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2015年2月

2015年2月28日 (土)

北野武の新境地か:『龍三と七人の子分たち』

4月25日公開の北野武の新作『龍三と七人の子分たち』を見た。元ヤクザの爺さんたちがオレオレ詐欺に騙されそうになって、再び集まる話と聞いてワクワクして見に行った。結果はちょっと肩すかしだったが、それも含めておもしろかった。

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2015年2月27日 (金)

京都の話:その(4)美術館

京都に行くたびに、そのまま行って帰るだけでは惜しいので、どこか寺社や美術館に行くことにしている。できたら一度も行ったことのないところがいい。最近行ったのは、京都国立博物館の平成知新館と細見美術館。巨大な国立博物館と小さな個人美術館である。

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2015年2月26日 (木)

白黒映画の喜び:『パプーシャの黒い瞳』

4月4日公開のポーランド映画『パプーシャの黒い瞳』を見た。ヨアンナ・コス=クラウゼとクシシュトフ・クラウゼという夫婦の共同監督だが、最近見たロシア映画『神々のたそがれ』と同じく、白黒の映画だった。あるいは同じ岩波ホールでやった『木漏れ日の家で』もポーランド映画で白黒だった。

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2015年2月25日 (水)

スノビズム考:その(1)ウディ・アレン

4月11日公開のウディ・アレンの新作『マジック・イン・ムーンライト』を見て、この監督はとんでもないスノッブじゃないかと考えた。あるいはむしろ、彼の映画を好きな世界中の人はスノッブではないか。

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2015年2月24日 (火)

せっかちで見た『味園ユニバース』

とにかくせっかちだ。思い立ったら、すぐにやらないと気がすまない。スーパーやクレジット・カードのポイントなどは少し溜まるとすぐ使う。そんなわけで、テアトルシネマグループの無料券が手に入ったので、5月まで有効なのにすぐに『味園ユニバース』を見に行った。

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2015年2月23日 (月)

『アメリカン・スナイパー』のマッチョさ

公開2日目にイーストウッドの『アメリカン・スナイパー』を見た。『ジャージー・ボーイズ』から数か月しかたっていないのに、何とハイペースなのだろう。今年85歳なのに。そのうえ、イラク戦争がテーマである。

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2015年2月22日 (日)

マイケル・ウィンターボトムの描くイタリア旅行

最近、イタリアで撮られたアメリカ映画をよく見る気がする。ウディ・アレンの『ローマでアモーレ』を始めとして、『トスカーナの休日』とか『食べて、祈って、恋をして』とか。もちろん昔から『ローマの休日』や『旅情』のような映画は数多いけれど。

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2015年2月21日 (土)

レストランはサービスがキモ

去年ここで書いた白金のイタリア料理店「ロッツォ・シチリア」と三越前のフランス料理店「ラ・ボンヌターブル」を今年になって再訪して、改めてその心地よさに浸った。もちろん料理は抜群だが、全体に広がる肩の凝らない雰囲気のおかげではないか。気取らない内装と共に、サービスを担当する人たちの、温もりのあるきめ細かい対応がキモだろう。

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2015年2月20日 (金)

『マップ・トゥ・ザ・スターズ』に震える

1日に1度くらいはフェイスブックをパラパラと見る。そこで得た情報で映画を見に行くこともある。昨年末に公開されたデヴィッド・クローネンバーグの新作『マップ・トゥ・ザ・スターズ』をアップリンクに見に行ったのも、誰かがそこで見たと書いていたから。

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2015年2月19日 (木)

グザヴィエ・ドランは期待に応えたか

4月25日公開のグザヴィエ・ドランの新作『Mommy/マミー』を見た。ドランと言えば、19歳で撮った『マイ・マザー』(09)がカンヌの監督週間に出て以来、新世代のトップランナー。5本目となる25歳のこの作品は、昨年のカンヌでゴダールの『さらば、愛の言葉よ』と共に審査員特別賞を受賞している。

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2015年2月18日 (水)

『マンゴーと赤い車椅子』のディテール

アカデミー賞候補の『博士と彼女のセオリー』を見て、ホーキング博士の車椅子が1960年代からどんどん進化してゆく様子がわかったけれど、今度は現在の車椅子に乗る人々の生活の細部を描く映画を見た。劇場公開中の仲倉重郎監督の『マンゴーと赤い車椅子』。

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2015年2月17日 (火)

『神々のたそがれ』の地獄図

3月21日に公開されるアレクセイ・ゲルマン監督の遺作『神々のたそがれ』を見た。見たというか、その気持ち悪い触覚や不快極まりない音の連続を感じだというか。「グロテスク・リアリズム」という表現があるが、この映画ほどそれが当てはまる映画を知らない。

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2015年2月16日 (月)

『リトル・フォレスト』に見る映画の終わり

はたしてあれは、映画だったのだろか。『リトル・フォレスト little forest 冬/春』をガラガラの東劇で見てそう思った。森淳一監督は『Laundry』(02)や『重力ピエロ』(09)が好きだったので、期待していた。主演の橋本愛がベルリンでドイツ語で挨拶したニュースもあったし。

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2015年2月15日 (日)

