シャルリー・エブド襲撃事件に考える:その(2)
どうも風邪をひいたようだ。熱は高くないのでインフルエンザではないだろう。これから病院に行くので、今日は短く書く。
私が違和感を持ったのは、事件の数日後にフランスで300万人以上が参加したというデモ行進の映像だ。オランド大統領を始め、ドイツのメルケル首相など欧州首脳が並んだ写真もあった。
案の上、フランスの友人から「その連帯感に高揚感を感じた」というメールが来た。あるいはオランド大統領は「今、フランスは世界の中心にある」と述べていた。私はこのフランス人の「連帯感」solidaliteという言葉自体、あまり好きではない。
外国人である私は、フランスに滞在した80年代にSOS Racismeという運動(反民族差別運動)の盛り上がりを見ながら、どこか醒めていた記憶がある。所詮、差別はあちこちにあるのに、それを見ぬふりをしてデモ行進ばかりやっても仕方がない気がした。
19世紀から世界の首都として、世界中から芸術家や観光客や労働者が集まるパリという街に特有の、世間知らずというか、自己満足みたいなものがそこにある気がする。
前回のブログを書いたら、昔パリにいたある友人が「よくアラブ人からいじめられた」という話を書いてきた。実際フランスの日本人の立場は微妙だ。多くは留学が仕事か観光で、つまりお金がある。そのうえ一生住むつもりはない。だからおおむねフランス語は下手だ。
アラブ人やアフリカ人は一生住むためにやってきているから、仏語に問題はない。そもそも多くは旧植民地だから、小さい頃から話している。そんな彼らの訛りの強い仏語は日本人にはとても理解できない。それを彼らはからかう。スーパーのレジや銀行の窓口はそんな移民ばかり。
アラブ人やアフリカ人に毎日いじめられながら、自分たちはお金があって先進国から来たのだから「名誉白人」だと思っても、悲しい。だんだん先日触れた本『「肌色」の憂鬱』の内容に近くなってきたが、せきが強いので、今日はここまで。
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