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2014年6月

2014年6月30日 (月)

台北・故宮博物院展に考える

現在開催中の「台北・故宮博物院 神品至宝」展については、「國立」の有無の問題についてWEBRONZAの求めに応じて書いたけれども、その中身については触れる余裕がなかった。この展覧会は、台北の故宮博物院から初めて所蔵品が日本に出品された貴重なものだ。

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2014年6月29日 (日)

増村映画の女性たち

もう、暇さえあるとフィルムセンターに行って、増村を見る。去年の清水宏も良かったが、増村映画にはクセになるような毒がある。というわけで、最近見たのは『親不孝通り』(58)、『氾濫』(59)、『美貌に罪あり』(59)。

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2014年6月28日 (土)

そして園子温は続く

今、映画を学ぶ大学生に注目している監督は誰かと聞くと、園子温と三池崇史の名前が挙がってくることが多い。製作本数が多いので目立つ回数も多いが、そのたびごとに話題を呼ぶようなスキャンダラスなテーマと、シュールに近い誇張した演出がウケているようだ。

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2014年6月27日 (金)

豊洲ノスタルジア

先日、必要があって前に豊洲に買ったマンションの契約書を見ていたら、またノスタルジアが蘇ってきた。豊洲は、有楽町線で銀座1丁目から3つめの駅がある街だが、かつて3年半ほど住んだことがあった。

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2014年6月26日 (木)

『暖流』のエネルギー

またフィルムセンターに行って増村を見た。午後に時間があるとソワソワしだし、3時の回に駆け込む。今度見たのは『暖流』(1957)。増村のデビューはこの年の『くちづけ』だが、その年だけで何と3本も撮っている。

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2014年6月25日 (水)

『くちづけ』の完璧さ

フィルムセンターで増村保造特集が始まった。初日に第一回監督作品の『くちづけ』(1957)を見て、その完璧な出来上がりに舌を巻いた。この作品を見たのは30年ほど前だが、鮮烈な印象は変わらない。

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2014年6月24日 (火)

ヴァロットン、登場

フェリックス・ヴァロットンという画家をご存知だろうか。19世紀半ばにスイスに生まれ、パリで「ナビ派」の1人として活躍した。彼の日本で初めての個展が、丸の内の三菱一号館美術館で開催されている。

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2014年6月23日 (月)

『春を背負って』の「大作」感

夏になると海や山に行く人は多いが、私はどちらも興味がない。東京で本を読み映画を見て、たまに散歩をすれば十分だ。そのせいか山や海を舞台にした映画もどうもピンと来ないが、公開中の『春を背負って』を見に行った。

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2014年6月22日 (日)

危うくライン詐欺に

前にここに書いたように、スマホでLINEラインをやっている。メールより連絡が早いし、スタンプがあって楽しいので、数名とつながっている。ところが昨日、LINEを乗っ取った詐欺にあいそうになった。

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2014年6月21日 (土)

『ウィークエンドはパリで』に見る外国人のパリ

9月に公開の『ウィークエンドはパリで』を見た。イギリス人夫妻が30年目の結婚記念日をパりで過ごすという、いかにも安易な設定が何となく見たくなった。

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2014年6月20日 (金)

平等は20世紀のみの現象か

1週間ほど前の「朝日新聞」オピニオン面の、トマ・ピケッティというフランスの経済学者への1ページインタビューがおもしろかった。1971年生まれのパリ経済学校教授だが、昨年出版した『21世紀の資本論』(邦訳未刊行)が話題らしい。

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2014年6月19日 (木)

無敵の鉄斎

日比谷の出光美術館で、始まったばかりの鉄斎展を見た。この美術館が所蔵する冨岡鉄斎の70余点のみで構成された展覧会だが、これはもう完全無敵という表現がピッタリな水墨画が並んでいる。

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2014年6月18日 (水)

『ガリバー旅行記』のグロテスクさ

スウィフトの『ガリバー旅行記』を読んだ。もちろん子供の頃に絵本や童話で読んでいるが、本当の原作を読んだことがなかった。だいぶ前に「読売新聞」の斎藤美奈子「名作うしろ読み」で取り上げられていて、読みたくなった。買ってみると、岩波文庫で400ページを超す大著。

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2014年6月17日 (火)

『2つ目の窓』の純度

7月26日公開の河瀬直美監督『2つ目の窓』を見た。今年のカンヌのコンペに出品され、受賞こそしなかったが仏紙「ルモンド」で「パルムドールに値する」と絶賛された作品だ。早く見てみたいと思った。

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2014年6月16日 (月)

満員の『グランド・ブダペスト・ホテル』

先日ここで『グランド・ブダペスト・ホテル』に触れた時、「あと2回は見たい」と書いたが、公開2週目の日曜夕方に劇場に行ってみた。何と満員。漏れ聞こえるお客さんの話だと、土曜日は全回満員だったようだ。

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2014年6月15日 (日)

