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2014年11月

2014年11月30日 (日)

東京フィルメックスの意義はどこに:その(4)

東京フィルメックスの意義の1つに、古い日本映画の回顧上映がある。小津や溝口のようによく知られている監督ではなく、清水宏や渋谷実といった「忘れられた」監督の作品を英語字幕付きで上映し、海外での巡回につなげてきた。

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2014年11月29日 (土)

東京フィルメックスの意義はどこに:その(3)

今年はどうもフィルメックスとの相性が悪いようだ。見たい作品の時はこちらが用事があり、こちらが時間がある時は上映がなかったり、ベネチアや釜山で見ている作品だったりする。昨日見たのは、イランとアフガニスタン合作の『数立方メートルの愛』。

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2014年11月28日 (金)

人間は弱い:その(3)

昨日は授業と大学院入試と某研究会で終わったので、書くことがない。そこで再び「人間は弱い」シリーズへ。前回の「大食い」に続き、今日は「早食い」の誘惑について書く。

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2014年11月27日 (木)

東映京都の「あかんやつら」

11月になって『映画の奈落』を読んで北陸ヤクザの世界に浸り、高倉健が亡くなって「昭和残侠伝」や「網走番外地」などのDVDを見ていたせいで、東映京都撮影所をもっと知りたくなった。そこで読んだのが、春日太一著『あかんやつら』。副題は「東映京都撮影所血風録」。

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2014年11月26日 (水)

東京フィルメックスの意義はどこに:その(2)

昨日は走った。まず午前中、東京フィルメックスのサプライズ上映でウォルター・サレス監督がジャ・ジャンクー監督を撮ったドキュメンタリー『ジャ・ジャンクー、フェンヤンの子』に遅れそうになって、走った。ようやく間に合ったが、映画が終わった瞬間に駆け出す。

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2014年11月25日 (火)

ミレーの絵からバルビゾン・ノスタルジア

最近は文科省の指導で、大学は休日も授業をやることが増えた。そんなわけで東京フィルメックスには行けないが、展覧会なら空いた時間でサクッと見られる。三菱一号館美術館で1月12日まで開催の「ボストン美術館 ミレー展」をのぞいた。

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2014年11月24日 (月)

東京フィルメックスの意義はどこに:その(1)

映画祭「東京フィルメックス」は2000年に始まったから、今年で15回目になる。第1回はかつての銀座セゾン劇場(後のルテアトル銀座)で、12月もクリスマスに近い頃の開催だった。ジョニー・ウォーカーが協賛で、ウィスキーを配っていた。

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2014年11月23日 (日)

たった1人の高倉健映画祭

高倉健が亡くなってからの訃報報道が、あまりに紋切型で嫌になった。「寡黙」「不器用」「愚直」「想い」「男の優しさ」「男の美学」。要するにおしゃべりで目立ちたがり屋の私とは正反対ではないか。

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2014年11月22日 (土)

ボッティチェルリの有難み

1月公開のドキュメンタリー映画『ナショナル・ギャラリー』を見ていたら、「オールドマスター」の絵が見たくなって、12月14日まで東京都美術館で開催中の「ウフィッツィ美術館展」を見に行った。「オールドマスター」とは、ルネサンスから18世紀くらいまでの絵画の巨匠たちを指す。

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2014年11月21日 (金)

『ナショナル・ギャラリー』で過ごす3時間

1月17日公開のフレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー『ナショナル・ギャラリー』を見た。181分の長さだが、まるで英国のナショナル・ギャラリーでその時間を過ごしたような気分になる、豊饒な時間だった。

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2014年11月20日 (木)

人間は弱い:その(2)

人間は弱い。私は特に食べる誘惑に弱い。グルメの話ではなく、何より大食い、早食いだ。高校生の時、友人たち4人で「シェ―キーズ」のピザを食べに行った。確か昼は5百円で食べ放題だったので、誰が一番食べるか競争をした。

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2014年11月19日 (水)

『映画の奈落』に震える

世の中で高倉健の訃報が流れていた時、私は伊藤彰彦著『映画の奈落』を読んでいた。これは東映の『北陸代理戦争』(1977)の顛末を追ったものだが、東映任侠路線のスターが亡くなった時に、その後の実録路線のなれの果ての、北陸ヤクザの映画について考えているのも妙な感じだった。

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2014年11月18日 (火)

いつもおもしろいケン・ローチ

かつてケン・ローチは、『リフ・ラフ』(1991)のように労働者の本当に追い詰められた状況を描いていた。ところが最近の『エリックを探して』(2009)や『天使の分け前』(12)になると、ずいぶん楽しい。最初は恵まれない者の厳しい生活が出てくるが、最後に痛快な救いがあった。

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2014年11月17日 (月)

ウィレム・デ・クーニングの色彩に和む

ブリジストン美術館で1月12日まで開催の「ウィレム・デ・クーニング展」を見た。地下鉄の駅貼りポスターで見た色彩があまりにも鮮やかで、見たい気になった。フィルムセンターから歩いて5分ほどで、2つの上映の合間に見るのにちょうどいい。

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2014年11月16日 (日)

1925年のドイツとオーストラリアの映画2本に酔う

フィルムセンターの「フィルムアルヒーフ・オーストラリアの無声映画コレクション」にようやく行くことができた。見たのはロベルト・ヴィーネ監督の『芸術と手術』とG・W・パブスト監督の『喜びなき街』という1925年の2本。短編も4本あった。

