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2015年4月29日 (水)

15回目のイタリア映画祭:その(1)

今日から始まるGW恒例のイタリア映画祭は、今年で15回目。2001年の「日本におけるイタリア年」の企画として私が始めたものだが、よく続いていると思う。私が作品を選んでいたのは2007年までだから、それ以降の方が長くなった。

ここにも書いたが、もともとは1回限りの企画「90年代イタリア映画傑作選」だった。「イタリア年」は翌年の夏までだからとイタリア側に頼まれて2回目をやったが、それ以降はおもしろくなってこちらが続けることを望んだ。

15回たっても、時期も場所も本数もタイムテーブルも経費分担もチラシもカタログも、すべて1回目と寸分違わず続いているのは、私にさえ驚きだ。フランス映画祭だって横浜から六本木、そして朝日ホールへと移ったのに。

昨日は前夜祭ということで、イタリア文化会館で試写会があった。リッカルド・ミラーニ監督の『生きていてすみません!』が上映され、今回来日したゲストの紹介とミラーニ監督らのトークがあった。

『生きていてすみません』は、若い女性建築家が集合住宅の改装プランのコンペに応募して採用されるまでを、コミカルに描いたもの。招待客からなる観客席は沸きに沸いたが、笑いの質が品がないし、すべてが大げさなカリカチュアに見えて個人的にはあまり好きではなかった。

もっと気になったのは、ゲイの人々や田舎の老人などをいかにものイメージでからかったギャグが多かったこと。トークによれば監督はこの映画をフェミニズム的な発想で作ったようだが、私にはどこか差別的な視線があるように思えた。ゲイの方が見たら怒り出すのではないか。

最近あまり見ない俳優のラウル・ボーヴァやステファニア・ロッカも懐かしかった。大衆向けの作品だしまとまりもいいので、イタリア映画祭の一本として選ぶのはいいが、文化会館で試写をするものではないかも。それでも、ゲストは今年は女優も多くて華やかだったし、トークもスムーズで楽しかった。

その後に大使館のレセプションに行ったが、こちらは招待状が来たのがわずか1週間前で、何とメールのみ。返事を出していたが、入り口にリストはなく、「招待状を」と言う。私は印字して行ったのでよかったが、スマホを出して検索している人もいた。

クロークには1人いたが、空いている場所にバッグやコートを置くのみで例年のような番号札もない。何と帰りには勝手に取って帰るシステムだった。招待客は少なめで、文化会館にはいたがこちらには招待されなかった映画関係者も多かったようだ。

そのうえ出てきた食事も期待外れ。予算削減で、招待客を減らして料理の単価を下げたのだろうが、大丈夫かな、イタリア大使館。

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