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2014年8月

2014年8月31日 (日)

映画以外のベネチアの話:その(1)

たまには映画以外の話をしたい。ベネチアといえば、現代美術のオリンピックとも言える「ビエンナーレ」が有名だ。1895年にできたもので、映画祭もこの組織が1932年に始めている。映画祭は始まって2回目の1933年から毎年になったが、美術展は2年に1度。

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2014年8月30日 (土)

またベネチアに来てしまった:その(3)

外国で映画祭期間中にブログを書くのは、実はつらい。朝は9時か8時30分からの上映のために早くホテルを出るし、夜は21時過ぎに映画が終わってから食事をして酒を飲んで寝てしまう。そのうえに時差があるので、いつものように日本の朝に出すには、前日に書いて予約しないといけない。

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2014年8月29日 (金)

またベネチアに来てしまった:その(2)

私は通常1日に映画を2本見ることは少ない。疲れるし、それ以上に印象が薄くなるから。ところが国際映画祭に行くと、だいたい3本から5本を見る。今回のベネチアは、夜便で行ったので初日の11時前にホテルに着き、それから3本を見た。

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2014年8月28日 (木)

またベネチアに来てしまった:その(1)

またベネチアに来てしまった。最初にベネチアに来たのは、1986年の夏だと思う。パリで1年間を過ごした後にイタリアの都市を回った。ベネチアはたぶんローマから夜行電車で朝着いて、その日の夜にパリ行きの夜行に乗ったはずだ。映画祭に初めて行ったのは、1992年。

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2014年8月27日 (水)

5回目のヨコトリ:その(2)

前に述べたように今回のヨコトリは章立てになっている。新港ピアで第10話と第11話を先に見てしまった私は、無料バスで横浜美術館へ移動した。館の前にはだい「序章」としていくつかの立体がある。

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2014年8月26日 (火)

『新しき土』の伊丹版に驚く

一時期、戦前における日本映画の海外進出について調べていたことがあった。その時にいつも気になったのが、日本初の本格的国際合作映画『新しき土』だった。ドイツの監督アーノルト・ファンクが来日して日本を舞台にして撮ったもので、16歳の原節子が主演だ。

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2014年8月25日 (月)

ガス・ヴァン・サントは裏切らない

新作が来ると、とにかく見たくなる監督がいる。ガス・ヴァン・サントもその1人で、彼の映画は多様だが、どれも裏切らない。光の当たらない人々への優しさと権力に立ち向かう勇気、つまりはアメリカの良心を繊細な映像で見せてくれるから。

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2014年8月24日 (日)

何でも映画にする増村保造

『でんきくらげ』(70)もそうだったが、『セックス・チェック 第二の性』(68)という題名を聞くと、エロ路線の下品な映画かと思いがちだ。ところがこちらも増村らしい、ずいぶんまともな作品だった。大映末期の題名はそういうものかもしれない。

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2014年8月23日 (土)

カンゾーさんが亡くなった

私は22年間も会社員をやったから、多くの「上司」を持った。その多くは大馬鹿野郎だったが、時々尊敬に値する人物もいた。その一番がカンゾーさんだった。そのカンゾーさんが最近亡くなったという知らせが来た。

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2014年8月22日 (金)

久々の増村を堪能

先週はフィルムセンターが休みだったので、久しぶりに増村の映画を見た。『でんきくらげ』(70)だったが、新作ばかり見ていた目には予想を上回るおもしろさだった。

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2014年8月21日 (木)

子供向けでない子供の展覧会

夏になると、子供向けの展覧会をやる美術館が多い。中には都現美の「ワンダフル・ワールド展」のように、美術作家に頼んで子供向けの体験型、参加型の作品を作ってもらっている展示さえある。ところが森美術館で8月11日まで開催の『ゴー・ビトィーンズ展』は、およそ子供向きでない。

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2014年8月20日 (水)

猛暑に効くホン・サンス

ホン・サンス監督の『ヘウォンの恋愛日記』を劇場で見た。私がこの監督の映画を最初に見たのはたぶん『アバンチュールはパリで』(08)だが、正直に言って全くピンと来なかった。韓国のロメールというが、一体どこがと思った。ところがだんだん良くなってゆく。

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2014年8月19日 (火)

『日々ロック』の入江節健在

入江悠監督は「SRサイタマノラッパー」シリーズで有名だが、今度は松竹で撮った新作が11月22日に公開されるというので、試写を見た。田舎のラッパー集団を手作り感溢れる映像で愛情を込めて描いてきた入江監督が、松竹という大舞台でどんな映画を作るか興味津々だった。

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2014年8月18日 (月)

5回目の「ヨコトリ」:その(1)

ヨコハマトリエンナーレは今年で5回目になる。いつから横浜をカタカナで書くようになったのか知らないが、2001年に始めた時は横浜トリエンナーレだった。第1回に自分自身が関わったので間違いない。先日、ようやく見に行った。

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2014年8月17日 (日)

『マルタのことづけ』のちょっといい感じ

別に傑作だと言うこともないが、映画好きの友人に「ちょっといいよ」と言いたくなる映画がある。10月公開のメキシコ映画『マルタのことづけ』がそうで、メキシコのクラウディア・サント=リュス監督第1回長編という。91分間のメキシコの貧乏な家族の話だが、鑑賞後にはきっと心が温まる。

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2014年8月16日 (土)

『100歳の華麗なる冒険』の不良老人ぶりを楽しむ

数年前に『人生に乾杯!』というハンガリー映画もあったけれど、もともと不良老人の冒険ものはおもしろい。彼らはもう何も怖くないから、何をしでかすかわからない。11月8日に公開されるスェーデン映画『100歳の華麗なる冒険』もその1本。

