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2014年10月29日 (水)

東京国際映画祭はやはりダメか:その(7)

友人に言われて気がついたが、ネットのプレス上映予約の終了時間が間違っているものが何本もある。そこに書かれている予定よ、り30分ほど映画が早く終わる。よく見てみると、上映後に記者会見がある映画がそのように表記されているようだ。ならばどうしてそう書かないのか。そのせいで次の映画の予定が狂う。

こんな初歩的なミスにガミガミ言うのもばからしいが、知り合いのライターは監督に招待されて一般上映を見に行ったら、名前が登録されておらず、入ったのは上映後10分たってからだったとフェイスブックに書いていた。「東京国際映画祭に行くと、いつも不愉快なことが起こる」と。

さて、昨夜遅くに見たのはフィリピンのケヴィン監督の『壊れた心』。浅野忠信が主演で、クリストファー・ドイル撮影なので期待していたが、これが個人的には全く受け付けなかった。最初から気取ったミュージック・ビデオ風の映像が流れ、マニラのギャングの世界が夢のように描かれる。30分以上たってもずっと同じ調子だったので、これまた途中で出てしまった。

これまでコンペで見たのはたぶん7本だが、『破裂するドリアン河の記憶』と映画祭前に試写で見た『紙の月』以外は、「一風変わった映画」「思わせぶりなスノッブな映画」「ひたすら地味な映画」が並んでいる気がする。見る方は我慢大会に近い。これでいいのだろうか。

映画祭期間中は、時間が空くと美術展に出かける。映画漬けの頭が一挙に解放されたような気分になったのは、サントリー美術館で12月7日まで開催の『高野山の名宝』展。ミッドタウンのビルの3階に、これほど仏像が並んでいるとは思わなかった。

高野山は空海が9世紀初頭に開いた仏教の聖地だが、来年で1200年を迎えるのを記念して開かれた展覧会という。出品はすべて高野山の金剛峰寺からで、曼荼羅図などもいいが、何より運慶や快慶の鎌倉彫刻がすばらしい。

快慶作の《四天王立像》はその怒れる男たちの躍動感あふれる姿に目を奪われるし、運慶作の《八大童子像》はは、子供の持つ素直さと優しさに心が和む。そのうえ《童子像》は見ていると、子供の無垢の恐ろしさのようなものまで伝わってきて飽きない。

映画ばかり見ているとどうも性格が悪くなりそうだが、古い日本美術を見ると、急に善人になった気分になる。

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