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2015年3月20日 (金)

本当のことを言おうか:大学教師の習性

この3月で、大学に勤めてちょうど5年になる。このくらいたつと、わかってくることがいくつかある。1つは大学の教師というものがどんな習性を持っているか。一言で言うと、地味でケチでダサい。

多くの場合、安月給の会社員のような上下揃いのスーツを着て、餃子のような形の黒い靴を履いている。冬は毎日同じコートを着る。カバンは擦り切れるまで同じものを使う。つまりは外見には無頓着。察するに、しっかり者の奥さんが買ってきたものを、そのまま着ている感じ。

そして金を使わない。学生と同じように学生街の500円や600円のランチを食べたり、カップラーメンをコンビニに買いに行ったりする。およそおいしいものに関心がなく、試験などで大学で弁当が出ると、嬉々として11時過ぎに食べ始める。

宴会も6時頃に始まることが多い。最近、ほかの大学の先生との研究会の会議があったとき、「16時に終了後、懇親会」と書かれていたのでお茶でも飲むのかと思ったら、16時からビールを飲み始めたことがあった。そしてみんながどんどん食べ始めたのには驚いた。

会社員を長年やっていると、だいたいレセプションの類では飲み物だけにすることが多いが、大学教師はパーティですぐに食べ始める。とにかくいつでもどこでも機会さえあればよく食べる。大学院生や助手や非常勤講師を長年やって、お金がない状態が10年以上続いた結果かもしれないが、今では同じ年の会社員よりも一般的に給料は多いはず。

学生や助手におごることも少ない。お金を使う快感というものからは遠い人が多い。つまりは、資本主義の外にいる。社会主義国ではどうなのか知らないが。それからテクノロジーに関心がない。これはあまり人のことは言えないが。

最近他大学で教えることが増えたが、私のいる芸術系よりも、文学系や社会科学系の先生はもっとダサいことがわかった(ついでに言うと学生も)。本当に正真正銘の仙人のような先生がいる。

それでも、人柄は抜群にいい場合が多い。これは一般の会社では考えられない。性善説の国である。1つには、性格がいいと教授に好かれて引き上げてもらえるからかもしれないけれど。

今日の話は一般論なので、該当者は気にしないように。

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コメント

僕のおやじは、数十年大学の教師をやっていました。もういませんが。
背広など着たのは見たことはなかった。冬はジャンパー、夏は裸足にサンダル(かかとのところにひっかけがあるやつ)でした。
講義は、1年に22コマやればいい。で、それをまとめれば週に2日でよいので、年間44日が講義の日。いろんな義務は基本的に放棄してしまえば、試験などをいれても、年間60日学校にいけばいい。だから、年休300日だ、といってました。
一度、学校から、評議員の任期終了祝いの時計が届き、「おう、そんなこともあったな。一度も出なかったけど」などと、いいながら喜んでました。
「おれは、旧制の大学を出ている、そんなのは1%以下、おまえらとは違う。おまえは、俺のようになろうとは思わず、額に汗して働け。」といわれてました。
そんな輩は、いないんでしょうね。

投稿: jun | 2015年3月22日 (日) 21時39分

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