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2014年10月 5日 (日)

新聞の求人欄が好き

新聞を読んでいて、ふと気がつくと求人欄を見ていることがある。目黒区のマンション住み込みの管理人で、月給15万円は意外にいいかも、などと考える自分がいる。どこかでいまだに転職を考えているようだ。

考えてみたら、最初の就職先は「朝日新聞」の求人欄で見つけた。「国際交流に関心のある方」との見出しで、英語名のThe Japan Foundationも書いてあった。1987年の3月初めのこと。当時一緒に住んでいたフランス人のMさんはその求人を横から覗き見て、「これはあなたに向いている、パリに事務所もあるし。とにかく受けたら」と言う。

そこでノコノコと受けに行ったら通ってしまい、4月から働くことになった。だから仕事は何となく新聞で探すものだという固定観念ができてしまったのだろうか。その職場に5年ほど勤めていたら、いろいろあって閑職に左遷された。そんな時友人のTさんが、「ジャパン・タイムス」の求人の切り抜きを持ってきた。

英語で「ワイン事業のアシスタント募集」と書かれていた。当時私は急にワインに目覚めて、ほとんど趣味のように高級ワインを買っていた。えいと思い切って電話をして、面接に行った。そこは代々木のコンピューター関係の会社で、社長の趣味でワインの輸入を始めるという。社長と意気投合し、輸入予定のイタリアのスパークリング・ワインを開けてくれて乾杯した。

しかしよく聞いてみると、ワインの輸入は別会社で社長は自分だが、実際にはシンガポールの女性を雇ったという。ついてはその中国系女性のアシスタントとして英語で仕事をして欲しいと言われた。その時はよろしくと帰ったが、1週間後にシンガポール人と会う日が来たら、怖気づいた。そして当日に断りの電話を入れた。

するとその社長は「コンピューター部門の管理職をやらないか」と言う。私は今も昔もコンピューターは苦手なので、丁重にお断りした。しかし、その時ワインやコンピューターの仕事をしていたら、どんな人生になっただろうと想像すると楽しい。

それから1年ほどたって新聞社の話があって転職した。それから16年半勤めたところで、大学へ移った。結局まともな就職活動はしていない。いまだに新聞の求人欄を見ては、妄想に耽っている。

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