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2014年7月

2014年7月31日 (木)

学生がひどく講義できません

朝日新聞の日曜版beに、「悩みのるつぼ」というコーナーがある。普通のまじめな「人生相談」ではなく、ちょっとひねった答えができる回答者が揃っている。かつては小説家の車谷長吉さんの答えが抜群だったが、辞めてしまった。今の回答者で面白いのは、上野千鶴子と岡田斗司夫の両氏。

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2014年7月30日 (水)

『女の小箱・より 夫が見た』は傑作

初めて増村の『女の小箱・より 夫が見た』(64)を見た。彼の映画の中で一番好きかもしれない。『妻は告白する』とか『巨人と玩具』とか『赤い天使』のように有名な作品ではないが、増村には珍しく男女が正面から愛し合う映画だった。

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2014年7月29日 (火)

『好きっていいなよ。』を見た理由

現在公開中の『好きっていいなよ。』を見た。実を言うと劇場でチケットを買うのに「好きっていいよな」と言ったくらいで、個人的な認知度は低かった。それに私は高校生ドラマは苦手だ。ではなぜ見に行ったのか。

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2014年7月28日 (月)

再び『妻は告白する』を見る

フィルムセンターの特集で同じ映画を2度見たのは初めてかもしれない。増村の『妻は告白する』を再び見て、1回目以上に心が乱れた。終盤、若尾文子がずぶ濡れの和服で川口浩が勤める会社に現れた時、本当にゾクッとした。

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2014年7月27日 (日)

増村のヤクザ映画2本

増村保造のヤクザ映画を2本見た。『不敵な男』(58)と『からっ風野郎』(60)でどちらも傑作とは言い難いが、それぞれに魅力があった。凡作でも増村の初期作品は心躍る。

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2014年7月26日 (土)

大正時代の感覚

最近9つ上の姉と会ったら、朝日新聞の『こころ』の連載を毎日読んでいるということで、意気投合した。意外にそういう人は多いのかもしれない。夏目漱石の『こころ』は、今からちょうど百年前、つまり1914年、大正2年に朝日に連載されていて、最近朝日で再録連載が始まった。

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2014年7月25日 (金)

ダニエル・シュミットの時代

ある男性小説家が、性交の場面を書くと書いている自分が興奮してくると書いていたが、昨日ここにパラジャーノフやダニエル・シュミットやマルコ・ベロッキオの名前を書いたら、急に見たくなった。とりあえずユーロスペースに行って、パラジャーノフの『アシク・ケリブ』(88)を見た。

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2014年7月24日 (木)

シュレンドルフ健在!

今、渋谷でセルゲイ・パラジャーノフ(@ユーロスペース)とダニエル・シュミット(@オーディトリウム渋谷)とマルコ・ベロッキオ(@イメージフォーラム)の回顧上映が開催されている。私の20代の時、まさに「異端の神様」だった監督たちだが、まだ一度も足を運んでいない。

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2014年7月23日 (水)

絵画と映画の関係について改めて考える

8月23日公開の日向寺太郎監督の『魂のリアリズム 画家 野田弘志』を見た。よくある画家のドキュメンタリーかと思ったが、これが思いのほか奥が深い。絵画と映画の関係について改めて考えた。

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2014年7月22日 (火)

美術とファッションを考える展覧会2つ

期せずして美術とファッションや衣装の関係を考える展覧会を2つ見た。1つは、渋谷の東急文化村で今月27日まで開かれている「デュフィ展」。ラウル・デュフィは、20世紀前半に活躍したフランスの画家だが、その軽やかなタッチや色調が好きだった。

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2014年7月21日 (月)

娯楽映画について考える

同じ日に新旧の娯楽映画2本を見た。公開中の『超高速! 参勤交代』と増村保造の『青空娘』(1957)。『超高速! 参勤交代』は、ここで「いったい誰が見るのか」と書いたら、学生に「見たらおもしろかったですよ」と言われたので気になっていた。

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2014年7月20日 (日)

今また三里塚について考える映画

学生の頃、たぶん作家の小田実だったと思うが、「成田からは飛行機に乗らない」と書いているのを読んで驚いた記憶がある。私が初めてパリに行くのに、成田からエールフランス機に乗る直前だったと思う。

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2014年7月19日 (土)

この週末に終わる展覧会2つ

この週末の連休で終わる展覧会を駆け足で2本見た。私の場合、「駆け足」は比喩ではない。終わる間際に見るのはそれほど興味がわかないからだが、それでも少しでも気になると「駆け足で押さえておく」。

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2014年7月18日 (金)

旬の近藤正臣を楽しむ

私が小学生の時、一番カッコよかった芸能人は近藤正臣だった。テレビドラマ「柔道一直線」で主人公のライバル役を演じ、つま先でピアノを弾く姿を鮮明に覚えている。長めの髪を右手でさっと掻きあげて現れる姿に憧れた。

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2014年7月17日 (木)

そしてガレルは続く

9月公開のフィリップ・ガレルの新作『ジェラシー』を見た。ガレルと言えば、ヌーヴェル・ヴァーグを継承する次の世代の代表格だったが、もう今年で66歳。私は『自由、夜』(83)や『彼女は陽光の下で長い時間を過ごした』(84)などを留学中のパリで見て、大好きになった。

