« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月

2014年9月30日 (火)

『不機嫌なママにメルシィ!』の醸し出す雰囲気

私はゲイではなく普通に女性が好きだが、妙に女性的な部分がある気がする。あるいは、男たちより女たちの方が一緒にいて楽だ。それはおそらく姉が4人もいたことに起因すると思うが、そんな私のツボにはまったのが現在上映中のフランス映画『不機嫌なママにメルシィ!』。

続きを読む "『不機嫌なママにメルシィ!』の醸し出す雰囲気"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月29日 (月)

『こころ』の記憶

前にもここで書いたが、これまで一度も新聞小説を読んだことがないのに、なぜか朝日新聞の夏目漱石l『こころ』の連載を毎日楽しみに読んでいた。この本はたぶん3回は読んでいたが、それでも毎朝読むのが楽しかった。

続きを読む "『こころ』の記憶"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月28日 (日)

ベネチアこぼれ話:その(4)カンヌ・ノスタルジア

今回のベネチアについて、国際映画祭でコンペすべてを見るのは初めてと書いたが、帰国後それは記憶違いだったことを思い出した。1985年のカンヌに参加し、コンペをすべて見たことがあった。大学4年生の時の話だ。

続きを読む "ベネチアこぼれ話:その(4)カンヌ・ノスタルジア"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2014年9月27日 (土)

フィリピン映画はおもしろい

正直に言うと、アジアにはほとんど行ったことがない。避けているわけではないが、これまで仕事の都合でヨーロッパばかり行っていた。アジアは台湾と香港のみ。最近、フィリピン映画がおもしろいという話はよく聞く。

続きを読む "フィリピン映画はおもしろい"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月26日 (金)

鈴木敏夫さんの講義:その(1)

先日、スタジオジブリの鈴木敏夫さんに大学で講義をしてもらった。鈴木さんはテレビやラジオに出演されていることもあり、あの白髪の笑顔と甚兵衛の姿は誰でも知っている。それ以上に、今の大学生は小さい頃からジブリのアニメに大きな影響を受けていて、鈴木さんはいわば神さまのような存在だ。

続きを読む "鈴木敏夫さんの講義:その(1)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月25日 (木)

『柘榴坂の仇討』の古くささに?

だいたい、新しいものが嫌いだ。自分で「古くさいぞ私は」(@坪内祐三)と思う。だから明治時代になってもチョンマゲで仇討を狙う古くさい男が主人公と聞いて、『柘榴坂の仇討』を劇場に見に行った。

続きを読む "『柘榴坂の仇討』の古くささに?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月24日 (水)

また『猿の惑星』の新作を見た

予告編に惹かれて、『猿の惑星 新世紀(ライジング)』を劇場で見た。この前のルパート・ワイヤット監督『新世紀 ジェネシス』(2011)も良かったが、マット・リーヴス監督による今回の続編はさらに充実していた。

続きを読む "また『猿の惑星』の新作を見た"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2014年9月23日 (火)

『ニューヨークの巴里夫』に考えたこと

12月公開のセドリック・クラピッシュ監督『ニューヨークの巴里夫』を見た。またも正月映画。この監督の映画は、昔『猫が行方不明』(95)を見て、フランス映画もずいぶん身近というか、どうでもいい話をうまく物語るようになったなと思った記憶がある。

続きを読む "『ニューヨークの巴里夫』に考えたこと"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月22日 (月)

旅行中の読書:『第一次世界大戦と日本』

今年は第一次世界大戦から100年という。日本では戦争と言えば第二次世界大戦のことだが、ヨーロッパでは第一次世界大戦から現代が始まったという見方をする人が多い。戦場は一国を超え、飛行機や戦車が初めて登場した。

続きを読む "旅行中の読書:『第一次世界大戦と日本』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月21日 (日)

パネル中心のジャック・ドゥミ展

京橋のフィルムセンターの展示室で、12月14日まで開催の「ジャック・ドゥミ 映画/音楽の魅惑」展を見た。正確に言うと、この展覧会を企画したパリのシネマテーク・フランセーズのマチュー・オルレアン氏の解説付きで見た。事前にメールが来て、ぜひ来てくれとのことだった。

