのメトロポリタン美術館にはピカソもあるが、恐竜もある。日本で美術館と博物館をはっきり区別しているのはおかしい。国立科学博物館で6月15日まで開催中の「医は仁術」展を見ながらそんなことを考えた。

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2014年4月16日 (水)

『映画術』に考える

最近読んだ本で、大きく頷いたのが塩田明彦著『映画術』。トリュフォーがヒッチコックにインタビューした本と同じ題名で大丈夫かと思ったが、これはこれでおもしろい。塩田氏は『黄泉がえり』や『どろろ』などの監督。

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2014年4月15日 (火)

仮面ライダーを劇場で見る

初めて仮面ライダーを劇場で見た。正式な題名は「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー対戦 feat.スーパー大戦」と長い。平日の夕方にシネコンで見たが、客層は子供連れのお父さんやお母さんもいれば、高校生や大学生、あるいはオヤジなど幅広い。

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2014年4月14日 (月)

日本人は『フード左翼とフード右翼』に分かれるのか

速水健朗著の新書『フード左翼とフード右翼』を読んだ。少し前に雑誌「アエラ」で取り上げられていたので、気になって買った。副題は「食で分断される日本人」で、帯のキャッチは「政治思想を食で見抜く」。

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2014年4月13日 (日)

ブログを始めて5年

このブログを始めて5年が過ぎた。その前に短い間だが新聞記者をやっていて、毎日ネタを探して書くクセがついていたので始めたものだが、我ながらよく続いている。毎日書くと決めたのが5カ月後のベネチア滞在中で、実名を名乗ったのは、2012年1月。同時にブログ名を現在のものにした。

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2014年4月12日 (土)

「ミラノ」展に当惑

渋谷で打ち合わせがあったので、その直前に「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館」展を見た。副題が「華麗なる貴族コレクション」で、キャッチコピーは「横顔美人」。色白の女性の横顔のノボリが東急本店の壁にはためいているが、何の展覧会だか見るまでわからなかった。

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2014年4月11日 (金)

本屋の夢

先日、自由ヶ丘でアニメーション監督の山村浩二さんが昨年末に始めたショップに行ってみた。その名もAu Praxinoscope オー・プラクシノスコープ!プラクシノスコープとは、フランスのエミール・レイノーが、1995年の映画発明以前に作ったアニメの原型のことだ。

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2014年4月10日 (木)

もう1つの1961年アメリカ:『ウォルト・ディズニーの約束』

昨日、1961年アメリカの暗い青春を描いた『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』について書いたが、また同じ年のアメリカを描いた映画を劇場で見た。ジョン・リー・ハンコック監督の『ウォルト・ディズニーの約束』で、こちらはひたすら明るいハリウッドのディズニースタジオを描く。

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2014年4月 9日 (水)

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』のいい雰囲気

絶対的にいい雰囲気の映画というのがある。昔のジャームッシュとかヴェンダースとか。たいしたことが起こる訳でもないのに、1つ1つの場面が何とも映画でしかない魅力に満ちている。5月公開のコーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・ディヴィス』もそんな1本。

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2014年4月 8日 (火)

不倫はフランスの国技か

先週の仏誌「ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」を読んでいて、「不倫ビジネス」という見出しの記事があった。キャッチは「騙せるなら騙して」で、リードが「最近の調査によれば国民的スポーツとも言える不倫は、多くのネットビジネスを生んでいる」

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2014年4月 7日 (月)

下岡蓮杖の初個展に考える

下岡蓮杖という名前は日本写真史のパイオニアとして聞くし、明治維新前後の名刺大の写真は何度か見たことがある。しかし彼がどういう人だったかについて全く知らなかった。東京都写真美術館で5月6日まで開催中の「下岡蓮杖」展は、彼の世界初の個展という。

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2014年4月 6日 (日)

『サッドティー』のとりとめない魅力

5月31日公開の『サッドティー』を見た。今泉力哉監督の新作だが、彼の名前は昨年末に私の学生が主催した映画祭「監督、映画は学べますか?」でその作品を上映するまで知らなかった。その時、『微温』や『夏風邪』を見て、その奇妙な魅力を発見した。

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2014年4月 5日 (土)

「映画はどこにある」のか

最近出た、寺岡裕治編『映画はどこにある インディペンデント映画の新しい波』を読んだ。年に200本以上スクリーンで見ているのに、公開される邦画の数は増え続け(去年591本!)、知らない日本の監督が増えたなあと思っていた。そんな気分の時に買った本。

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2014年4月 4日 (金)

あと2回は見たい『グランド・ブダペスト・ホテル』

いやあ、おもしろかった。6月公開のウェス・アンダーソン監督『グランド・ブダペスト・ホテル』。話は入り組んでいるが、中央ヨーロッパの大ホテルを舞台に、名だたる個性派俳優たちが紙芝居のように現れては消える。豪華で洒脱な映像に溜息が出るほど。

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2014年4月 3日 (木)

OLがわからない:朝井リョウとかちきりんとか

先日、映画『白ゆき姫殺人事件』を見て、OLがわからないと思った。美人の同僚に意地悪されたくらいで、殺すなんて。そういえば、内容はもっと穏便だがOLの苦悩を書いた小説を読んだ。朝井リョウ著『スペードの3』。

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2014年4月 2日 (水)

『夢は牛のお医者さん』の26年間の映像

毎日のように映画を見ていると、さすがに「素直に感動」というのは少なくなる。そんな私が何もかも忘れて感動してしまったのが、ドキュメンタリー映画『夢は牛のお医者さん』。

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2014年4月 1日 (火)

「大江戸視覚革命」が展覧会に

江戸時代の絵画と言えば、狩野派とか琳派とかを考えるが、今回見た展覧会は全く別物だった。サントリー美術館で5月11日まで開催の「のぞいてびっくり江戸絵画」展のことだ。副題の「科学の眼、視覚の不思議」の通り、当時の最新科学に影響を受けた絵画が並んでいる。

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