沖縄からゴジラへ

初めての沖縄旅行の目的は、映像関係の学会出席だった。若い研究者たちの発表のレベルの高さには最近いつも驚くが、今回一番印象に残ったのは、シンポジウムで沖縄テレビの山里孫存さんが見せた映像だった。

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2014年6月14日 (土)

『her 世界でひとつの彼女』の描く近未来

6月28日公開の『her 世界でひとつの彼女』を見た。スパイク・ジョーンズ監督は、『マルコヴィッチの穴』(00)や『アダプテーション』(03)で見る者の脳髄を揺さぶるような映像を見せてくれたが、最新作もその危ない知性は健在だ。

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2014年6月13日 (金)

沖縄の印象:その(2)

沖縄で最初に行ったのは、国際通りだった。そこで修学旅行の中学生や高校生がグループで歩くのを見て、うんざりした。中国人の観光客も多い。観光客向けの飲食店と土産物店ばかりで、通り全体が外向けのエキゾチックな雰囲気を意識的に作り出していた。

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2014年6月12日 (木)

新宿で展覧会2つ

映画のことばかり教えたり考えたりして疲れると、全く別のことをしたくなる。私にとっては、美術展を見るのがいい気分展開。というわけで、新宿で展覧会を2つ見た。1つは損保ジャパン東郷青児美術館で6月29日まで開催の「オランダ・ハーグ派」。

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2014年6月11日 (水)

もう1つの「フランス映画のある種の傾向」

6月27日から始まるフランス映画祭で上映される『素顔のルル』を試写で見た。かつて『陽のあたる場所から』という佳作が日本でも封切られたソルヴェイグ・アンスパック監督の新作だが、こちらは劇場公開が決まっていないようだ。

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2014年6月10日 (火)

鈴木敏夫『仕事道楽』に納得

鈴木敏夫著『仕事道楽 新版』を読んだ。副題に「スタジオジブリの現場」とある通り、著者は宮崎駿や高畑勲のアニメのプロデューサーとして名高い。派手な場所に出ない宮崎駿の代理としてアカデミー賞やベルリンなどに行っていたので、いわゆる「出たがり」だと思っていた。

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2014年6月 9日 (月)

沖縄の印象:その(1)

初めて沖縄に行った。もともと、観光旅行はしない。これまでほぼ日本全国に仕事関係で行っていたが、沖縄は機会がなかった。今回行ったのは学会があったからだが、わずか2日半の旅でも強烈な印象が残った。

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2014年6月 8日 (日)

感動した映画について

フランスの『カイエ・デュ・シネマ』という雑誌は1951年にできたものだが、この5月号で700号を迎えた。100号ごとに特別なことをやるので有名で、2005年の600号は北野武のデッサンをもとに何人かの監督が物語を語っていた。

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2014年6月 7日 (土)

フランスの不安

最近のフランス人からのフェイスブックやメールで多いのは、「フランスはこのまま行くとどうなるのか」という不安の表明だ。5月25日の欧州議会選挙の結果、フランスでは何と国民戦線という極右政党が一番の票を集めた。

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2014年6月 6日 (金)

刺激を欠いた都写美の展示2つ

1980年代の後半に就職した私は、偶然に日本の現代美術に係わる仕事をすることになった。ちょうどバブルに向かう時期だったので、急に現代美術がカッコ良く見えて、毎週のように美術館や画廊のオープニング・パーティに通っていた。

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2014年6月 5日 (木)

ジョン・タトゥーロが描くニューヨーク

ジョン・タトゥーロと言えばコーエン兄弟の映画に出てくるエキセントリックな役が印象的だが、監督もしている。7月11日公開の『ジゴロ・イン・ニューヨーク』は彼の4本目の監督作で、本人とウディ・アレンが主役という。私は昨秋のトロント映画祭で、満員で入れなかった。

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2014年6月 4日 (水)

最近の「フランス映画のある種の傾向」

かつて映画批評家時代のフランソワ・トリュフォーが書いた文章ではないが、最近「フランス映画のある種の傾向」が広がっているような気がする。一言で言うと、ヌーヴェル・ヴァーグなんてまるでなかったかのような、ヒットすることを目的に作られたわかりやすい映画だ。

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2014年6月 3日 (火)

またサンローランの映画が

9月6日公開の『イヴ・サンローラン』を見た。6月末のフランス映画祭で上映されるので、その試写があった。サンローランのセリフを聞きながらどこかで聞いたことがあると思ったら、3年ほど前に彼のドキュメンタリーを見たことがあった。

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2014年6月 2日 (月)

騙されたと思って『みつばちの大地』を見ると

ある友人から「騙されたと思って『みつばちの大地』を見てみたら」と言われて、岩波ホールに見に行った。もともと動植物のドキュメンタリーに興味はないし、エコロジーは苦手だから、本当に騙されでもしないと見ないタイプの映画だ。

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2014年6月 1日 (日)

赤レンガの中のフォートリエ

東京ステーションギャラリーは昔から赤レンガの壁が魅力的だったが、新しくなってから行ったことがなかった。行こうと思ったのは、7月13日まで開催中の「ジャン・フォートリエ」展を見るため。

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