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2014年11月15日 (土)

また『さらば、愛の言葉よ』を見た

既に釜山で見ていたが、1月公開のゴダールの新作『さらば、愛の言葉よ』を再び見に行った。日本語字幕で見たら、もっとわかるだろうと思ったからだ。ところが、2度見ても相変わらずわからなかった。しかし前よりおもしろかった。

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2014年11月14日 (金)

東京都現代美術館の退廃

木場の東京都現代美術館は、1995年にできてから最もよく行く美術館の1つだった。半分以上の展覧会は見ているし、自分で企画をやったことも2度ある(「ポンピドー・コレクション展」と「田中一光展」)。だけど、久しぶりに行ってみて、もう行くのは止めようかと思った。

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2014年11月13日 (木)

人間は弱い:その(1)

私は常々、人間は弱いと思っている。性善説でも性悪説でもなく、性弱説である。ありとあらゆる欲望にコロリと負ける。金、名誉、女に始まって、あらゆる物欲や食欲や権力欲や独占欲がある。そんなことを久しぶりに考えたのは、ある委員会の席上だった。

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2014年11月12日 (水)

『李香蘭と原節子』の面白さ

四方田犬彦著『李香蘭と原節子』を読んだ。最近李香蘭=山口淑子が亡くなって、朝日新聞の読書面にこの本が取り上げられていたから。かなり調査をした専門的な本だが、抜群におもしろかった。

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2014年11月11日 (火)

「新聞の東京国際映画祭評」評

さて、「映画祭評論家」(?)としては、先週の半ばから後半にかけて出た新聞各紙の東京国際映画祭リポートを比較してみたい。驚いたのは各紙とも辛口なことだ。トップが変わって2年目で予算も増えたからだろうか。

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2014年11月10日 (月)

「日本国宝展」の見方

「国宝」という表記は、圧倒的にありがたい。日本の展覧会でこの文字を見ると、急に立ち止まって真面目に見ようという気になる。12月7日まで上野の東京国立博物館で開催中の「日本国宝展」には、何と国宝のみが百点以上出ている。

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2014年11月 9日 (日)

スコセッシが両親にインタビューする映画

前から行こうと思っていたフィルムセンターの「ニューヨーク近代美術館映画コレクション」に、ようやく行くことができた。東京国際映画祭の関連企画として同じ時期だったので、全く行けなかった。何でもジョン・フォードの『香も高きケンタッキー』は2度とも満員だったという。

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2014年11月 8日 (土)

レネ遺作の不思議な魅力

来年2月14日公開のアラン・レネ監督『愛して飲んで歌って』を見た。レネはこの映画を今年2月のベルリン国際映画祭で発表してから3月1日に亡くなっているから、遺作になる。これがあまりにも遺作にふさわしいものだった。

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2014年11月 7日 (金)

赤瀬川原平さんのこと

私が憧れることの一つに、「飄々としている」という表現がある。せっかちでいつも騒いでいる自分には、とてもなれない状態だ。先月末に亡くなった赤瀬川原平さんは、この「飄々と」という表現がピッタリだった気がする。

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2014年11月 6日 (木)

意外におもしろいチューリッヒ美術館展

東京国際映画祭で六本木ヒルズのTOHOシネマズに通っていると、あの細長い穴倉でネズミになったような気分になる。だから映画の合間に時間ができると、美術展を見る。先日ここに書いたサントリー美術館の「高野山の名宝」展のほかに見たのは、12月15日まで開催の国立新美術館の「チューリッヒ美術館展」。

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2014年11月 5日 (水)

『さよなら歌舞伎町』の映画らしさ

1月24日公開の廣木隆一監督『さよなら歌舞伎町』を見て、久しぶりに映画らしい映画を見た気になった。原作ものではなく、映画のために練り上げられた脚本を、映画らしいじっくりとした描写で見せてくれたから。

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2014年11月 4日 (火)

学園祭ノスタルジア

この連休は勤務先の大学で学園祭があった。教員は関係ないが、高校生向けの進学相談があるので行くことになった。午前中の相談が終わり、研究室で弁当を食べて昼寝を始めたとたんに、びっくりするような来客があった。

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2014年11月 3日 (月)

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』の面白さと不満点

ラッセ・ハレストルム監督の『マダム・ローリーと魔法のスパイス』を劇場で見た。東京国際映画祭の反動もあったが、それ以上に勤務先の大学の学園祭で進学相談を3時間もやって疲れていたから。そんな時、ハリウッドがフランスで撮った映画、それも料理を題材にしたと聞いてその安易さに心が動いた。

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2014年11月 2日 (日)

『ゴーン・ガール』の衝撃

ハリウッドの大作はもともと試写状があまり来ないし、劇場で見た方が迫力があるので試写はあまり見ない。12月12日公開のデヴィッド・フィンチャー監督『ゴーン・ガール』の試写を見に行ったのは、東京国際映画祭の我慢大会のようなコンペを見続けて疲れたから。

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2014年11月 1日 (土)

東京国際映画祭はやはりダメか:その(10)

昨日は受賞式とクロージングパーティに出た。昔は出席しても意味がないと思っていたが、これが意外とおもしろい。関係者の本音がポロリと出たりする。2年前の受賞式では、トップの依田巽氏が終わりの挨拶で、突然自分の引退と後継者の名前(椎名保氏)を発表した。

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