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2014年5月

2014年5月31日 (土)

なぜ今『海を感じる時』の映画か

1978年に中沢けいの『海を感じる時』が群像新人賞を取った時のことは、よく覚えている。私とほぼ同世代の女子高生が書いた小説が文学賞を取ったからだ。読んでみてそのあっけなさに、「女は得だな」と友人に言った記憶がある。

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2014年5月30日 (金)

ためになる『マンデラ―自由への長い道』

『マンデラ―自由への長い道』を劇場で見た。8月30日公開の『ケープタウン』を見たら、2年前に行ったケープタウンの街並みやその沖にあるマンデラが収容されたロベン島のことが思い出されたから。あの青みがかった鉄格子の中のマンデラの姿を見たくなった。

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2014年5月29日 (木)

カナダ大使館で考える

カナダ大使館で初めて映画を見た。ジョン・ウォーカー監督の『ドラマーの夢』A Drummer's Dreamというドキュメンタリーで2年前に東京国際映画祭のNatural TIFFで上映したらしい。昔、東京にある外国の大使館にはよく行ったが、カナダは行ったことがなかった。

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2014年5月28日 (水)

ラジオの生放送に出る

先日、NHKのラジオ第一放送の生放送に出た。突然NHKの知らない人からメールが来て、「夕方ニュース」で「カンヌ映画祭と日本映画の海外展開」をテーマにするので出て欲しいと書いてあった。カンヌには長年行っていないしどうしようかとも思ったが、基本的に仕事は断らない主義なので受けることにした。

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2014年5月27日 (火)

学問は役に立つのか

新聞や雑誌で気になった記事があると、切り取っておく。そして暇な時にもう一度読む。だいぶ前に切り取った文章が書類の合間から出てくることも多い。昨日出てきて驚いたのは、佐伯啓思氏のインタビュー。

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2014年5月26日 (月)

『青天の霹靂』はちょっといい映画

傑作だと大声で言うものではないが、「ちょっといい映画」を見た。劇団ひとりの初監督作品『青天の霹靂』。予告編が妙に気になったし、『悪人』や『告白』で知られる東宝の川村元気プロデュースというのもあった。

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2014年5月25日 (日)

カズオ・イシグロのベネチア

1年ほど前に読んだ本に、カズオ・イシグロの短編集『夜想曲集』があった。カンヌ映画祭の結果を見ながら、今年はベネチアに行きたいなと考えていたら、その本のことを思い出した。副題は「音楽と夕暮れをめぐる5つの物語」。

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2014年5月24日 (土)

フランス語ノスタルジア

これまで書いた「ノスタルジア」シリーズは土地をテーマにしたものだが、今日は別のアプローチをしてみたい。そう思ったのは、先日、大学でフランス語を教えている30年来の友人Yさんと会って、自分がいかにフランス語と係わりが深いかを痛感したから。

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2014年5月23日 (金)

アニメの見世物性

『アナと雪の女王』がこの週末で興収200億円を超える勢いだが、アニメは映画の起源と共にある。映画は最初はいわゆる見世物から始まったが、アニメはさらにその性格が強かった。細野宏道著『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』を読んで、そんなことを考えた。

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2014年5月22日 (木)

松林桂月の水墨画に酔う

最近は、日本画家の個展というだけで見たくなる。それも明治や大正期だとなおさら。というわけで練馬区立美術館で6月8日まで開催の「没後50年 松林桂月展」を見に行った。

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2014年5月21日 (水)

『百瀬、こっちを向いて』の肩すかし感

映画館に行くと、上映前に「NO MORE映画泥棒」のCMがある。『百瀬、こっちを向いて』という映画の試写状が来た時、監督はそのCMを手掛けた耶雲哉治と書いてあったので、見に行かなかった。どうしても、あのCMは苦手だから。

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2014年5月20日 (火)

『ケープタウン』の怖さ

8月30日公開の『ケープタウン』を見た。2年前の今頃にケープタウンに出張で行ったが、この映画はそこでのロケと聞いて、興味が湧いた。何とも不思議な街だったからだ。

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2014年5月19日 (月)

また清水宏へ

またフィルムセンターで清水宏の映画を見た。去年入場者数の多かった映画の「アンコール上映」で見たのは、『大佛さまと子供たち』(1952)。先週、映画会社に勤める友人から良かったというメールが来たが、去年見ていなかった。

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2014年5月18日 (日)

『ポリティコン』の展開に唸る

桐野夏生著『ポリティコン』が文庫になったので、読んだ。上下巻だが、最初はあまり気乗りがしなくてほかの本を読んだりしながら、上巻を読むのに1週間以上かかった。ところが上巻の終わりあたりから俄然おもしろくなった。

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2014年5月17日 (土)

『トランセンデンス』の現実性

6月28日公開のジョニー・デップ主演『トランセンデンス』を見た。製作総指揮にクリストファー・ノーランの名前があり、監督がノーランの『インセプション』の撮影監督ウォリー・フォスターと聞いて、見たくなった。

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2014年5月16日 (金)

明治時代の日本の美意識を考える

明治時代の日本の美意識を考える展覧会を2つ見た。1つは、日本橋の三井記念美術館で7月13日まで開催の「超絶技巧 明治工芸の粋」展、もう1つは上野の東京芸術大学大学美術館で6月22日まで開催の「法隆寺 祈りとかたち」展。

