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2014年8月16日 (土)

『100歳の華麗なる冒険』の不良老人ぶりを楽しむ

数年前に『人生に乾杯!』というハンガリー映画もあったけれど、もともと不良老人の冒険ものはおもしろい。彼らはもう何も怖くないから、何をしでかすかわからない。11月8日に公開されるスェーデン映画『100歳の華麗なる冒険』もその1本。

こちらは何と100歳の老人アランが、誕生日の朝に老人ホームの窓からこっそり抜け出すというもの。有り金をはたいてバスに乗り、降りた駅の近くに住むもう一人の老人ユーリウスと出会う。ひょんなことから大金入りのスーツケースを手にした2人は、警察とギャングの両方に追われる。

これだけでも十分おかしいのに、アランの「起こったことはしょうがない」といった独白が入る。そしてその独白は自分のこれまでの人生を語りだす。小さい頃から爆弾が好きで、偶然の出会いからスペイン内戦へ行き、フランコ将軍と出会う。アメリカに渡ってマンハッタン計画を手伝い、トルーマン副大統領に感謝される。祖国に帰るとソ連の科学者ポポフと出会い、ソ連でスターリンと会う。

こんなありえないような波乱万丈の過去が、2人の老人の巻き起こす奇想天外な旅の合間に語られ、映像が再現される。2人には気の弱いインテリ青年とゾウと暮らす元気な女性が加わって、4人とゾウは大金を持って珍道中を続ける。

見ていると、アランの昔語りの部分で青年だった自分自身が、だんだん年を取って、現在の姿に少しずつ近づく。何と25歳から100歳まで演じているのは同じ俳優だった。後でプレス資料を見ると40代後半の俳優だが、歩くのも大変な100歳の老人を見事に演じている。

物語のおもしろさの割に映像のキレはないので、後半思ったほどは盛り上がらないけれど、そのちょっと間の抜けたのどかなファンタジーが悪くない。回想のシーンも、橋を次々に爆発したりクレムリンを再現したりと、きちんと作ってある。

どうでもいい話だが、試写会場では70代や80代の大御所の評論家の方を何人も見かけた。みなさん100歳まで生きそうなくらい元気だった。

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