続きを読む "パネル中心のジャック・ドゥミ展"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月20日 (土)

人騒がせのポランスキー

朝晩肌寒くなったと思ったら、もう正月映画の試写が始まっている。最近見たのは、12月20日公開のロマン・ポランスキー監督の新作『毛皮のヴィーナス』。このポーランド出身の監督は、最初の『水の中のナイフ』(62)の昔から、人騒がせだ。

続きを読む "人騒がせのポランスキー"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月19日 (金)

あしたのジョーの歌が聞こえる

西武池袋線の中村橋駅を降りた瞬間、「あした―のジョー」の歌が蘇ってきた。練馬区立美術館で今月21日まで開催の「あしたのジョー、の時代展」を見に行く途中のことだ。駅にはためくノボリに大きく「STAND UP, JOE」と書かれている。「立て、立つんだ、ジョー」という段平の声がどこからか聞こえてきた。

続きを読む "あしたのジョーの歌が聞こえる"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月18日 (木)

旅行中の新書:『日本劣化論』

毎日、本を持って歩く。手元に本がないと不安になるから、これは病気に近い。海外に行く時などは5、6冊は持って行く。もちろんその半分しか読めないが。今年のベネチア行きでは、なぜか新書をたくさん持って行った。

続きを読む "旅行中の新書:『日本劣化論』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月17日 (水)

現代の絵画について改めて考える

最近現代美術がほとんどわからなくなりつつあるが、「絵画の在りか」という展覧会が初台のオペラシティ・アートギャラリーで今月21日まで開かれているので見に行った。チラシに2000年以降に活躍する若手画家24名と書かれていたので、絵画ならわかるかなと思ったから。

続きを読む "現代の絵画について改めて考える"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月16日 (火)

ベネチアこぼれ話:その(3)

朝日新聞は大丈夫だろうか。というのは最近よく言われることだが、最近のベネチア関係の記事を見てもそう思った。映画祭報告は、「コンペティション部門は、冗長な作品や小粒な作品が目立ち全体的に低調だった」と始まる。

続きを読む "ベネチアこぼれ話:その(3)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月15日 (月)

『舞妓はレディ』のうまさと退屈さと

『舞妓はレディ』を公開2日目に劇場で見た。見ながらどこか乗れない自分がいたが、見終わると満足感が一杯だった。この不思議な感覚は何だろうか。

続きを読む "『舞妓はレディ』のうまさと退屈さと"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月14日 (日)

ベネチアこぼれ話:その(2)

今年ベネチアに行って、一番感激したのは、加瀬亮さんと同じホテルでご挨拶したことでも、パーティでリリー・フランキーさんと5分間話したことでもない。ベネチアからパリに向かう飛行機の中で、マリア・デ・メデイロスさんの隣りに座って話したことだった。

続きを読む "ベネチアこぼれ話:その(2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月13日 (土)

最初の5分でやられた『パーソナル・ソング』

最初の5分で完全にやられた映画に出会った。認知症の老人たちへの音楽療法をテーマにしたアメリカのドキュメンタリー『パーソナル・ソング』のことだ。唇の厚い、黙りこくった90歳の黒人老女にi Podでゴスペルを利かせたとたんに「ルイ・アームストロングだわ!」

続きを読む "最初の5分でやられた『パーソナル・ソング』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月12日 (金)

普通におもしろいアトム・エゴヤン

アトム・エゴヤンの映画を全部見たわけではないが、カナダ出身の相当に変わった監督という印象があった。『スウィートヒアアフター』(97)とか『フェリシアの旅』(99)とか、エグイ部分があった。ところが11月公開の最新作の『デビルズ・ノット』を見たら、案外普通におもしろかった。

続きを読む "普通におもしろいアトム・エゴヤン"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月11日 (木)

ベネチアこぼれ話:その(1)

ベネチアには9泊もしたので、いくつか書き残したことがある。今回のベネチア国際映画祭の新聞報道で、読者が一番驚いたのは、たぶん金獅子賞の長い題名ではないだろうか。「ア・ピジョン・サット・オン・ア・ブランチ・リフレクティング・オン・エグジスタンス」!