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2014年7月16日 (水)

増村、大映最後の『遊び』

増村は大映で1957年に監督になり、1971年に大映が倒産するまで48本の映画を映画を撮っている。少し下の世代の大島渚がすぐに松竹を辞めたのとは大きな違いだ。増村の大映最後の『遊び』(71)を見た。

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2014年7月15日 (火)

『わたしのハワイの歩きかた』の快い裏切り

ようやく前田弘二監督の『わたしのハワイの歩き方』を見た。前作『婚前特急』で吉高由里子が5股をかける抜群のコメディを作っていたので、見たいと思った。しかし、東映の配給でこの安易すぎる題名なので、ちょっと引いていた。

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2014年7月14日 (月)

36年前のカルテ

最近一番驚いたのは、36年前のカルテが病院に残っていたことだ。九州の田舎の病院に、高校2年生の時の手書きの外来診療録や日々の診察記録が残されていて、先日その1つが送られてきた。

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2014年7月13日 (日)

増村の2つのベクトル

増村の2つの違ったベクトルを見せるような2本を見た。1本は『華岡青洲の妻』(67)でもう1本は『大悪党』。前者はいわゆる芸術的な意欲作で、後者は娯楽映画だが、どちらもいい。

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2014年7月12日 (土)

1967年の増村2本

『妻は告白する』とか『赤い天使』のような傑作ではないが、そこそこの2本を見た。共に1967年の作品で、『妻二人』と『痴人の愛』。どちらも中盤まではだれるが、後半ぐっと締まってくる。

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2014年7月11日 (金)

またオルセー美術館展が始まった

またオルセー美術館展が始まった。今度で何回目だろうか。もともとこの美術館がパリにできたのが1986年だから、30年にもならない。その10年後あたりから日本で展覧会が始まって、もう5回はやっている。

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2014年7月10日 (木)

『マレフィセント』の「真実の愛」

前に書いたように、大ヒット中の『アナと雪の女王』も来週公開の『思い出のマーニー』も、中心テーマは女性同士の愛だった。先週始まった『マレフィセント』もそうだと聞いて、どうしても見たくなった。

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2014年7月 9日 (水)

田宮二郎、登場

フィルムセンターで増村保造の『黒の試走車(テストカー)』を見た。田宮二郎がこの映画でスターになったというから、興味があった。田宮二郎と言えば、私の世代にとっては「クイズタイムショック」の司会であり、「白い巨塔」シリーズの医師だった。

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2014年7月 8日 (火)

『愛と暴力とその後』を読んで絶望的になる

赤坂真理著の新書『愛と暴力とその後』を読んだ。どこかの書評で紹介されていたし、題名も気になった。赤坂真理は小説『東京プリズン』が好評だったが、私はあまり好きでなかった。

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2014年7月 7日 (月)

『渇き。』に退屈

最近はあらゆる種類の映画を見るせいか、ほとんどの映画をそれなりにおもしろいと思うようになった。もちろん本当に好きな作品は文章を読んでもらえばわかると思うが、それ以外も思い切りけなすことは少ない。ところが最近、心底嫌いな映画を見た。

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2014年7月 6日 (日)

恩師の本を読む:『ヌーヴェル・ヴァーグの全体像』

今年の1月に出た時買ったミシェル・マリ著『ヌーヴェル・ヴァーグの全体像』をようやく読んだ。著者のミシェル・マリは、カタカナだと男か女かもミシェルが姓か名前かもわからないが、Michel Marieと書く男性で、マリが姓。実は昔、授業を取っていた。

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2014年7月 5日 (土)

『思い出のマーニー』もWヒロイン アナから杏奈へ

7月19日公開のスタジオジブリのアニメ『思い出のマーニー』を見た。江戸東京博物館で開催される「思い出のマーニー×種田陽平展」を私の学生が手伝っていることもあり、早めに見たくなった。

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2014年7月 4日 (金)

男たちがバカに見える増村映画

実を言うと、増村保造の『妻は告白する』(1961)を初めて見た。昔から傑作だと言われていたので是非スクリーンで見ようと思ってからもう20年はたったが、ようやくその機会が来た。予想していた内容と違ったが、抜群におもしろかった。

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2014年7月 3日 (木)

お馬さんごっこをめぐって

先日、増村保造の『氾濫』について書いた時、大事なシーンに触れるのを忘れていた。「お馬さんごっこ」の場面である。佐分利信演じる主人公の会社員の妻(沢村貞子)は、ピアノ教師の愛人(船越英二)のもとにデパートで買ったプレゼントを持って訪れる。

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2014年7月 2日 (水)

『ノア 約束の舟』の現代性

私はあえて学生に、当たる映画は正しい、と言う。趣味ではなく、映画関係の仕事に就きたいと思ったら、これが基本。拡大上映作品だと興収10億円がヒットの目安というから、先週末で興収が10億を越した『ノア 約束の舟』を見に行った。

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2014年7月 1日 (火)

そして、せっかちは続く

駅で、とにかく少しでも早く目的地に着こうとジグザグに歩く。スマホを見ながらふらふら歩いている若者(とは限らないが)を、張り倒したくなる。何でみんなサッサと歩かないのかと思う。

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