« 『薄氷の殺人』の恐ろしさ | トップページ | 「また映画祭をやっているのですか」と言われて »

2014年12月10日 (水)

「洋食」を洗練させた「東洋軒」

複数の友人から「最近、グルメの記事がないですね」と言われた。「お忙しくてその時間がないのでは」とも。そんなことはない。週に1、2度はうまいものを食べに行っているが、グルメは書くのが難しい。

感覚的にはおいしい店、好きな料理は行けばすぐにわかるが、それを「おいしい」以外の言葉で言うのが、映画や美術に比べると苦労する。味が記憶に残らないというか。もちろんそれがシロウトの証拠。

最近行ってビックリしたのは、赤坂見附の「東京東洋軒」。今年の初めにできた「洋食」の店だが、シェフはフランス料理の名店「ナリサワ」の成澤由浩という。「洋食」というと、銀座の「煉瓦亭」とか根岸の「香味屋」とかあるが、もう少し洗練されたものはないかと思っていた。

「資生堂パーラー」は雰囲気は洗練されているが、味の方は普通のB級グルメに近い。ところがこの「東洋軒」は、出すものはメンチカツとかハヤシライスとか普通なのに、それぞれの味に工夫がある。

最初に生ガキが出てきた後に、クリームコロッケの軽さに驚く。するりと食べてしまった。そして白身魚のキャベツとキノコ添えはずいぶん和風の味で胃に優しい。メインはメンチカツで、これまた肉の食感はしっかりしているのに軽やか。つけあわせのポテトもうまい。

ポイントはシメのご飯もので、ミニブラックカレーかミニハヤシライスを選ぶ。私は悩んだ末にミニブラックカレーにしたが、これはこってりの濃厚カレーで急に満腹に。自家製のミルクパンもご飯も絶品だった。

残念なのは、デザートが本格的なフランス料理のものだったこと。レモン味のクレーム・ブルレは最高だったし、エスプレッソも薫り高かったが、個人的にはほうじ茶とか果物が欲しかった。

雰囲気が高級ホテルのロビー風で、どこか落ち着かなかった気もする。それでも夜に5000円台のコースがあるし、お箸も使えるので、中年おやじにはフランス料理店より気楽な感じ。ここのアジフライやハンバーグやハヤシライスも食べてみたい。

「洋食」というと、朝日新聞社のすぐそばに「大山」という洋食屋があった。昼は百回以上行ったし、残業の時にも何度も使った。おばあさんたちがやっている店で、カニクリームコロッケなどうまかったが、最近閉店したという。もう一度行きたかった。またノスタルジアになってしまった。

|

« 『薄氷の殺人』の恐ろしさ | トップページ | 「また映画祭をやっているのですか」と言われて »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/60787733

この記事へのトラックバック一覧です: 「洋食」を洗練させた「東洋軒」:

« 『薄氷の殺人』の恐ろしさ | トップページ | 「また映画祭をやっているのですか」と言われて »