東映時代劇のひばりと千恵蔵

大学の年度末特有の雑事が先日の入試で一段落したので、フィルムセンターの東映時代劇特集を見に行った。東映は60年代半ばからの任侠映画は少しは見ているが、50年代から60年代前半の「明朗快活」の時代劇はほとんど見ていない。

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2015年2月14日 (土)

『ザ・トライブ』の衝撃

すべてが手話だけで進み、セリフもナレーションも音楽もない134分の映画を見た。4月18日公開の『ザ・トライブ』というウクライナの作品だが、これが予想以上に衝撃的だった。

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2015年2月13日 (金)

パリのバス・ノスタルジア

私が勤める大学へは地下鉄で35分ほどだが、時おりバスに乗ることがある。これだと40分や45分かかるが、景色が見えるので気分がいい。先日、バスを待っていたら雪が降ってきて、忽然とパリのある風景が蘇った。

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2015年2月12日 (木)

「朝日」の「国民戦線」党首インタビューに考える

1月末の「朝日」に1面を使った、フランスの「国民戦線」マリーヌ・ルペン党首へのインタビューが載った。最初は、また「朝日」が血迷ったことを、と思った。しかし読んでみると、意外にまともなことを言っていた。

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2015年2月11日 (水)

『シシド』に見る日本映画最盛期

偶然に買った宍戸錠著『シシド 小説・日活撮影所』がおもしろかった。観客動員数が11億人を超えた1950年代後半の日本映画黄金時代の雰囲気が蘇る。題名の通り小説仕立てなのでどこまで本当かどうかわからないが、それも含めて盛り上がる。

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2015年2月10日 (火)

『KANO』のコテコテな感動

薄いお味噌汁のような、品のいい『深夜食堂』を見た後のせいか、劇場で見た台湾映画『KANO-カノ-1931海の向こうの甲子園』のコテコテな演出が、ずっしりとこたえた。3時間5分の長尺で、監督のマー・ジーシアンは俳優出身で映画初監督というが、とてもそうは思えないほどの出来ばえ。

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2015年2月 9日 (月)

『深夜食堂』の安定感

松岡錠司監督の『深夜食堂』を劇場で見た。この監督はやはり気になるし、多彩な俳優陣もおもしろそうに見えた。もともとは漫画で、テレビドラマになったものらしいが、例によって私はどちらも見ていない。

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2015年2月 8日 (日)

京都の話:その(3)東京駅と近代化遺産

また、京都に行った。大学に移ってからは国内出張が少なくなったので、東京駅から新幹線に乗るのが何とも新鮮に写る。少年のように心が躍った。

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2015年2月 7日 (土)

今年の「メディア芸術祭」は小粒か

5年ほど前から、国立新美術館で開催される「文化庁メディア芸術祭」(関係者は「メ芸」と呼ぶらしい)に足を運んでいる。入場は無料だし、毎年かなり刺激的な作品に出会うことができる。2年前にこれと「恵比寿映像祭」についてWEBRONZAに書いた時、「メ芸」の予算が2億3千万円と聞いてびっくりした記憶がある。

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2015年2月 6日 (金)

『博士と彼女のセオリー』の保守的なおもしろさ

アカデミー賞というのはもちろんアメリカの映画業界が投票する賞だが、3年近く前の「ロサンジェルス・タイムス」にその構成メンバー層をめぐる暴露記事があった。もちろんメンバーは非公開だが、同紙の調査によると6千人弱のメンバーのうち、白人が94%で男性は74%、平均年齢は62歳。

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2015年2月 5日 (木)

シュレンドルフの現在

前に書いたように、ドイツのフォルカー・シュレンドルフは私の学生時代、神様の1人だった。『ブリキの太鼓』(79)の後は大味な大作を何本か撮っていたが、21世紀になってから小粒の秀作を立て続けに発表している。

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2015年2月 4日 (水)

『イミテーション・ゲーム』の巧みさ

アメリカのアカデミー賞のノミネートが発表されると、2月末の受賞式まではそこに選ばれた映画の試写が混み始める。もともと、選ばれそうな映画の公開は、発表直後に予定されていることが多い。

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2015年2月 3日 (火)

『サンドラの週末』に泣いて笑う

5月23日公開のダルデンヌ兄弟監督『サンドラの週末』を見た。主演のマリオン・コティヤールが、この映画でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされていることから、内覧試写があった。フランス語の映画で主演女優賞は極めて珍しいが、彼女は既にその賞を『エディット・ピアフ』で受賞している。

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2015年2月 2日 (月)

菅木志雄の小宇宙に酔う

私が美術を見始めた1980年代半ば、「現代美術」のイメージは、画廊に石がゴロンと置いてあるようなものだった。85年に初めて行ったベネチア・ビエンナーレでもそんな作品をたくさん見たし、銀座の画廊でもよく見た気がする。

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2015年2月 1日 (日)

『シネマの極道』についてもう一度

日下部五朗著『シネマの極道』について、大事なところを書いていないので、もう一度触れたい。これは朝日新聞にも書かれていたが、この本の一番おもしろいのは「8.1973年1月13日」という章。これは『仁義なき戦い』の封切り日だ。

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