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2014年8月15日 (金)

初めてドラえもんを映画館で見る

お盆の夕方、ふと映画を見ようと思った。最初は映画評で好評だった『めぐり逢わせのお弁当』を見ようかと思ったら何と満員で入れず、転戦して『STAND BY ME ドラえもん』を見た。予告編が気になっていたし、山崎貴監督だし。

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2014年8月14日 (木)

「クロニクル1995」の脱力感

東京都現代美術館の常設展示室で8月末まで開催中の「クロニクル1995」展を見た。最近、都現美の企画展はどんどん今風でつまらなくなってきたが、そんな時常設展に足を運ぶとこれがおもしろい。今回は開館20周年記念で、1Fと3Fの常設展2フロアー全部を使って企画展示をしているというので、行ってみた。

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2014年8月13日 (水)

『6才のボクが大人になるまで。』の新しさ

劇映画でいつも気になる1つは、時間が過ぎたことの表現だ。「10年後」などと出てきても、「全く老けていないじゃないか」とか「1980年代であれはない」などとメイクの良し悪しや衣装やセットを批判する。ところが、11月14日公開の『6歳のボクが大人になるまで。』は、その必要が全くない。

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2014年8月12日 (火)

『馬々と人間たち』の唐突さ

11月に公開の『馬々と人間たち』を見た。去年、東京国際映画祭で最優秀監督賞を取った映画だが、見逃していた。アイスランド映画というだけで神秘的だし、題名が『トリノの馬』とか『神々と男たち』といった最近のヨーロッパ映画の傑作を思わせるので期待していた。

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2014年8月11日 (月)

都写美の展覧会2本

映画の濃厚な物語世界にうんざりし、絵画の抽象性に飽き足らない時、写真展を見る。映画と絵画の中間にあるような、自分が能動的に考えるように誘う感じが写真のいいところ。見たのは、東京都写真美術館で9月23日まで開催の「フィオナ・タン展」と「岡村明彦展」。

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2014年8月10日 (日)

実はちょっと忙しい

今は夏休みだし、見た映画の感想を次々にアップしているのでヒマだと思われているようだ。確かに久しぶりに友人と会って「大学はいかがですか」と聞かれると、つい「いやあ、ヒマですよ」と言ってしまう。そこで今日は「実はちょっと忙しい」という話をしたい。

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2014年8月 9日 (土)

16歳の原田美枝子

原田美枝子は私より少し上で、何と言っても見事な胸が有名だった。肝炎で長期入院していた高校生の頃、隣のベッドにいた30代の男性が雑誌のグラビアを見せながら「原田美枝子のおっぱいはホルスタインのごたるばい」と言ったのを妙に記憶している。彼女が主演の『大地の子守唄』(76)を見た。

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2014年8月 8日 (金)

『紙の月』の宮沢りえを堪能する

宮沢りえは、どこか別格の女優という感じがしてならない。写真集『Santa Fe』の全面広告が朝日新聞に載ってからか、貴乃花との婚約を発表して破棄した時からか知らないが、独特のオーラがあってそれが今も続いている。彼女が主演する11月15日公開の『紙の月』の試写を見た。

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2014年8月 7日 (木)

ギョーム・ブラックの長編第1作

『女っ気なし』は、去年公開された1時間足らずのフランス映画の中編だが、その即興的な演出がヌーヴェル・ヴァーグ初期を思わせて、映画好きを唸らせた。そのギョーム・ブラック監督の長編第1作『やさしい人』が10月25日に公開されるというので、試写を見た。

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2014年8月 6日 (水)

クメール・ルージュを考える2本

同じ映画館で、クメール・ルージュについて考える映画を2日続けて見た。ユーロスペースで見たのは『消えた画 クメール・ルージュの真実』と『おばあちゃんが伝えたかったこと~カンボジア・トゥノル・ロ村の真実』。1本目は東京国際映画祭で、2本目は山形ドキュメンタリー映画祭で見逃していた。

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2014年8月 5日 (火)

地味な「○○美術館展」2つ

普通、「○○美術館展」というと、海外の有名美術館にマスコミが億単位の借料を払って、大量動員を目指す展覧会が多い。今だと「メトロポリタン美術館展」とか「オルセー美術館展」とか。ところが、中にはずいぶん地味なものもある。

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2014年8月 4日 (月)

『GOZDILLA ゴジラ』は不愉快

別にゴジラファンではないが、今回のハリウッド版ゴジラには期待していた。予告編で写るゴジラの「雄叫び」がいい感じだったからだ。それに世界各地でヒットしているというし。

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2014年8月 3日 (日)

中華の名店2軒

最近はグルメ関係の文章をあまり書いていない。実際にはおいしい店には行っているが、学生が読むことを意識して自制していた。夏休みでもあるので、最近行った中華の名店2軒について書きたい。

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2014年8月 2日 (土)

大森立嗣の才能

2010年代で最も多様な才能を見せている映画監督は、大森立嗣ではないだろうか。10月18日公開の『まほろ駅前狂想曲』を見て、そんなことを考えた。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10)、『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『ぼっちゃん』(13)から『さよなら渓谷』(13)へ。

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2014年8月 1日 (金)

男性中心の増村3本

最近、増村保造について書き過ぎだと友人に言われた。フィルムセンターに行く時間のない人間にとっては、おもしろくないと。配給会社の方からは、フィルムセンターばかり行かずに新作の試写を見てくれと言われる。そこで今回は3本まとめて書くのでお許しを。

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