実はちょっと忙しい
今は夏休みだし、見た映画の感想を次々にアップしているのでヒマだと思われているようだ。確かに久しぶりに友人と会って「大学はいかがですか」と聞かれると、つい「いやあ、ヒマですよ」と言ってしまう。そこで今日は「実はちょっと忙しい」という話をしたい。
最近、これまでになかった依頼が増えた。1つは委員の類で、この秋から来年にかけて某民間財団の審査をやるので地方に何度か行かねばならない。文化庁からもある委員の依頼が来た。これも同時期に何度か出席を求められている。
映画祭関係だと、釜山国際映画祭からシンポジウムのパネリストとして参加してくれと依頼があった。その前のベネチア国際映画祭には行くつもりだったが、某新聞から報告を書いてくれと頼まれたので、滞在を延ばさざるをえない。ベネチアは9月初めに終わり、釜山は1ヶ月後だが、釜山の翌週には国際映画テレビ学校連盟年次総会のためにロスに行く予定。
釜山に行く10日前には、Bunkamuraの「オープン!ヴィレッジ」というものが渋谷ヒカリエであり、私はル・シネマのNさんに話を聞く係を頼まれているはず。もちろん授業はその頃始まっている。
最近、「シティ・リビング」というOL向けの無料紙に書き始めたが、前回は「アナ雪」について書き、今回は美術展について書かねばならない。これは来週火曜の締め切り。
昨日は、午前中から朝日新聞高松総局の電話取材を受けた。WEBRONZAで昨年夏に書いた「瀬戸内国際芸術祭」を巡る文章がおもしろかったという若い記者からの依頼で、30分以上しゃべったので大いに疲れた。これはもちろん報酬はない。
これまた収入にならないが、大学の紀要に論文を書かねばならず、実は夏休みの大半の時間はこれに費やしている。締め切りは11月だが、8月末にベネチアに出かける前におおかた書いておかないと、その後は危ない。無報酬と言えば、学会などの理事の仕事もある。
というふうに「自分は忙しい」と書くと自慢めいていて、やはりカッコ悪い。いわゆる「有名人」はこの何倍も依頼があるだろうし。あえて書いたのは自分で忘れないためだが、それ以上にこうした依頼のいくつかはこのブログから来ているということを書いておきたい。だから毎日書いているが、これが実は一番大変だったりする。
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