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2014年4月15日 (火)

仮面ライダーを劇場で見る

初めて仮面ライダーを劇場で見た。正式な題名は「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー対戦 feat.スーパー大戦」と長い。平日の夕方にシネコンで見たが、客層は子供連れのお父さんやお母さんもいれば、高校生や大学生、あるいはオヤジなど幅広い。

今回のウリは、昭和ライダー15人と平成ライダー15人が対決するというもの。あれっ、仮面ライダーはショッカーを始めとする悪と戦うのかと思ったら、ライダー同士が戦うのか、と思う人もいるかもしれないが、これは平成ライダーの特徴のようだ。

そもそも平成ライダーとは、2000年以降に再開した仮面ライダーシリーズを指す。その前の1971年から80年代までは、昭和ライダーというらしい。今回はその2つをはっきりと分けて対決させるというもの。もちろん悪として地下帝国バダンはあるが、昭和ライダーはそれができたのは平成ライダーの責任として、戦いを挑む。

ところが私は平成ライダー15人さえ、誰が誰か皆目わからない。そして何で戦うのか最後までよくわからなかったし、最後の決戦も意外にたわいなかったのだが、個人的には妙におもしろかった。まず昭和ライダーがいかにも生々しい。まるでコオロギやカマキリみたいで、明らかにウルトラマンの延長線上にある。胸には黄緑の筋肉のようなボコボコをつけているし。スカーフがはためいているのも健気だ。

それに比べて、平成ライダーはメカニック。何だかCGの作りもののようだ。それでも両方とも着ぐるみを着て演じているちゃちな感じがいい。例の「変身!」のポーズをすると、誰でも仮面ライダーになれるような日常性がある。撮影場所もお台場だったり、砧公園だったり、まるで近所に忽然と現れた感じ。

今回の目玉は、1971年の仮面ライダー1号を演じた本郷猛こと藤岡弘が出ていること。彼が「変身!」とポーズを決める時の全身の力を込めた迫力は、ちょっと涙が出そうになった。それにしても藤岡といい、今回出ているかつてのライダー役の速水亮や菅田俊など、みんな「濃い」顔ばかり。眉毛が濃くて、彫りが深く、筋肉隆々。

それに比べて平成ライダーたちのきれいなこと。井上正大とか佐野岳、半田健人、桐山蓮などみんなイケメン過ぎる。これがたぶんこの40年間の日本人の好みの変容なのだろうと思った。

私は仮面ライダーが出てきた時には10歳で、ギリギリで乗り遅れた。子供だましだと思った。私にはそれよりもグループサウンズが続々と解散してゆくのが悲しくてしょうがなかった。あるいは、あさま山荘事件のショックが大きかった。私には暗い世の中だった印象が強い。

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