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2014年9月 4日 (木)

映画以外のベネチアの話:その(2)

イタリアと言えば美食の国だが、ベネチアなどの観光地はおいしくない店もある。観光客向けの手を抜いた料理でも十分に儲かるからだろう。リド島も船着き場に近いあたりは危ない。リド島にレストランは多いが、まともな店は4軒ほど。

まずは「ヴァレンチノ」Valentino。ここはリド島で最もエレガントな店で映画祭会場にも近いため、監督やスターなどの利用も多い。かつては河の反対側にあってもっと庶民的な店「アリティリエーレ」Artigliereだったが、こちらに引っ越して豪華な店になった。2003年に『珈琲時光』がコンペに出た時は、アルティリエーレで上映前の夕食会をした記憶があるから、移ったのは翌年か。

「ヴァレンチノ」でまず食べるのは、魚のアンチパスト盛り合わせ。シャコが実にうまい。それにホタテの3種料理。それから、からすみのスパゲッティ。店主のリノおじさんがまだ元気にやっている。

次によく行くのが「アンドリ」Andri。ここは家族的な感じの店で、「アンドリのスパゲッティ」というのが名物だが、これはトマト味の蟹のスパゲッティ。それから4人以上だとリゾットも抜群。かつてG社の10人ほどと夜10時過ぎに予約して行ったら、もうリゾットを作って待っていた。「日本人は米が好きだからね」と言っていたが。

遠いがかなり独自の魚料理を出すのが、「ラ・ファヴォリータ」La favorita。2001年に高名な批評家夫妻と食事した時は、シェフのお任せにしたらその繊細さに驚いた。ところが数年後にある会食で行ったら、たいしたことなかった。ずいぶん安い値段のお任せにしていたことが後でわかったけれど。ここの問題は遠いこと。港から映画祭会場の反対側に同じくらい歩く。

最近評判のいいのが「オステリア・アル・マルカ」Osteria al marca。魚屋さんが隣に出している店で、当然ながら魚料理は抜群。魚のフライ盛り合わせはリド島で一番だと思う。港からも近い。

あとは「カトル・フォンターネ・ホテル」のレストランか(高い!)、映画祭のそばの「タヴェルネッタ」Tavernettaか、「アンドリ」と「オステリア・アル・メルカ」の中間あたりにある「アフリカ」Africaくらいか。しかし上記4店に比べると落ちる。「アフリカ」は別にアフリカ料理ではないけど。

そのほか昼をさくっと食べるのは、映画祭会場のカジノから海に降りて行ったところにあるセルフ・サービスの店。ここはとりわけ大きなボウルに盛り放題のサラダがいい。ほかのセルフの店よりうまくて安いが、いつも混んでいるので、昼食時は30分ほど待つことも。

そんなこんなで、映画を見ることと食べることだけを考えて毎日を過ごしている。これを読んだら朝日のIさんや読売のOさん、涎が出てきませんか。

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コメント

朝日のIです。古賀さん、なんといううらやましいブログを書くんですか! ヴァレンチノにアンドリ!! うらやましすぎて、よだれダラダラですよ~。魚介のアンチパストもからすみスパゲティも最高です。国際映画祭の取材は、外国語の苦手な私にはとてもハードでつらいですが、ヴェネチアの夜のワインと料理はなんとしてもまた味わいたいです! 来年はヴェネチアに行きたいな。

投稿: | 2014年9月 4日 (木) 11時52分

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