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2014年5月15日 (木)

『収容病棟』のカメラは追う

6月に公開される中国のワン・ビン監督の新作ドキュメンタリー『収容病棟』を見た。237分、つまり休憩を入れると4時間を超す。もっともこの監督は、最初の作品で『鉄西区』(2003)という9時間を超すドキュメンタリーを作っているが。

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2014年5月14日 (水)

『怪しい彼女』に不覚の涙

7月11日公開の韓国映画『怪しい彼女』を見て、泣いてしまった。『サニー 永遠の仲間たち』のシム・ウンギョンが主演の映画だが、こちらは見ておらず、見に行ったのは監督が『トガニ 幼い瞳の告発』のファン・ドンヒョクだったから。

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2014年5月13日 (火)

行徳ノスタルジア

先日書いた「高田馬場ノスタルジア」や「福岡ノスタルジア」が予想外に好評なので、時々このシリーズを書いてみたい。高田馬場の後に住んだのは、千葉県市川市の行徳。地下鉄東西線の駅があるところだ。

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2014年5月12日 (月)

『とらわれて夏』の落ち着かなさ

ジェイソン・ライトマン監督の『とらわれて夏』を劇場で見た。この監督の『マイレージ、マイライフ』に妙にはまったからだ。新聞各紙での大きな扱いも気になった。

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2014年5月11日 (日)

イチゴの話

新聞がおもしろいのは、およそどうでもいいような記事を見つけて個人的に楽しめることだ。今朝の「朝日」だと、生活面の「イチゴ「一粒の価値」競う」をじっくり読んだ。

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2014年5月10日 (土)

『複製された男』に考える

7月18日公開のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『複製された男』を見た。このカナダの監督は、追い立てられるような物語の演出がうまい。『灼熱の魂』(10)は、亡くなった母の軌跡をたどる子供たちを描き、現在公開中の『プリズナーズ』では消えた6歳の娘の跡を追う父親を見せた。

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2014年5月 9日 (金)

なぜ安倍首相が若者にウケるのか

少し前の話だが、都知事選で田母神俊雄候補の支持者が最も多かったのが20代だったことが話題になった。そして大学で教えていても感じるが、右傾化を急ぐ安倍首相は若者の支持率が高い。フランスでも外国人排斥を掲げる極右の「国民戦線」の支持者は、若者に多いという。

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2014年5月 8日 (木)

ソレンティーノの官能に酔う

8月公開のパオロ・ソレンティーノ監督『グレート・ビューティー 追憶のローマ』を見た。先日のイタリア映画祭でプレミア上映されていたが、見逃していた。アカデミー賞で『ライフ・イズ・ビューティフル』(97)以来の外国語映画賞を受賞したというから、わかりやすくなったかと心配したが、そうではなかった。

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2014年5月 7日 (水)

『相棒』を初めて見た

『相棒―劇場版Ⅲ』を映画館で見た。このシリーズを劇場で見るのは初めて。というより、テレビのシリーズもこれまでの劇場版も実は全く見ていないのだから、『相棒』初体験だ。

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2014年5月 6日 (火)

そしてイタリア映画祭は続く:その(4)

イタリア映画祭で、同じ南部を舞台にしながら全く異なるタイプの映画を2本見た。ファビオ・モッロ監督の『存在しない南』とロッコ・パパレオ監督の『南部のささやかな商売』。どちらも見応えがあった。

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2014年5月 5日 (月)

久しぶりに現美の展覧会を楽しむ

木場の東京都現代美術館は、私にとって1995年の開館時からすべての展覧会を見ている唯一の美術館だろう。ここにも書いているように、最近そこの企画展がことごとくおもしろくない。単に質が落ちたのか、あるいは私の感覚が古くなったのかと考えていた。

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2014年5月 4日 (日)

そしてイタリア映画祭は続く:その(3)

今度の映画祭で一番期待していたのが、アンドレア・セグレ監督の『初雪』。最初の長編『ある海辺の詩人』が映画最後に劇場公開されたが、港町を舞台にした静かで魅力溢れる作品だった。今回は山の中が舞台という。

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2014年5月 3日 (土)

テルマエ2を日本橋で見ると

誰が言ったか知らないが、「当たる映画は正しい」。あるいは「当たる映画には必ず見るべきところがある」。というわけで、最初の土日で5億円近い興収という『テルマエ・ロマエ2』を見に行った。一言で言うと、前作よりはおもしろかった。

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2014年5月 2日 (金)

TCXとDOLBY ATMOSの効果に?

日本橋にTOHOシネマズができた時のCMで、TCXとDOLBY ATMOSが謳われていた。TCXとはToho Cinemas Etra Large Screenで、これまでのスクリーンより120%大きいらしい。

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2014年5月 1日 (木)

バルテュス展をめぐって:その(2)

今は某私大でフランス語を教えている女友達が、学生の頃私にこう言った。「バルテュスの日本人の奥さんは、結婚したら一生着物を着てくれと頼まれてそれを実行しているが、それはヘンだと思う」。その時は何とも思わなかったが、今なぜかその言葉を思い出す。

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