続きを読む "ベネチアこぼれ話:その(1)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月10日 (水)

フクシマについて考え続ける映画

ベネチアからパリを経由して帰国して最初に見た映画は、船橋淳監督の『フタバから遠く離れて 第2部』。時差ボケもあってフラフラしていた頭に、ガツンと響いた。もちろんこれは2年前の同名ドキュメンタリーの続編で、11月公開。

続きを読む "フクシマについて考え続ける映画"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 9日 (火)

またベネチアに来てしまった:その(11)

今回でベネチアはおしまい。書き残したコンペの4本を手短にまとめる。トルコのカーン・ムデシ監督「シバス」Sivasは、田舎の少年が偶然大きな犬を飼う話。最初は、彼が学校の学芸会で王子の役がもらえなかったり、好きな女のことがふり向いてくれなかったり。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(11)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 8日 (月)

またベネチアに来てしまった:その(10)

コンペ以外にも面白い作品は多い。コンペ外招待部門のサビーナ・グッザンティ監督「結託」La trattativaは、マフィアとベルルスコーニがいかに結託しているかを語るドキュメンタリー。当時の映像や写真をベースに再現劇を加えているが、ベルルスコーニは監督本人が演じる。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(10)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 7日 (日)

またベネチアに来てしまった:その(9)

もう受賞結果は発表済みだし、私自身も既にベネチアを離れているのだが、あと何回か続けたい。ロイ・アンダーソン監督の「枝に止まり、存在について考える鳩」A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence」は今回のコンペでは珍しくシュールな作品だった。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(9)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 6日 (土)

またベネチアに来てしまった:その(8)

外国の映画祭では、どうしても日本映画の評判を気にする。幸いにしてほぼ毎年日本映画はベネチアのコンペに出品されているが、今回は塚本普也監督の『野火』がコンペに選ばれた。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(8)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 5日 (金)

またベネチアに来てしまった:その(7)

今回の映画祭で一番期待していたのは、トルコ系ドイツ人のファティ・アキン監督の「カット」The Cut。最近は軽い作品が多いアキン監督だが、今回はオスマントルコによる第i一次世界大戦前後のアルメニア人虐殺を描いた重厚な歴史もの。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(7)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 4日 (木)

映画以外のベネチアの話:その(2)

イタリアと言えば美食の国だが、ベネチアなどの観光地はおいしくない店もある。観光客向けの手を抜いた料理でも十分に儲かるからだろう。リド島も船着き場に近いあたりは危ない。リド島にレストランは多いが、まともな店は4軒ほど。

続きを読む "映画以外のベネチアの話:その(2)"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2014年9月 3日 (水)

またベネチアに来てしまった:その(6)

当然ながら、イタリア映画はコンペに毎年3、4本は入る。サヴェリオ・コスタンツォの「ハングリー・ハート」は、ニューヨークに住むイタリア人女性ミナ(アルバ・ロルヴァケル)とアメリカ人男性の恋愛を描いたもので、全編英語の作品だった。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(6)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 2日 (火)

またベネチアに来てしまった:その(5)

今年のベネチアのコンペは、フランス映画が多過ぎる気がする。明らかにフランスの監督の作品だけで、コンペ20本のうち4本もある。ブノワ・ジャコの「3つの心」3 Coeursとダヴィッド・エルオーファンの「人間から離れて」Loin des hommesを見た。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(5)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 1日 (月)

またベネチアに来てしまった:その(4)

これまでのベネチアは、イタリア映画祭をやっていた頃はイタリア映画を中心に、それ以降は好きな監督の作品をセクションを問わず気ままに見ていた。ところが今回は報告記事を書くので、コンペをすべて見ることにした。それに日本関係の作品と、どうしても見ておきたい監督の映画を足すと、だいたい1日に3、4本になってしまう。

続きを読む "またベネチアに来てしまった:その(4)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »